夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二話 温かい人たち
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少しもめたが、藤原夫妻のところに行くことは2週間の準備期間を経て、すんなりと決まった。
「今日からここがあなたの家よ。美結花ちゃん。荷物はすでに運んであるからね」
「その猫もよかったら一緒に暮らせる」
猫とは佐貝のことだ。ぶさいくなクリーム色の姿の佐貝を二人は猫だと思っているのだ。
「ありがとうございます」
美結花は二人ににっこりと微笑んだ。
「部屋に行ってもいいですか?」
「ええ、もちろん。気になるわよね」
塔子が頷いたのを確認し、部屋に行った。
部屋は日当たりのいい場所にあった。机とクローゼットと本棚があるだけの部屋だが、美結花には十分に思えた。
「すごく素敵な部屋……」
「手伝うよ」
戸口のところから部屋を眺めていると後ろから顔をだして夏目が言った。
「え、あ。うん。お願い」
「任せた」
二人で荷物を解くあっという間に終わってしまう。元々荷物なんてそんなになかったのだ。
「貴志く~ん! お客さん!」
下から塔子の呼ぶ声が聞こえる。
「お客さんだ。ちょっと待ってて」
夏目は慌てて下に向かう。
美結花も気になったので下に行くことにした。
「田沼!」
夏目は知り合いらしき黒髪の男の子に向かって行った。
「よ、夏目。父さんに言いつかった用事の通り道だったから寄ってみたが、なんだかごたごたしているみたいだな。……まずかったか?」
「いいや。ちょうど終わったところだよ。田沼こそ大丈夫なのか? 急ぎじゃないのか?」
「いや、用事自体は終わったんだ。帰るところで夏目の家に寄ったってわけ。あれ? その子、見ない顔だけれど……」
田沼と呼ばれた男の子は美結花に気付いた。
「ああ。従妹の美結花だ。明後日からうちの高校に通うんだ」
「そうなのか! 俺は田沼要って言うんだ。よろしく。えと……」
「あ、私は夏目美結花。よろしくね、田沼君」
にっこりと微笑んだ。
「そういえば田沼君はお父さんの用事って言っていたけれど……」
「ああ。俺の家はお寺なんだ」
「お寺……」
「だからなのか田沼も少しだけ妖のことを感じることができる」
「! 夏目」
田沼が慌てる気配がする。
「へえ~。感じ取れるんだ。仲間ね」
「仲間って……」
「美結花も妖が視えるんだよ」
夏目が説明する。
「! それはすごいな……」
田沼が感心する。
「俺は何も頼りにならないかもしれないけど……。クラスが違っても何か悩み事があれば相談してくれると嬉しい……」
「田沼は頼りになるやつだよ」
「いや、夏目ほどじゃ……」
「うふふ。仲がいいのね」
美結花がそう言うと二人はどこか照れたような顔をした。
「それじゃあ、学校でな」
しばらく話し込んだ後、田沼は立ち上がった。
「ああ。明日学校でな」
「夏目さんも明後日から一緒に通えるんだよな」
「ええ。すごく楽しみだわ」
「俺も楽しみだよ。学校で会おうな」
田沼はそう言って去っていった。
「田沼君っていい人ね」
「ああ。あいつはいいやつだよ」
夏目はどこか誇らしげに言った。
「今日からここがあなたの家よ。美結花ちゃん。荷物はすでに運んであるからね」
「その猫もよかったら一緒に暮らせる」
猫とは佐貝のことだ。ぶさいくなクリーム色の姿の佐貝を二人は猫だと思っているのだ。
「ありがとうございます」
美結花は二人ににっこりと微笑んだ。
「部屋に行ってもいいですか?」
「ええ、もちろん。気になるわよね」
塔子が頷いたのを確認し、部屋に行った。
部屋は日当たりのいい場所にあった。机とクローゼットと本棚があるだけの部屋だが、美結花には十分に思えた。
「すごく素敵な部屋……」
「手伝うよ」
戸口のところから部屋を眺めていると後ろから顔をだして夏目が言った。
「え、あ。うん。お願い」
「任せた」
二人で荷物を解くあっという間に終わってしまう。元々荷物なんてそんなになかったのだ。
「貴志く~ん! お客さん!」
下から塔子の呼ぶ声が聞こえる。
「お客さんだ。ちょっと待ってて」
夏目は慌てて下に向かう。
美結花も気になったので下に行くことにした。
「田沼!」
夏目は知り合いらしき黒髪の男の子に向かって行った。
「よ、夏目。父さんに言いつかった用事の通り道だったから寄ってみたが、なんだかごたごたしているみたいだな。……まずかったか?」
「いいや。ちょうど終わったところだよ。田沼こそ大丈夫なのか? 急ぎじゃないのか?」
「いや、用事自体は終わったんだ。帰るところで夏目の家に寄ったってわけ。あれ? その子、見ない顔だけれど……」
田沼と呼ばれた男の子は美結花に気付いた。
「ああ。従妹の美結花だ。明後日からうちの高校に通うんだ」
「そうなのか! 俺は田沼要って言うんだ。よろしく。えと……」
「あ、私は夏目美結花。よろしくね、田沼君」
にっこりと微笑んだ。
「そういえば田沼君はお父さんの用事って言っていたけれど……」
「ああ。俺の家はお寺なんだ」
「お寺……」
「だからなのか田沼も少しだけ妖のことを感じることができる」
「! 夏目」
田沼が慌てる気配がする。
「へえ~。感じ取れるんだ。仲間ね」
「仲間って……」
「美結花も妖が視えるんだよ」
夏目が説明する。
「! それはすごいな……」
田沼が感心する。
「俺は何も頼りにならないかもしれないけど……。クラスが違っても何か悩み事があれば相談してくれると嬉しい……」
「田沼は頼りになるやつだよ」
「いや、夏目ほどじゃ……」
「うふふ。仲がいいのね」
美結花がそう言うと二人はどこか照れたような顔をした。
「それじゃあ、学校でな」
しばらく話し込んだ後、田沼は立ち上がった。
「ああ。明日学校でな」
「夏目さんも明後日から一緒に通えるんだよな」
「ええ。すごく楽しみだわ」
「俺も楽しみだよ。学校で会おうな」
田沼はそう言って去っていった。
「田沼君っていい人ね」
「ああ。あいつはいいやつだよ」
夏目はどこか誇らしげに言った。
