主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 9.太陽と朝焼けが導く先
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ジョミーとリリナが目覚めて一週間後──。
その三日前にブルーとセレーネも目覚めたと聞いた。
フィシスは彼らに会うために部屋へと通っているという。
ジョミーとリリナはブルーとセレーネへのお見舞いやフィシスに会うのと一度に終わらせるため、青の間へと向かった。
「ジョミー、リリナ……」
《こんにちは。ブルー、セレーネ》
《体力が落ちている中、失礼します》
二人はブルーの部屋へ声をかけてはいる。
ゆっくりと補助を受けて部屋の中へ二人は入る。
その様子を悲しそうな顔でブルーもセレーネも見ていた。
「ジョミー……、リリナ……」
フィシスが声をかける。
《ありがとう、フィシス。僕たちが冥府に行かないように看病してくれて》
《おかげで無事に戻ってこれました》
お礼を言った。
「いいえ、すべて私のせいなのです。あの人たちを逃がしたのもナスカを失ったのも私のせい……」
フィシスは泣き崩れる。
《あなたのせいじゃない。すべてが積み重なって起きた出来事なんだ》
《そうよ。そこまで自分を責めないで……》
フィシスの手を取って慰める。
《ブルーもセレーネもそう思うでしょう?》
「そうだね……。それより僕たちはお礼を言うべきなのかな……」
右目に眼帯をしてブルーは呟いた。
《お礼?》
「メギドとともに私たちは散る覚悟をした。だけどあなたたちが現れて助けてくれた。地上にいたミュウたちも急にシャングリラにテレポートして助かったって……」
セレーネがあとを引き継いだ。
《よくわかりません……。無我夢中だったから……》
《僕もリリナに導かれていたのでよくわからないです……》
リリナにもジョミーにもよく分からなかった。
限界まで力を使った記憶はある。
そのせいで神経が焼ききれてしまったことも。
《だけど悲しまないでください。一人でも多くのミュウが生き残るのが僕たちにとっての勝利。なら今回は大成功じゃないですか。僕たちの勝ちです》
《ミュウはほとんどが生き残った。それで勝利です》
二人は笑った。
「まいったね……」
ブルーは自分の言葉を引用されるとは思わず、頭をかいた。
「ふふっ。ブルーの負けね」
セレーネがくすくす笑う。
「さて、これからどうするんだい?」
考えがあるのだろうとブルーは訊いた。
《僕たちはアルテメシアに戻ります》
「アルテメシアに?」
「すべての始まりの地か……」
長きにわたって潜伏していた地。
そこに戻ってどうするというのだろう。
《はい。悪いのは人類ではなく、機械だと思うんです。人類はただ機械の言いなりになっているだけ……》
《それにマザーシステムがいる限り、ミュウに安息はないと思うんです。今回のように惑星を破壊するような兵器を用いても私たちを殲滅しようとしている……》
ジョミーもリリナも考えていることがあった。
「そうだね……」
「話し合う余地はないのかもしれないわね……」
ブルーにとってもセレーネにとっても残念なことだった。
《だからアルテメシアに向かってそこを制圧し、マザー・コンピューター、テラズナンバー9を壊すんです。そうしてマザーシステムを壊していって初めて地球 政府と話し合う余地が生まれると思うんです》
《もはや戦うしか道は残されていないから……。だけど敵は人類じゃなくて機械なんです。それだけは忘れないようにしたいです》
きっぱりと言い切った。
「そうか……決意したんだね……。僕は君たちを指示しよう。そのためにこれを渡そう」
《え?》
《セレーネ?》
ブルーとセレーネはフィシスから何かを受け取ってそれぞれの頭にかぶせた。
「すこし大きすぎたかな……」
「ふふっ。かわいいわ」
満足げに頷く。
声もはっきりと聞こえるようになったのに二人は気づいた。
《これは……》
耳に手をやると固いものが見える。
《これは……補聴器……?》
ジョミーは首を傾げた。
「僕たちにはもう必要のないものだからね。これから戦う君たちにこそ必要なものだ。知識とかも役に立つ。僕たちからのプレゼントだ」
「耳ははっきり聞こえた方がいいでしょう? 私たちはもう戦う力もないからね……」
セレーネの言う通り、二人とも戦うだけの力はなかった。
戦場に出たとたん、死んでしまうくらいの力の弱さだ。
だったら後継者に補聴器を渡して、役に立ってもらった方がいいと考えたのだ。
《ありがとうございます……。ブルー……》
《セレーネ……ありがとう……》
二人はそっと涙を流した。
その三日前にブルーとセレーネも目覚めたと聞いた。
フィシスは彼らに会うために部屋へと通っているという。
ジョミーとリリナはブルーとセレーネへのお見舞いやフィシスに会うのと一度に終わらせるため、青の間へと向かった。
「ジョミー、リリナ……」
《こんにちは。ブルー、セレーネ》
《体力が落ちている中、失礼します》
二人はブルーの部屋へ声をかけてはいる。
ゆっくりと補助を受けて部屋の中へ二人は入る。
その様子を悲しそうな顔でブルーもセレーネも見ていた。
「ジョミー……、リリナ……」
フィシスが声をかける。
《ありがとう、フィシス。僕たちが冥府に行かないように看病してくれて》
《おかげで無事に戻ってこれました》
お礼を言った。
「いいえ、すべて私のせいなのです。あの人たちを逃がしたのもナスカを失ったのも私のせい……」
フィシスは泣き崩れる。
《あなたのせいじゃない。すべてが積み重なって起きた出来事なんだ》
《そうよ。そこまで自分を責めないで……》
フィシスの手を取って慰める。
《ブルーもセレーネもそう思うでしょう?》
「そうだね……。それより僕たちはお礼を言うべきなのかな……」
右目に眼帯をしてブルーは呟いた。
《お礼?》
「メギドとともに私たちは散る覚悟をした。だけどあなたたちが現れて助けてくれた。地上にいたミュウたちも急にシャングリラにテレポートして助かったって……」
セレーネがあとを引き継いだ。
《よくわかりません……。無我夢中だったから……》
《僕もリリナに導かれていたのでよくわからないです……》
リリナにもジョミーにもよく分からなかった。
限界まで力を使った記憶はある。
そのせいで神経が焼ききれてしまったことも。
《だけど悲しまないでください。一人でも多くのミュウが生き残るのが僕たちにとっての勝利。なら今回は大成功じゃないですか。僕たちの勝ちです》
《ミュウはほとんどが生き残った。それで勝利です》
二人は笑った。
「まいったね……」
ブルーは自分の言葉を引用されるとは思わず、頭をかいた。
「ふふっ。ブルーの負けね」
セレーネがくすくす笑う。
「さて、これからどうするんだい?」
考えがあるのだろうとブルーは訊いた。
《僕たちはアルテメシアに戻ります》
「アルテメシアに?」
「すべての始まりの地か……」
長きにわたって潜伏していた地。
そこに戻ってどうするというのだろう。
《はい。悪いのは人類ではなく、機械だと思うんです。人類はただ機械の言いなりになっているだけ……》
《それにマザーシステムがいる限り、ミュウに安息はないと思うんです。今回のように惑星を破壊するような兵器を用いても私たちを殲滅しようとしている……》
ジョミーもリリナも考えていることがあった。
「そうだね……」
「話し合う余地はないのかもしれないわね……」
ブルーにとってもセレーネにとっても残念なことだった。
《だからアルテメシアに向かってそこを制圧し、マザー・コンピューター、テラズナンバー9を壊すんです。そうしてマザーシステムを壊していって初めて
《もはや戦うしか道は残されていないから……。だけど敵は人類じゃなくて機械なんです。それだけは忘れないようにしたいです》
きっぱりと言い切った。
「そうか……決意したんだね……。僕は君たちを指示しよう。そのためにこれを渡そう」
《え?》
《セレーネ?》
ブルーとセレーネはフィシスから何かを受け取ってそれぞれの頭にかぶせた。
「すこし大きすぎたかな……」
「ふふっ。かわいいわ」
満足げに頷く。
声もはっきりと聞こえるようになったのに二人は気づいた。
《これは……》
耳に手をやると固いものが見える。
《これは……補聴器……?》
ジョミーは首を傾げた。
「僕たちにはもう必要のないものだからね。これから戦う君たちにこそ必要なものだ。知識とかも役に立つ。僕たちからのプレゼントだ」
「耳ははっきり聞こえた方がいいでしょう? 私たちはもう戦う力もないからね……」
セレーネの言う通り、二人とも戦うだけの力はなかった。
戦場に出たとたん、死んでしまうくらいの力の弱さだ。
だったら後継者に補聴器を渡して、役に立ってもらった方がいいと考えたのだ。
《ありがとうございます……。ブルー……》
《セレーネ……ありがとう……》
二人はそっと涙を流した。
