夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十五話 陣を描く少女
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「はあ……」
家に帰った美結花はため息をついた。
今日は多軌を狙っている妖に従兄が眼球を舐められて、妖が視えなくなるという事態に陥ってしまった。
「そんなのため息をつかなくても毒気が抜ければ大丈夫よ」
佐貝が慰めてくる。
「うん……」
張本人の夏目はどうなのだろうかと思い、彼の部屋に向かった。
「視えない…。居るのか。先生」
部屋からそんな声が聞こえた。
こっそろ覗くと本来の姿になったニャンコ先生が夏目を包み込んでいた。
「──先生?」
しかし夏目にはその姿が見えないようだった。先生を探す声がとても切なくて心がぎゅっとなってしまう。
妖が視えない世界を彼は願っていたはずなのに様々な妖と触れ合ってきたことで変化が起きていたようだった。
(妖が視えない世界……。それは私にとっていったい何なんだろう……)
とぼとぼと部屋に戻りそんなことを考える。
(今の私はそれを受け入れられるんだろうか)
ふとそう思った。
朝起きて着替えていると異変を感じた。
「あれ?」
鏡にうつる自分をよく見ると胸の数字が変わっていた。
「夏目美結花肆」と書いてあった。
「肆? なんで……?」
誰かの名前を呼んだのだろうか?
「鏡を見てどうしたのよ? お年頃?」
佐貝が声をかけてくる。
「な……!」
美結花は絶句する。
佐貝のクリーム色の体に「佐貝弐」と書かれていたのだ。
「佐貝……。そ、それ……」
指を指すと佐貝はああと言った。
「昨日、あなたが私の名前を呼んだことで思わずあの子が繰り返したでしょう? それで名前を呼んだ扱いになったのよ」
「じゃ、じゃあ壱は……」
夏目を探す最中にニャンコ先生は正体を明かしていた。その時に確かに名前を呼んでいた気がする。
「斑よね……」
「そんな……」
妖まで対象になってしまうのだろうか。
何て凶悪な妖なんだろう。
「なんだか頭に来た……」
美結花はだんだんと腹が立ってきた。多軌や夏目を苦しめる妖。
あんな奴に負けてたまるかと思った。
「貴志!」
「美結花!?」
部屋に行くと驚いたように夏目が見てくる。
「絶対に勝つわよ! この勝負!」
「あ、ああ……」
あまりの勢いに頷くしかない夏目だった。
家に帰った美結花はため息をついた。
今日は多軌を狙っている妖に従兄が眼球を舐められて、妖が視えなくなるという事態に陥ってしまった。
「そんなのため息をつかなくても毒気が抜ければ大丈夫よ」
佐貝が慰めてくる。
「うん……」
張本人の夏目はどうなのだろうかと思い、彼の部屋に向かった。
「視えない…。居るのか。先生」
部屋からそんな声が聞こえた。
こっそろ覗くと本来の姿になったニャンコ先生が夏目を包み込んでいた。
「──先生?」
しかし夏目にはその姿が見えないようだった。先生を探す声がとても切なくて心がぎゅっとなってしまう。
妖が視えない世界を彼は願っていたはずなのに様々な妖と触れ合ってきたことで変化が起きていたようだった。
(妖が視えない世界……。それは私にとっていったい何なんだろう……)
とぼとぼと部屋に戻りそんなことを考える。
(今の私はそれを受け入れられるんだろうか)
ふとそう思った。
朝起きて着替えていると異変を感じた。
「あれ?」
鏡にうつる自分をよく見ると胸の数字が変わっていた。
「夏目美結花肆」と書いてあった。
「肆? なんで……?」
誰かの名前を呼んだのだろうか?
「鏡を見てどうしたのよ? お年頃?」
佐貝が声をかけてくる。
「な……!」
美結花は絶句する。
佐貝のクリーム色の体に「佐貝弐」と書かれていたのだ。
「佐貝……。そ、それ……」
指を指すと佐貝はああと言った。
「昨日、あなたが私の名前を呼んだことで思わずあの子が繰り返したでしょう? それで名前を呼んだ扱いになったのよ」
「じゃ、じゃあ壱は……」
夏目を探す最中にニャンコ先生は正体を明かしていた。その時に確かに名前を呼んでいた気がする。
「斑よね……」
「そんな……」
妖まで対象になってしまうのだろうか。
何て凶悪な妖なんだろう。
「なんだか頭に来た……」
美結花はだんだんと腹が立ってきた。多軌や夏目を苦しめる妖。
あんな奴に負けてたまるかと思った。
「貴志!」
「美結花!?」
部屋に行くと驚いたように夏目が見てくる。
「絶対に勝つわよ! この勝負!」
「あ、ああ……」
あまりの勢いに頷くしかない夏目だった。
