夏目の従妹が主人公。原作設定。黒髪に翡翠の瞳の美少女です。
第十一話 桜並木とあなたの絵
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しばらくすると夏目が目を覚ました。
「先生…美結花…佐貝…巳弥」
名前を呟く。
『すまない。夏目』
巳弥が謝った。
『妖 が長く持ち歩いたため、この絵も妖力を持ってしまったようだ。そしてお前の強い力を吸い取ってどうやら成長を始めてしまったのだろう。壁に根を張りもう外れまい。このままではお前の命が危なくなる。私は妖力を使ってこの絵を焼いてしまおうと思う』
「あなたはそれでいいの?」
美結花は訊いた。それで本当に後悔しないのだろうか。
「だめだ。巳弥。大切な絵なんだろう。八坂さまの……」
夏目はそれを聞いて止めようとする。
『いいんだ。夏目、美結花。本当は気づいていたんだ。あの人は…。八坂さまはきっと訪れなかったあの春にはもう亡くなっていたのではないかと。丈夫な人ではなかったからね』
(巳弥気づいていたんだ……)
美結花は思った。
ただ絵と共に旅をしたのは楽しかったと巳弥は言う。
『異形であることなど気にせず、一度だけでも目を合わせて、あの人の目を見て話をしてみたかった未練からこの絵を捨てられなかっただけなのだ……』
「巳弥……」
「……」
後悔。そんな感情が伝わってくる。
そんな彼女は絵を焼こうとしている。
(どうすればいいんだろう。絵を焼いて彼女は後悔しないだろうか……。でも焼かなきゃ貴志の命が……)
美結花は迷った。
従兄は大事だが、巳弥の思いが分かるだけに焼いてしまうのが惜しくなってしまう。
(絵を焼かないで外す方法があればいいんだけど……)
そんなことを思いながら焼くために巳弥が出した妖の炎を見つめる。
「待て巳弥。俺はまだ大丈夫だ。もう少しだ。もう少し外す方法を考えてみよう」
『しかし─』
巳弥は夏目の体調を気にしているようだ。
「大切な絵なのだろう。俺もこの絵、好きだよ」
夏目はそう言った。
「先生、美結花。ごめん」
「ふん、ばかばかしい」
先生はそう言ってそっぽを向いた。
「貴志ならそう言うと思った。良いよ。一緒に探そう。でも無理しないようにね」
美結花は頷いた。
彼らしいとも思った。
(巳弥は私たちに似ているものね……)
共感するのも無理はないと思った。
「先生…美結花…佐貝…巳弥」
名前を呟く。
『すまない。夏目』
巳弥が謝った。
『
「あなたはそれでいいの?」
美結花は訊いた。それで本当に後悔しないのだろうか。
「だめだ。巳弥。大切な絵なんだろう。八坂さまの……」
夏目はそれを聞いて止めようとする。
『いいんだ。夏目、美結花。本当は気づいていたんだ。あの人は…。八坂さまはきっと訪れなかったあの春にはもう亡くなっていたのではないかと。丈夫な人ではなかったからね』
(巳弥気づいていたんだ……)
美結花は思った。
ただ絵と共に旅をしたのは楽しかったと巳弥は言う。
『異形であることなど気にせず、一度だけでも目を合わせて、あの人の目を見て話をしてみたかった未練からこの絵を捨てられなかっただけなのだ……』
「巳弥……」
「……」
後悔。そんな感情が伝わってくる。
そんな彼女は絵を焼こうとしている。
(どうすればいいんだろう。絵を焼いて彼女は後悔しないだろうか……。でも焼かなきゃ貴志の命が……)
美結花は迷った。
従兄は大事だが、巳弥の思いが分かるだけに焼いてしまうのが惜しくなってしまう。
(絵を焼かないで外す方法があればいいんだけど……)
そんなことを思いながら焼くために巳弥が出した妖の炎を見つめる。
「待て巳弥。俺はまだ大丈夫だ。もう少しだ。もう少し外す方法を考えてみよう」
『しかし─』
巳弥は夏目の体調を気にしているようだ。
「大切な絵なのだろう。俺もこの絵、好きだよ」
夏目はそう言った。
「先生、美結花。ごめん」
「ふん、ばかばかしい」
先生はそう言ってそっぽを向いた。
「貴志ならそう言うと思った。良いよ。一緒に探そう。でも無理しないようにね」
美結花は頷いた。
彼らしいとも思った。
(巳弥は私たちに似ているものね……)
共感するのも無理はないと思った。
