夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第二話 温かい人たち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
日曜日──。
美結花はどきどきしながら藤原さんたちに会いに行った。
「久しぶりね、美結花ちゃん」
塔子がにこにこと声をかける。
「はい、お久しぶりです」
「そう、固くならずともいいんだ。今日はこれからのことを話し合うのだから」
頭を下げると滋が真剣な顔で言った。
「あの……。どうしてこの子を引き取りたいと思ったのですか? 何も見えないところで騒いだり、君の悪い言動をしたり不気味な子で……」
「ええ。こちらとしては引き取ってくれるとありがたいですが、あなたたちにメリットはないでしょう?」
お世話になっている家の奥さんと旦那さんの言葉に藤原夫妻と一緒に来た夏目が拳を握るのが見えた。
何もないところで騒ぐ、不気味な言動をする。よく傷だらけになる。それは妖怪と関わったが故。見えない人には一人で騒ぐ危ない人にしか見えないのだ。
「お言葉ですが、美結花ちゃんはいい子です。一回しか会ったことないけれど、初対面の私たちのことを思いやれるいい子です」
「ええ。会ったこともない私のためにお手伝いを申し出てくれるとてもいい子です。美結花ちゃんは不気味な子じゃないです。普通の優しい子です」
滋と塔子が相手の言葉にむっとしたのか強い言葉で言った。
「藤原さん……」
「「………」」
奥さんと旦那さんは黙り込んだ。
「ねえ。美結花ちゃん」
塔子が真剣な顔でこっちを見つめてくる。
「うちに来ないかしら?」
「え?」
美結花は戸惑った。
「うちは広くてまだ余裕があるの。貴志君もその方がうれしいと思うし……。美結花ちゃんが良かったらだけど……」
「でも迷惑では?」
「なあに。気にするな。それに女の子がいた方が華やかで楽しい。それに落ち着いて考える場所が必要だと思うんだ」
滋が言った。
「どうしてそんなことを言ってくれるんですか?」
「ふむ。なんだろうな。前に会ったときに君は笑っていたけど、どことなく寂しそうに見えたし、所在なさげに見えた。こんな田舎に連れてくるのも可哀そうだが、少しでもその寂しさを私たちが埋められたらと思ったんだよ」
滋は少し考えこみながら言った。
(藤原さんのところに私が行く──?)
いい人たちだとは思う。だけどこんな自分が本当にここにきていいんだろうか──?
そこへ佐貝が美結花の膝の上にぴょんと飛び乗る。
「なんだなんだ!?」
「どこから入ってきたの!? この猫!」
お世話になっている夫婦が突然入ってきた猫に驚く。
「なに戸惑っているの?」
佐貝が美結花と夏目にしか聞こえない声で言った。
「佐貝?」
「本当はあなたがあの家にいることを辛いと感じているのは知っているのよ。だって心無い親戚の言葉にずっとずっと傷ついていた……」
たしかにずっと傷ついていた。誰も自分のいう事を信じてくれないことに疲れてとっくの昔に諦めていたけど本当は──。
「美結花。本当はどうしたいんだ?」
夏目が手を握ってくれる。
その行動は美結花の心を決めた。
ぽたっぽたっ
手の甲に雫が落ちる。
「本当は……藤原さんたちの所に行きたいです……」
そういうと二人がにっこりと微笑んでくれた。
そうずっとずっと温かさを求めていたのだ─。
「なら決まりだ」
美結花は藤原夫妻のところにお世話になることになった。
美結花はどきどきしながら藤原さんたちに会いに行った。
「久しぶりね、美結花ちゃん」
塔子がにこにこと声をかける。
「はい、お久しぶりです」
「そう、固くならずともいいんだ。今日はこれからのことを話し合うのだから」
頭を下げると滋が真剣な顔で言った。
「あの……。どうしてこの子を引き取りたいと思ったのですか? 何も見えないところで騒いだり、君の悪い言動をしたり不気味な子で……」
「ええ。こちらとしては引き取ってくれるとありがたいですが、あなたたちにメリットはないでしょう?」
お世話になっている家の奥さんと旦那さんの言葉に藤原夫妻と一緒に来た夏目が拳を握るのが見えた。
何もないところで騒ぐ、不気味な言動をする。よく傷だらけになる。それは妖怪と関わったが故。見えない人には一人で騒ぐ危ない人にしか見えないのだ。
「お言葉ですが、美結花ちゃんはいい子です。一回しか会ったことないけれど、初対面の私たちのことを思いやれるいい子です」
「ええ。会ったこともない私のためにお手伝いを申し出てくれるとてもいい子です。美結花ちゃんは不気味な子じゃないです。普通の優しい子です」
滋と塔子が相手の言葉にむっとしたのか強い言葉で言った。
「藤原さん……」
「「………」」
奥さんと旦那さんは黙り込んだ。
「ねえ。美結花ちゃん」
塔子が真剣な顔でこっちを見つめてくる。
「うちに来ないかしら?」
「え?」
美結花は戸惑った。
「うちは広くてまだ余裕があるの。貴志君もその方がうれしいと思うし……。美結花ちゃんが良かったらだけど……」
「でも迷惑では?」
「なあに。気にするな。それに女の子がいた方が華やかで楽しい。それに落ち着いて考える場所が必要だと思うんだ」
滋が言った。
「どうしてそんなことを言ってくれるんですか?」
「ふむ。なんだろうな。前に会ったときに君は笑っていたけど、どことなく寂しそうに見えたし、所在なさげに見えた。こんな田舎に連れてくるのも可哀そうだが、少しでもその寂しさを私たちが埋められたらと思ったんだよ」
滋は少し考えこみながら言った。
(藤原さんのところに私が行く──?)
いい人たちだとは思う。だけどこんな自分が本当にここにきていいんだろうか──?
そこへ佐貝が美結花の膝の上にぴょんと飛び乗る。
「なんだなんだ!?」
「どこから入ってきたの!? この猫!」
お世話になっている夫婦が突然入ってきた猫に驚く。
「なに戸惑っているの?」
佐貝が美結花と夏目にしか聞こえない声で言った。
「佐貝?」
「本当はあなたがあの家にいることを辛いと感じているのは知っているのよ。だって心無い親戚の言葉にずっとずっと傷ついていた……」
たしかにずっと傷ついていた。誰も自分のいう事を信じてくれないことに疲れてとっくの昔に諦めていたけど本当は──。
「美結花。本当はどうしたいんだ?」
夏目が手を握ってくれる。
その行動は美結花の心を決めた。
ぽたっぽたっ
手の甲に雫が落ちる。
「本当は……藤原さんたちの所に行きたいです……」
そういうと二人がにっこりと微笑んでくれた。
そうずっとずっと温かさを求めていたのだ─。
「なら決まりだ」
美結花は藤原夫妻のところにお世話になることになった。
