夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十二話 もう一人の祓い人
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夢を見た。
『母さんが亡くなったんだ。みんな僕のせいだという』
少し大きくなった少年がお面の妖に言った。
『お前のせいなもんか。病気がちだったのだろう? それにみんながみんなお前を非難したかい?』
『──さんと──さんとお手伝いのリエさんはそうは言わないけど……』
『人に誰かを不幸にする力なんてないんだよ』
優しく楓と呼ばれることになる妖は言った。
『うん……』
『浮かない顔だね? どうしたんだい?』
『ここにはもうこれなくなるんだ……。母さんがいたところから違うところに行かなきゃいけない……』
『そうかい。……残念だ』
お面の妖は残念そうに言った。
『ねえ、大きくなってあちこちに行けるようになったらまた会いに来てもいい?』
『ああ。待っている。ずっと待っているよ』
お面の妖が少しほほ笑んだ気がした。
美結花が目を覚ますと体には大きなコートがかけられていた。
「あ、良かった。目を覚ましたんだね」
水崎が嬉しそうな顔をする。
「水崎さん……」
美結花は起き上がった。
辺りは静かであの妖が暴れたとは思えないくらいだった。
「すまなかった」
「え?」
水崎が謝ったので美結花は面食らった。
「危険なことさせるつもりじゃなかったんだ。私は同じ視える人がいたのがうれしくて、いろいろと教えてあげようとしただけなんだ……。なのにこんな危険なことになってしまって……」
落ち込む姿が夢の中の少年と重なる。
こういうところは変わっていないようでうれしかった。
「いいえ。大丈夫ですよ。私もいろいろと言ってしまってすみませんでした。かばってもらって嬉しかったです」
美結花は手を差し出した。
「これは?」
「仲直りの握手です」
「……握手ね。そうだね」
戸惑いながら水崎はその手を握った。
2人の手が重なる。
仲直りの握手がされたのだった。
『母さんが亡くなったんだ。みんな僕のせいだという』
少し大きくなった少年がお面の妖に言った。
『お前のせいなもんか。病気がちだったのだろう? それにみんながみんなお前を非難したかい?』
『──さんと──さんとお手伝いのリエさんはそうは言わないけど……』
『人に誰かを不幸にする力なんてないんだよ』
優しく楓と呼ばれることになる妖は言った。
『うん……』
『浮かない顔だね? どうしたんだい?』
『ここにはもうこれなくなるんだ……。母さんがいたところから違うところに行かなきゃいけない……』
『そうかい。……残念だ』
お面の妖は残念そうに言った。
『ねえ、大きくなってあちこちに行けるようになったらまた会いに来てもいい?』
『ああ。待っている。ずっと待っているよ』
お面の妖が少しほほ笑んだ気がした。
美結花が目を覚ますと体には大きなコートがかけられていた。
「あ、良かった。目を覚ましたんだね」
水崎が嬉しそうな顔をする。
「水崎さん……」
美結花は起き上がった。
辺りは静かであの妖が暴れたとは思えないくらいだった。
「すまなかった」
「え?」
水崎が謝ったので美結花は面食らった。
「危険なことさせるつもりじゃなかったんだ。私は同じ視える人がいたのがうれしくて、いろいろと教えてあげようとしただけなんだ……。なのにこんな危険なことになってしまって……」
落ち込む姿が夢の中の少年と重なる。
こういうところは変わっていないようでうれしかった。
「いいえ。大丈夫ですよ。私もいろいろと言ってしまってすみませんでした。かばってもらって嬉しかったです」
美結花は手を差し出した。
「これは?」
「仲直りの握手です」
「……握手ね。そうだね」
戸惑いながら水崎はその手を握った。
2人の手が重なる。
仲直りの握手がされたのだった。
