夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十六話 祖母が守った家
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「あなた私と勝負しない? 私が勝ったら子分になるのよ。私が負けたら食べてもいいわ。なぜ……? そんなの決まっているじゃない。暇つぶしよ」
佐貝は夢の中でレイコの声を聞いた気がした。
(懐かしいわね。レイコ……)
思い出に浸っていたが、そんな中ぞっとする声を聞いた。
『…タゾ。見ツケタゾ……』
「はっ!」
目を覚ました佐貝はあたりを見回す。
「…今のは夢か? 一瞬妖の視線を感じた気がするが……」
「斑も? 私もぞっとする声を聞いた気がしたのよね……」
「おまえもか。気のせいではない気もするが……」
「わっ! ニャンコ先生危ない!」
「佐貝も危ない!」
柿が二匹の頭の上に落ちてきた。
「はがっ!」
「あだっ!」
悲鳴を上げる。
「すまん、先生。手が滑った」
「ごめん、佐貝。手が滑ったみたいで」
二人は謝る。
「でも見てくれ。こんなに柿が獲れたぞ」
「私もいっぱい獲れたわよ」
誇らしげに本日の収穫を見せる。
「気を付けんか阿呆!サルカニ合戦では柿は立派な鈍器なんだぞ!」
「私の頭がへこんでくれたらどうすんのよ!」
二匹が文句をつける。
「ごめんって」
「ごめんね」
一応謝る二人。
「この山は町内会長さんの土地で時々柿や栗を貰っていいんだってさ。すごいなこの辺り来たの初めてだ……」
「おかげで美味しい柿を塔子さんたちに持って帰れるしね……」
笑顔で柿のことを話していると寒気を感じた。
「「!?」」
「む。どうした。夏目、美結花」
「二人ともどうしたの?」
「寒気が……。見られている気がする」
「貴志も? 私も感じたのよ」
「……どっちからだ」
先程感じた視線のことをありニャンコ先生は訊いた。
「ん……。そうだな……」
「そうね……」
「たぶんあっちかな」
「たぶんあっち……。あれ?」
夏目と美結花が指す方向で何かが光った。
「何かがこっちに飛んでくる……」
言った瞬間二人の間の木におのが突き刺さった。
(斧!?)
美結花たちは真っ青になった。
「な、なんだこれは……。木こりの手からすっぽ抜けたのか?」
「あんなふうに飛んでくるなんて……。ハンマー投げでもしているつもりなの?」
「せ、先生、佐貝。今一瞬視えたんだ」
「ん?」
先生が夏目を見た。
「あっちの木々の隙間から何かがこれを投げる姿が……」
「私も視えた……。黒い影だった……」
あの姿はきっと妖怪。
(こっちを狙っていた──)
「「うわああああ!」」
直接的に狙われたことのなかった二人は慌ててその場から逃げたのだった。
佐貝は夢の中でレイコの声を聞いた気がした。
(懐かしいわね。レイコ……)
思い出に浸っていたが、そんな中ぞっとする声を聞いた。
『…タゾ。見ツケタゾ……』
「はっ!」
目を覚ました佐貝はあたりを見回す。
「…今のは夢か? 一瞬妖の視線を感じた気がするが……」
「斑も? 私もぞっとする声を聞いた気がしたのよね……」
「おまえもか。気のせいではない気もするが……」
「わっ! ニャンコ先生危ない!」
「佐貝も危ない!」
柿が二匹の頭の上に落ちてきた。
「はがっ!」
「あだっ!」
悲鳴を上げる。
「すまん、先生。手が滑った」
「ごめん、佐貝。手が滑ったみたいで」
二人は謝る。
「でも見てくれ。こんなに柿が獲れたぞ」
「私もいっぱい獲れたわよ」
誇らしげに本日の収穫を見せる。
「気を付けんか阿呆!サルカニ合戦では柿は立派な鈍器なんだぞ!」
「私の頭がへこんでくれたらどうすんのよ!」
二匹が文句をつける。
「ごめんって」
「ごめんね」
一応謝る二人。
「この山は町内会長さんの土地で時々柿や栗を貰っていいんだってさ。すごいなこの辺り来たの初めてだ……」
「おかげで美味しい柿を塔子さんたちに持って帰れるしね……」
笑顔で柿のことを話していると寒気を感じた。
「「!?」」
「む。どうした。夏目、美結花」
「二人ともどうしたの?」
「寒気が……。見られている気がする」
「貴志も? 私も感じたのよ」
「……どっちからだ」
先程感じた視線のことをありニャンコ先生は訊いた。
「ん……。そうだな……」
「そうね……」
「たぶんあっちかな」
「たぶんあっち……。あれ?」
夏目と美結花が指す方向で何かが光った。
「何かがこっちに飛んでくる……」
言った瞬間二人の間の木におのが突き刺さった。
(斧!?)
美結花たちは真っ青になった。
「な、なんだこれは……。木こりの手からすっぽ抜けたのか?」
「あんなふうに飛んでくるなんて……。ハンマー投げでもしているつもりなの?」
「せ、先生、佐貝。今一瞬視えたんだ」
「ん?」
先生が夏目を見た。
「あっちの木々の隙間から何かがこれを投げる姿が……」
「私も視えた……。黒い影だった……」
あの姿はきっと妖怪。
(こっちを狙っていた──)
「「うわああああ!」」
直接的に狙われたことのなかった二人は慌ててその場から逃げたのだった。
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