夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十五話 陣を描く少女
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探すと言っても範囲が広いので美結花は多軌と共に河原へと向かった。
「夏目さん、ごめんね。こんなことに巻き込んで……」
「ううん。さっきも言ったけど私は大丈夫よ。それに多軌さんの力になりたいの」
「夏目さん……」
「それと美結花って呼んで! 苗字だと貴志と一緒だから……」
「えと。美結花ちゃん?」
「うん、それでいいよ」
多軌に名前を呼ばれて美結花はにっこりと笑った。
「じゃあ私のことも名前で呼んでくれないかな……? 友達になれた気がするの」
「……透でいいのかな?」
「ありがとう。よろしくね、美結花ちゃん」
多軌は笑顔になった。
「二人とも。友情を深めるのは結構だけれども妖を探さないと」
「わわっ。佐貝」
美結花は驚いた。
「猫が喋った!」
多軌が驚く。
「あ~。佐貝は猫じゃなくて妖なのよ……。一応私の用心棒をしているの」
「一応じゃなくて、ちゃんと用心棒してます!」
佐貝が抗議した。
「妖……。佐貝……。はっ! 私また」
多軌が口を押える。
「む~。私まで名前を呼ばれちゃったわね……。他人事じゃないか……」
佐貝は難しい顔をする。
「透。後悔している暇はないわ。早く妖を見つけましょう」
落ち込む多軌を美結花は励ます。
「わ、分かった」
広い河原を反対側に分かれて美結花と多軌は妖を探すこととなった。
しかし妖は見つからなかった。河原にいる妖たちに片っ端から聞いてみたが、誰もかれもが知らないと答える。
「額に傷があるという特徴があるのに誰も知らないなんて……」
多軌が描いてくれたイラストを見ながら呟く。
「万物を苦しめて楽しむタイプかもしれないわね……」
「それは厄介な……」
苦々し気に美結花は吐き捨てた。
「さて透のところに戻ろう」
美結花は多軌と合流した。
「美結花ちゃん。どうだった?」
「手掛かりなし。透は?」
「私もダメ……」
二人はいつの間にかとぼとぼと歩いていた。
そこへニャンコ先生がものすごい勢いで走り去っていった。
(先生……? 友人帳を持っている……。貴志に何かあったの?)
胸騒ぎがした。
「夏目君がいないわ」
多軌も気づいていないらしい。
「追いかけよう」
二人はニャンコ先生を追いかけ始めた。
「夏目さん、ごめんね。こんなことに巻き込んで……」
「ううん。さっきも言ったけど私は大丈夫よ。それに多軌さんの力になりたいの」
「夏目さん……」
「それと美結花って呼んで! 苗字だと貴志と一緒だから……」
「えと。美結花ちゃん?」
「うん、それでいいよ」
多軌に名前を呼ばれて美結花はにっこりと笑った。
「じゃあ私のことも名前で呼んでくれないかな……? 友達になれた気がするの」
「……透でいいのかな?」
「ありがとう。よろしくね、美結花ちゃん」
多軌は笑顔になった。
「二人とも。友情を深めるのは結構だけれども妖を探さないと」
「わわっ。佐貝」
美結花は驚いた。
「猫が喋った!」
多軌が驚く。
「あ~。佐貝は猫じゃなくて妖なのよ……。一応私の用心棒をしているの」
「一応じゃなくて、ちゃんと用心棒してます!」
佐貝が抗議した。
「妖……。佐貝……。はっ! 私また」
多軌が口を押える。
「む~。私まで名前を呼ばれちゃったわね……。他人事じゃないか……」
佐貝は難しい顔をする。
「透。後悔している暇はないわ。早く妖を見つけましょう」
落ち込む多軌を美結花は励ます。
「わ、分かった」
広い河原を反対側に分かれて美結花と多軌は妖を探すこととなった。
しかし妖は見つからなかった。河原にいる妖たちに片っ端から聞いてみたが、誰もかれもが知らないと答える。
「額に傷があるという特徴があるのに誰も知らないなんて……」
多軌が描いてくれたイラストを見ながら呟く。
「万物を苦しめて楽しむタイプかもしれないわね……」
「それは厄介な……」
苦々し気に美結花は吐き捨てた。
「さて透のところに戻ろう」
美結花は多軌と合流した。
「美結花ちゃん。どうだった?」
「手掛かりなし。透は?」
「私もダメ……」
二人はいつの間にかとぼとぼと歩いていた。
そこへニャンコ先生がものすごい勢いで走り去っていった。
(先生……? 友人帳を持っている……。貴志に何かあったの?)
胸騒ぎがした。
「夏目君がいないわ」
多軌も気づいていないらしい。
「追いかけよう」
二人はニャンコ先生を追いかけ始めた。
