夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十二話 もう一人の祓い人
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「やあ、来てくれたんだ。もう来ないかと思ったよ」
放課後、美結花は夏目と共に水崎と出会った公園に向かった。
「別にあなたのためではありません。近くの妖たちには知り合いもいるので食べられてしまうと思ったから……」
本当の真意を隠して美結花はそう言った。
「うん。それでいいよ」
水崎は美結花の思惑など知らずににっこりと微笑んだ。
「さて、行こうか。ここから少し歩いたところに開けた場所がある。石が二つ置いてあるだけの場所でね。昔は神社だったのかもしれないな。そこにおびき寄せようと思うんだ」
そう言って水崎は歩き出した。
美結花は夏目と顔を見合わせると後を追った。
水崎の少し歩いた場所の言葉通り、指定の場所まですぐだった。
指定の場所は少し開けた場所だった。
「ここに陣を描くんだ」
そう言いながら水崎は陣を描くために小石とか邪魔になりそうなものは外に追いやった。
ため息をついた夏目はそれを手伝う。
(あの黒い妖は放っておけないし……)
そんなことを思いながら美結花は手伝う。
「ありがとう」
水崎はほほ笑んだ。
いつもの嘘くさい笑みではなく、心からの笑顔だった。
(いつもそうしていればいいのに……)
そうすればここまで警戒しなかっただろう
その笑顔が素敵だったのでそんなことを思った。
「さてと。こんなものかな」
陣を描き終えた水崎は立ち上がった。
そこから陣に水をかけてしみこませていく。
そして陣の真ん中に壺を置いた。
「それでどうするんですか?」
しげしげと陣を見ながら美結花が訊いた。
「今、翠玲と玲雲に妖を追わせている。対象の妖がこちらに来たらこの紙が刺さった棒を掲げるんだ。そしたら私が呪文を唱える。分かったね?」
水崎の言葉に美結花はこくりと頷いた。
「分かりました。名取さんの術とは違うんですね……」
「まあね。名取家は紙を主体にしているし、水崎家は名前の通り水を主体に術を使う一族だ。一族ごとに呪文が違うのは当然だし、普通は秘密にするのさ」
「え? 私たちに教えて大丈夫なんですか?」
美結花はそれを聞いて戸惑った。
「まあ水崎家は一度廃業しているし、大丈夫だよ。文句を言ってくる奴がいたら私がはねのける」
そう水崎は苦笑しながら言った。
(この人もいろいろ大変なのかな……)
この人は訊いたところによると美結花の6つ上だという。年に似合わぬ苦労をしているのも廃業した一族の出だからだろうか。
ぼんやりとそう思った。
「美結花。あんまり心を寄せないでよ? 祓い人なんてロクなものがいない」
「ひどいな~。じゃあ君はなんで美結花ちゃんのそばにいるんだい? 契約でもしているのかい?」
「契約などしてないわ。約束しただけ。見守ると」
「へえ? 約束ねえ……」
水崎の目は信用できないと言っているようだった。
「君はその約束を信じているのかい?」
「ええ。佐貝は私のピンチを助けてくれました。だから信じます」
「それが君をいつか喰うためでも?」
水崎は訊いた。
「どうでしょうね……。よく分からないです」
佐貝のことは信頼している。だけど信用までいかないのはその疑念が消えないからかもしれない。
美結花はそう思った。
「よく分からないじゃ危険なんだ。今すぐ契約を……」
水崎が言いかけた時だった。
『主様! 来ます!』
楓が叫んだ。
大きな影がこちらに向かってくるところだった。
放課後、美結花は夏目と共に水崎と出会った公園に向かった。
「別にあなたのためではありません。近くの妖たちには知り合いもいるので食べられてしまうと思ったから……」
本当の真意を隠して美結花はそう言った。
「うん。それでいいよ」
水崎は美結花の思惑など知らずににっこりと微笑んだ。
「さて、行こうか。ここから少し歩いたところに開けた場所がある。石が二つ置いてあるだけの場所でね。昔は神社だったのかもしれないな。そこにおびき寄せようと思うんだ」
そう言って水崎は歩き出した。
美結花は夏目と顔を見合わせると後を追った。
水崎の少し歩いた場所の言葉通り、指定の場所まですぐだった。
指定の場所は少し開けた場所だった。
「ここに陣を描くんだ」
そう言いながら水崎は陣を描くために小石とか邪魔になりそうなものは外に追いやった。
ため息をついた夏目はそれを手伝う。
(あの黒い妖は放っておけないし……)
そんなことを思いながら美結花は手伝う。
「ありがとう」
水崎はほほ笑んだ。
いつもの嘘くさい笑みではなく、心からの笑顔だった。
(いつもそうしていればいいのに……)
そうすればここまで警戒しなかっただろう
その笑顔が素敵だったのでそんなことを思った。
「さてと。こんなものかな」
陣を描き終えた水崎は立ち上がった。
そこから陣に水をかけてしみこませていく。
そして陣の真ん中に壺を置いた。
「それでどうするんですか?」
しげしげと陣を見ながら美結花が訊いた。
「今、翠玲と玲雲に妖を追わせている。対象の妖がこちらに来たらこの紙が刺さった棒を掲げるんだ。そしたら私が呪文を唱える。分かったね?」
水崎の言葉に美結花はこくりと頷いた。
「分かりました。名取さんの術とは違うんですね……」
「まあね。名取家は紙を主体にしているし、水崎家は名前の通り水を主体に術を使う一族だ。一族ごとに呪文が違うのは当然だし、普通は秘密にするのさ」
「え? 私たちに教えて大丈夫なんですか?」
美結花はそれを聞いて戸惑った。
「まあ水崎家は一度廃業しているし、大丈夫だよ。文句を言ってくる奴がいたら私がはねのける」
そう水崎は苦笑しながら言った。
(この人もいろいろ大変なのかな……)
この人は訊いたところによると美結花の6つ上だという。年に似合わぬ苦労をしているのも廃業した一族の出だからだろうか。
ぼんやりとそう思った。
「美結花。あんまり心を寄せないでよ? 祓い人なんてロクなものがいない」
「ひどいな~。じゃあ君はなんで美結花ちゃんのそばにいるんだい? 契約でもしているのかい?」
「契約などしてないわ。約束しただけ。見守ると」
「へえ? 約束ねえ……」
水崎の目は信用できないと言っているようだった。
「君はその約束を信じているのかい?」
「ええ。佐貝は私のピンチを助けてくれました。だから信じます」
「それが君をいつか喰うためでも?」
水崎は訊いた。
「どうでしょうね……。よく分からないです」
佐貝のことは信頼している。だけど信用までいかないのはその疑念が消えないからかもしれない。
美結花はそう思った。
「よく分からないじゃ危険なんだ。今すぐ契約を……」
水崎が言いかけた時だった。
『主様! 来ます!』
楓が叫んだ。
大きな影がこちらに向かってくるところだった。
