夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十一話 桜並木とあなたの絵
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目を覚ますと描きこんだ枝も巳弥もいなくなっていた。
「巳弥は?」
「行ったよ。絵も外れた」
そう言って外れた枯れ木の絵を夏目が見せてくる。
「あの絵には八坂さまが本当に宿っていたのかなあ……。だとしたら巳弥は八坂さまに会えたのかもしれないわね……」
先程見た光景を思い出して呟く。
「──ああ。きっとそうだと良いな……」
「──うん。きっと会えているといいな」
美結花は呟いた。
それ以来、巳弥が家に訪ねてくることはなかった。
「桜が咲き始めているわね……」
美結花は呟いた。
外に出ると桜が咲き始めていたからだった。
もう春という感じがする。
「全く。あなたも夏目もお人よしすぎ。おかげで苦労したじゃないの」
「あはは。でも悪いことばかりじゃなかったよ。巳弥は本当のことを言えたかな……」
こっそりと呟く。
「……さあね。人はそう簡単に秘密を言えないものよ」
「手厳しいな、佐貝は……」
思わず苦笑する。
(さよなら、巳弥。あなたのことは忘れない。私にちょっと似た花に季節に会えた友人─)
美結花は桜を見上げながらそんなことを思った。
きっと自分は桜が来るたびにあの枯れ枝の絵と満開の桜、巳弥のことを思い出すのだろう。
そして今の自分を振り返るのだろうなと思った。
「巳弥は?」
「行ったよ。絵も外れた」
そう言って外れた枯れ木の絵を夏目が見せてくる。
「あの絵には八坂さまが本当に宿っていたのかなあ……。だとしたら巳弥は八坂さまに会えたのかもしれないわね……」
先程見た光景を思い出して呟く。
「──ああ。きっとそうだと良いな……」
「──うん。きっと会えているといいな」
美結花は呟いた。
それ以来、巳弥が家に訪ねてくることはなかった。
「桜が咲き始めているわね……」
美結花は呟いた。
外に出ると桜が咲き始めていたからだった。
もう春という感じがする。
「全く。あなたも夏目もお人よしすぎ。おかげで苦労したじゃないの」
「あはは。でも悪いことばかりじゃなかったよ。巳弥は本当のことを言えたかな……」
こっそりと呟く。
「……さあね。人はそう簡単に秘密を言えないものよ」
「手厳しいな、佐貝は……」
思わず苦笑する。
(さよなら、巳弥。あなたのことは忘れない。私にちょっと似た花に季節に会えた友人─)
美結花は桜を見上げながらそんなことを思った。
きっと自分は桜が来るたびにあの枯れ枝の絵と満開の桜、巳弥のことを思い出すのだろう。
そして今の自分を振り返るのだろうなと思った。
