夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十三話 子狐との出会い
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そのころ、子狐は母親に自分も誰かの役に立てたことを報告していた。
誰かの役に立てた。そのことが子狐にとってとてもうれしかった。
(明日もたくさんきのこをとって余ったらナツメとミユカに分けてやろう)
そう子狐は決意して眠りについた。
チュン、チュンと鳥の鳴き声が聞こえる。
子狐はきのこをとっていた。
そこに先日の妖二匹ともう一匹、別の妖が現れる。
『消えろ!』
『出ていけ!』
そんなことを言われながら一方的な暴力を受ける。
きのこまで潰されてしまう。
『役立たずは消えろ』
『消えろ役立たず』
そう言われる子狐はこの間までと違っていた。
「「…ありがとう」」
そう言われた。それだけで自分は役立たずじゃないと思えた。
この出来事が子狐に自信を付けさせたのだ。
子狐は反撃のためにがぶりとかみついた。
『こ、こいつ、反抗しやがった。はなせチビ!』
妖たちが戸惑う。
反撃されるとは思わなかったのだ。
『はなせ、チビ』
殴られようとした時だった。
「やめろって言っただろ」
「小さい子に暴力はいけないわよ!」
夏目が子狐を胸に寄せながらこぶしを受け止め、美結花がもう一つのこぶしを止める。
「拳骨じゃ足りないっていうのか」
「もっとひどい目に合わせるわよ」
妖たちを睨むと彼らはうろたえる。
『ひいっ。こいつらこの前の…!』
『何!? …む…? おい、こいつのこの顔。こいつ「夏目」じゃないか?』
三匹目の妖がそういう。
その妖は夏目の顔を見てレイコを連想したのだろう。名前を当ててしまった。
『夏目ってあの「夏目」か!?』
『妖の名を集め多くを従わせているっていう……あの「友人帳」の持ち主の!?』
妖たちがざわつく。
(「友人帳」…? それに名をつづられたものは主従の契約で結ばれると─)
子狐は友人帳の噂を聞いた事があった。
興味深げに夏目を見た。
一方妖はそれどころではなかった。
『『『ぎゃ──! お助け──!』』』
妖たちは震えて逃げてしまった。
「本来、暴力をチラつかせるのは趣味じゃないんだが」
「平和的に終わるならそれでいいんだけどね」
二人がこぶしを見せながら言った。
「どの面下げてそれを言うか」
「美結花が言っちゃいけないと思う」
すぐ暴力に走る二人にニャンコ先生と佐貝が突っ込む。
ガサッ
そこへ子狐がなにかを手にやってきた。
それは葉っぱだった。
『私の名を書いてあります。私を子分にしてください。きっとお役に立てます』
そう言って夏目に名前が書かれた葉っぱを差し出そうとする。
(ああ、この子は……)
きっとこの子は名前を預ける意味がまだ分からないのだろう。主従なんて生易しいものではない。
それに自分たちが求めているのは主従ではなくもっと別の形のものが良い。
「……いらないよ」
案の定、夏目は断った。
子狐はショックを受けた顔をした。
『やっぱり私が弱いから? 私なんか役に立たない?』
そう子狐は言った。
「違うわよ。ね、貴志」
「ああ。こんなもので縛りあいたくない。俺たちは親分子分の関係ではないだろう? もっと、別の繋がりだと思っているよ」
そう言って夏目はほほ笑んだ。
「ええ。縛りあわない関係。その方がずっと素敵でしょ?」
(もっと別の─?)
子狐にはその言葉の意味が半分も分かっていなさそうだったが、二人はほほ笑むと合宿所へと帰っていった。
誰かの役に立てた。そのことが子狐にとってとてもうれしかった。
(明日もたくさんきのこをとって余ったらナツメとミユカに分けてやろう)
そう子狐は決意して眠りについた。
チュン、チュンと鳥の鳴き声が聞こえる。
子狐はきのこをとっていた。
そこに先日の妖二匹ともう一匹、別の妖が現れる。
『消えろ!』
『出ていけ!』
そんなことを言われながら一方的な暴力を受ける。
きのこまで潰されてしまう。
『役立たずは消えろ』
『消えろ役立たず』
そう言われる子狐はこの間までと違っていた。
「「…ありがとう」」
そう言われた。それだけで自分は役立たずじゃないと思えた。
この出来事が子狐に自信を付けさせたのだ。
子狐は反撃のためにがぶりとかみついた。
『こ、こいつ、反抗しやがった。はなせチビ!』
妖たちが戸惑う。
反撃されるとは思わなかったのだ。
『はなせ、チビ』
殴られようとした時だった。
「やめろって言っただろ」
「小さい子に暴力はいけないわよ!」
夏目が子狐を胸に寄せながらこぶしを受け止め、美結花がもう一つのこぶしを止める。
「拳骨じゃ足りないっていうのか」
「もっとひどい目に合わせるわよ」
妖たちを睨むと彼らはうろたえる。
『ひいっ。こいつらこの前の…!』
『何!? …む…? おい、こいつのこの顔。こいつ「夏目」じゃないか?』
三匹目の妖がそういう。
その妖は夏目の顔を見てレイコを連想したのだろう。名前を当ててしまった。
『夏目ってあの「夏目」か!?』
『妖の名を集め多くを従わせているっていう……あの「友人帳」の持ち主の!?』
妖たちがざわつく。
(「友人帳」…? それに名をつづられたものは主従の契約で結ばれると─)
子狐は友人帳の噂を聞いた事があった。
興味深げに夏目を見た。
一方妖はそれどころではなかった。
『『『ぎゃ──! お助け──!』』』
妖たちは震えて逃げてしまった。
「本来、暴力をチラつかせるのは趣味じゃないんだが」
「平和的に終わるならそれでいいんだけどね」
二人がこぶしを見せながら言った。
「どの面下げてそれを言うか」
「美結花が言っちゃいけないと思う」
すぐ暴力に走る二人にニャンコ先生と佐貝が突っ込む。
ガサッ
そこへ子狐がなにかを手にやってきた。
それは葉っぱだった。
『私の名を書いてあります。私を子分にしてください。きっとお役に立てます』
そう言って夏目に名前が書かれた葉っぱを差し出そうとする。
(ああ、この子は……)
きっとこの子は名前を預ける意味がまだ分からないのだろう。主従なんて生易しいものではない。
それに自分たちが求めているのは主従ではなくもっと別の形のものが良い。
「……いらないよ」
案の定、夏目は断った。
子狐はショックを受けた顔をした。
『やっぱり私が弱いから? 私なんか役に立たない?』
そう子狐は言った。
「違うわよ。ね、貴志」
「ああ。こんなもので縛りあいたくない。俺たちは親分子分の関係ではないだろう? もっと、別の繋がりだと思っているよ」
そう言って夏目はほほ笑んだ。
「ええ。縛りあわない関係。その方がずっと素敵でしょ?」
(もっと別の─?)
子狐にはその言葉の意味が半分も分かっていなさそうだったが、二人はほほ笑むと合宿所へと帰っていった。
