主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 8.ナスカを襲う業火
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「十年です」
フィシスが答えた。
「そんなに眠っていたのか……」
「私、そんなに眠っていたのね……」
ブルーとセレーネはしみじみといった。
「星の瞬きような一瞬のように思えていたが……」
「そうだな。一瞬だった……」
セレーネはそのように思えていた。
「お願いです。ソルジャー……。私からこの力を消してください」
フィシスが懇願する。
「未来が見えるのはつらいことです。避けようのない未来を予知しても悲しみが増すばかり……」
「長い旅だったね。眼下の星をナスカと名付け、そこであの子たち、新しい世代がはぐくまれた」
「新しい世代が出てくるのはいいことだ。やはりフィシスは特別な存在よ」
ゆっくりとセレーネが言った。
「でも…この地へ導いたのは間違っていたのでは…?」
フィシスはこの間からこの疑念に襲われていた。
「なぜそう思う? フィシス」
「それは違うよ、フィシス」
穏やかにセレーネは首を横に振った。
「よきことだけを選べる人生などありはしない。人間もミュウもそれはみな同じ」
「そうだな。同じだ。後悔は人間がするものだからね」
後悔するのは人間だけだとセレーネは思っていた。
だからフィシスの決断が間違っているとは思わなかった。
「でも忘れないで。君は力が特別なんじゃない。存在自体が特別なんだ。そうだろう? セレーネ」
「そうよ。あなたは特別なんだから」
深く深く頷いた。
「ブルー……セレーネ……聞いてもらえますか?」
フィシスは罪を告白する罪人の面持ちだった。
「私たちに避けようのない不幸が訪れます……」
その不幸を呼び寄せたのは自分だという自覚があるからだ。
「僕が君の過去を封じたことで君の予知能力は増してしまったんだね……」
ブルーは悲しい目をした。
「どうするの? ブルー……」
「ちゃんと考えているよ」
ブルーはセレーネに頷き返した。
「皆にはとても言えません。私があの人を逃がしてしまったから……。なぜあんなことをしたのか……」
フィシスには今でも自分の行動が信じられなかった。
「泣かないで……」
「大丈夫よ……」
涙をぬぐってあげる。
「ごめんなさい……」
フィシスは謝った。
「大丈夫。僕らがみんなを守るよ。それにジョミーも」
「リリナもいる」
「でもあなたたちまで消えてしまいそうで……」
そこが怖かった。
「フィシス。顔を上げて。僕の心を見て。長く君にかけられていた呪いを解くときが来たようだ」
そう言ってタロットカードを一枚見せて燃やしてしまう。
フィシスから予知能力を返してもらったのだ。
(ああ、地球を見たかった……)
(私も見たかった……)
そう二人は心残りのように心の中で呟いた。
フィシスが答えた。
「そんなに眠っていたのか……」
「私、そんなに眠っていたのね……」
ブルーとセレーネはしみじみといった。
「星の瞬きような一瞬のように思えていたが……」
「そうだな。一瞬だった……」
セレーネはそのように思えていた。
「お願いです。ソルジャー……。私からこの力を消してください」
フィシスが懇願する。
「未来が見えるのはつらいことです。避けようのない未来を予知しても悲しみが増すばかり……」
「長い旅だったね。眼下の星をナスカと名付け、そこであの子たち、新しい世代がはぐくまれた」
「新しい世代が出てくるのはいいことだ。やはりフィシスは特別な存在よ」
ゆっくりとセレーネが言った。
「でも…この地へ導いたのは間違っていたのでは…?」
フィシスはこの間からこの疑念に襲われていた。
「なぜそう思う? フィシス」
「それは違うよ、フィシス」
穏やかにセレーネは首を横に振った。
「よきことだけを選べる人生などありはしない。人間もミュウもそれはみな同じ」
「そうだな。同じだ。後悔は人間がするものだからね」
後悔するのは人間だけだとセレーネは思っていた。
だからフィシスの決断が間違っているとは思わなかった。
「でも忘れないで。君は力が特別なんじゃない。存在自体が特別なんだ。そうだろう? セレーネ」
「そうよ。あなたは特別なんだから」
深く深く頷いた。
「ブルー……セレーネ……聞いてもらえますか?」
フィシスは罪を告白する罪人の面持ちだった。
「私たちに避けようのない不幸が訪れます……」
その不幸を呼び寄せたのは自分だという自覚があるからだ。
「僕が君の過去を封じたことで君の予知能力は増してしまったんだね……」
ブルーは悲しい目をした。
「どうするの? ブルー……」
「ちゃんと考えているよ」
ブルーはセレーネに頷き返した。
「皆にはとても言えません。私があの人を逃がしてしまったから……。なぜあんなことをしたのか……」
フィシスには今でも自分の行動が信じられなかった。
「泣かないで……」
「大丈夫よ……」
涙をぬぐってあげる。
「ごめんなさい……」
フィシスは謝った。
「大丈夫。僕らがみんなを守るよ。それにジョミーも」
「リリナもいる」
「でもあなたたちまで消えてしまいそうで……」
そこが怖かった。
「フィシス。顔を上げて。僕の心を見て。長く君にかけられていた呪いを解くときが来たようだ」
そう言ってタロットカードを一枚見せて燃やしてしまう。
フィシスから予知能力を返してもらったのだ。
(ああ、地球を見たかった……)
(私も見たかった……)
そう二人は心残りのように心の中で呟いた。
