夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十八話 鏡に映るものは
夢小説設定
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「よし!」
速水が手を打つ。
速水が鏡に陣を張り付けた。いつの間にか日がだいぶ落ちてきていた。
その場には鏡4枚が向かい合わせに円を囲むように置いてあった。
「これで捕まえられるかな……。貴志、準備はいい?」
「ああ」
夏目は緊張したように頷いた。
「おい! 俺はここだ!」
そして妖に向かって呼びかけた。
しばらく音がなかった。
やがて風がさわさわと音を立て始め、あの妖が姿を現した。
『ふふっ。呼んでくれたのね。嬉しいわ……』
妖は嬉しそうだった。
「こっちだ」
「こっちよ!」
二人は自分たちで作った円の内へと走る。
『逃げるつもり?』
妖が後を追って円の中に入る。
「視えた……!」
速水が呟く。
陣が描かれている鏡が妖の姿を映してくれた。
速水は円の中へと駆け込む。
「捕まえた!」
『!!』
妖が驚いたように速水を見た。
「期限内に見つけることができました。返してもらいます」
速水はきっぱりとそう言った。
『私をだましたのね……!?』
妖がこちらを睨む。
「違うよ。君が捕まえてほしいと言ったから捕まえただけだ。俺たちはルール違反をしていない」
夏目は静かに言った。
「速水君に大事な……ペンダントを返してあげて」
『嫌よ! 返したら遊びが終わっちゃう。また……一人になっちゃう……! そんなのは嫌……!』
妖は叫んだ。
「だけど今のまま……人の大事なものをとっていってもお前は一人よ。人が必死になってお前を追いかけるのは大事なものをとられたからよ」
『…………』
妖は黙り込んだ。
『やれやれ。小娘。これが最初で最後の忠告よ。今のままだと一人ぼっちになる。大事なものを返してもらおうと人は追いかけ、お前を憎む……。そうなりたくないなら返すことね』
『さっさと返せ! それに友人帳を奪おうとしたな! 友人帳は私がもらう契約だ! 返すもの返さないと私が噛みついてやる!』
先生が真の姿に戻って吠える。
『ひ……!』
妖が佐貝と先生におびえる。
「……返してくれ。大事なものなんだ……。最初から友達になろうと声をかけてくれればいいんだ。そしたら友達になったのに……」
速水が懇願する。
『……本当に頑張って声を変えればよかっただけなの……?』
美結花たちは頷いた。
『ごめんなさい……』
妖は一粒涙を流して、光のようになって消えた。
後には速水の手の中にダイヤモンドのペンダントが残された。
美結花は気を張っていたせいか地面にへたり込んだ。
佐貝が心配そうに声をかけてくるが、安堵でいっぱいでその声を聞く余裕がなかったのだった。
速水が手を打つ。
速水が鏡に陣を張り付けた。いつの間にか日がだいぶ落ちてきていた。
その場には鏡4枚が向かい合わせに円を囲むように置いてあった。
「これで捕まえられるかな……。貴志、準備はいい?」
「ああ」
夏目は緊張したように頷いた。
「おい! 俺はここだ!」
そして妖に向かって呼びかけた。
しばらく音がなかった。
やがて風がさわさわと音を立て始め、あの妖が姿を現した。
『ふふっ。呼んでくれたのね。嬉しいわ……』
妖は嬉しそうだった。
「こっちだ」
「こっちよ!」
二人は自分たちで作った円の内へと走る。
『逃げるつもり?』
妖が後を追って円の中に入る。
「視えた……!」
速水が呟く。
陣が描かれている鏡が妖の姿を映してくれた。
速水は円の中へと駆け込む。
「捕まえた!」
『!!』
妖が驚いたように速水を見た。
「期限内に見つけることができました。返してもらいます」
速水はきっぱりとそう言った。
『私をだましたのね……!?』
妖がこちらを睨む。
「違うよ。君が捕まえてほしいと言ったから捕まえただけだ。俺たちはルール違反をしていない」
夏目は静かに言った。
「速水君に大事な……ペンダントを返してあげて」
『嫌よ! 返したら遊びが終わっちゃう。また……一人になっちゃう……! そんなのは嫌……!』
妖は叫んだ。
「だけど今のまま……人の大事なものをとっていってもお前は一人よ。人が必死になってお前を追いかけるのは大事なものをとられたからよ」
『…………』
妖は黙り込んだ。
『やれやれ。小娘。これが最初で最後の忠告よ。今のままだと一人ぼっちになる。大事なものを返してもらおうと人は追いかけ、お前を憎む……。そうなりたくないなら返すことね』
『さっさと返せ! それに友人帳を奪おうとしたな! 友人帳は私がもらう契約だ! 返すもの返さないと私が噛みついてやる!』
先生が真の姿に戻って吠える。
『ひ……!』
妖が佐貝と先生におびえる。
「……返してくれ。大事なものなんだ……。最初から友達になろうと声をかけてくれればいいんだ。そしたら友達になったのに……」
速水が懇願する。
『……本当に頑張って声を変えればよかっただけなの……?』
美結花たちは頷いた。
『ごめんなさい……』
妖は一粒涙を流して、光のようになって消えた。
後には速水の手の中にダイヤモンドのペンダントが残された。
美結花は気を張っていたせいか地面にへたり込んだ。
佐貝が心配そうに声をかけてくるが、安堵でいっぱいでその声を聞く余裕がなかったのだった。
