夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十九話 人に交じって生きる妖
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だいぶ寒くなってくる季節。
美結花は風が窓をがたがた鳴らす様子をぼんやりと見つめていた。
「だいぶ寒くなってきたわね……」
「これしきの事であなたが軟弱なのよ」
佐貝が煎餅をばりぼり食べながら言った。
「佐貝は毛皮が温かそうで良いな……」
ぼそりと美結花は呟いた。
「なんか言った?」
「いいや。何も」
美結花はしらばっくれた。
「ただいま~」
ニャンコ先生と散歩に行ってきた夏目が帰ってきたようだ。
「貴志だわ」
「お帰り~」
2階から降りてひょっこりと顔を出す。
「ただいま、美結花」
「あれ? 何を持っているの?」
怪訝そうに手に持っているものを指す。
それは「5年3組 石尾カイ」と書かれた札だった。
「ああ。今日、近所の廃屋に小さな箱みたいなものがあってさ……。そこに閉じ込められていた男の子が落としていったんだ……」
拾った経緯を説明してくれる。
「箱の中に……? 何それ、悪戯? イジメ?」
眉を顰める。
「分からないけど、明日届けに行ってみるよ」
「大丈夫なの?」
年下と付き合った経験は二人ともほとんどないはずだ。
「大丈夫だと思う……。それに俺が拾ったものだから届けたいんだ」
「そう……」
美結花は納得した。
(それにしても箱の中に閉じ込められていた、ね……。いったい誰が、何のために……)
美結花はしばらく考え続けた。
美結花は風が窓をがたがた鳴らす様子をぼんやりと見つめていた。
「だいぶ寒くなってきたわね……」
「これしきの事であなたが軟弱なのよ」
佐貝が煎餅をばりぼり食べながら言った。
「佐貝は毛皮が温かそうで良いな……」
ぼそりと美結花は呟いた。
「なんか言った?」
「いいや。何も」
美結花はしらばっくれた。
「ただいま~」
ニャンコ先生と散歩に行ってきた夏目が帰ってきたようだ。
「貴志だわ」
「お帰り~」
2階から降りてひょっこりと顔を出す。
「ただいま、美結花」
「あれ? 何を持っているの?」
怪訝そうに手に持っているものを指す。
それは「5年3組 石尾カイ」と書かれた札だった。
「ああ。今日、近所の廃屋に小さな箱みたいなものがあってさ……。そこに閉じ込められていた男の子が落としていったんだ……」
拾った経緯を説明してくれる。
「箱の中に……? 何それ、悪戯? イジメ?」
眉を顰める。
「分からないけど、明日届けに行ってみるよ」
「大丈夫なの?」
年下と付き合った経験は二人ともほとんどないはずだ。
「大丈夫だと思う……。それに俺が拾ったものだから届けたいんだ」
「そう……」
美結花は納得した。
(それにしても箱の中に閉じ込められていた、ね……。いったい誰が、何のために……)
美結花はしばらく考え続けた。
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