主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第1章 2.少女の目覚めの日
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「ふふっ。ああ、おかしい……」
月のような明かりがともっている広い部屋、月の間で銀色の髪をショートカットにした女性がくすくすと笑っていた。プロテクター・セレーネである。
「元気そうだね」
同じく銀色の髪の男性がふわふわと宙に浮かんでいった。
「あなたもね、ブルー」
空中にいろ男性に向かってセレーネは言った。
「あの子はそんなに面白いかい?」
「ええ。さっきも教室に向かうために門を飛び越えたの。とっても元気がいいわ」
「それはいいことだね。元気がいいのはいいことだ」
ブルーと呼ばれた青年は微笑む。彼が誰のことを考えているのか丸わかりである。
「またジョミーのこと? 昨日も訓練の機械を壊したみたいね。ゼルがカンカンに怒っていた」
「ジョミーは頑張っているよ」
「でしょうね。でもこの間みたいに訓練をのぞき見しないでよね。ジョミーが心配するわよ」
セレーネは二週間前のことを思い出しながら言った。
「僕は元気なんだけどね」
ブルーは肩をすくめた。
「きっと心配なのよ」
「心配されるのも嬉しいものだね……」
「あの子はあなたにとって太陽だから?」
「そう。僕にとってジョミーはまさに太陽だった。君にとっての朝焼けが例の彼女みたいにね」
「なるほどね……。それはいつまでも見ていたくなるわね」
成長を見守るのがこんなに楽しいとは思わなかった。惜しむらくはここ四年の成長を見守ることができなかったことだろうか。
そう思っていると思念が響く。
《ブルー、セレーネ。入りますよ?》
《いいよ、入りなさい。ジョミー》
《あなたの部屋じゃないでしょう、ブルー。でもいいわ。入っていいわよ》
ブルーとセレーネが入室を許可する。
許可を得てすぐに一人の少年がテレポートで入ってくる。
「セレーネ、また意識をどこかに飛ばしてました?」
入室してすぎにジョミーはセレーネが先程していたことを見破った。
「この間倒れたばかりでしょう? 無茶をしないでください」
「大丈夫よ。私はまだ大丈夫」
セレーネは微笑んだ。
「ですが……」
ジョミーは心配そうだ。
「それより何か用があるんじゃないのかい?」
ブルーが口を挟む。
「ああ、そうでした。ハーレイから『イオの準備ができ次第、いつでも行けます』と言付かりました」
「そう……」
セレーネは微笑んだ。
ようやく迎えに行けるのだ。
「懐かしいかい? アタラクシアは?」
ブルーは後継者の金色の髪を見つめて言った。
「そうですね……。懐かしいかもしれません……。ですがそのことであなたが気に病むことはないんですよ? ブルー」
ブルーは驚いた顔をした。それは彼にしては珍しい顔だった。
「僕はあのまま成人検査をパスしたとしてもミュウとして覚醒していたでしょう。だからあなたが気にすることはないのです。それに僕の帰る場所はこのシャングリラで守るべきものはミュウたちなのですから。ね?」
ジョミーはそう微笑んだ。
《ソルジャー。ソルジャー・シン。こちらにおられますか?》
思念派が聞こえてくる。声を響かせているのはこのシャングリラの船長・ハーレイだ。
《ハーレイ。僕はここだ》
ジョミーは声を返した。
《やはり。こちらにおられましたか。人類側の船が近づいてきています。大丈夫だと思いますが……。至急ブリッジにおあがりください》
《分かった。すぐ行く。僕が行くまで何もするな》
《了解 。ソルジャー》
ジョミーは思念派での会話を終えるとブルーに向き直った。
「それでは僕は行きますね」
「ああ、行っておいで」
ブルーは微笑んでブリッジにテレポートをするジョミーを見送った。
「いつの間にか成長したものだな……」
ブルーは呟いた。
身体こそシャングリラに来たばかりの少年の姿のまま成長していないが、精神はいつのまにか大きく成長していたのだと実感させられた。
「誰だって成長するものよ。特にジョミーは背負うものが大きすぎた。だからこそ成長しなければならなかったの」
「ああ。そうだな……」
ブルーはその責務を負わせたのは自分だということが分かっていた。だからこそ悩み、苦しむ彼を見守ることしかできない。
(私ももうすぐ……)
セレーネももうすぐその責務を一人の少女に負わせる。苦しい道になることは分かっているのにそうするしかないのだ。
(ごめんね……。リリナ)
セレーネは一滴の涙をこぼした。
月のような明かりがともっている広い部屋、月の間で銀色の髪をショートカットにした女性がくすくすと笑っていた。プロテクター・セレーネである。
「元気そうだね」
同じく銀色の髪の男性がふわふわと宙に浮かんでいった。
「あなたもね、ブルー」
空中にいろ男性に向かってセレーネは言った。
「あの子はそんなに面白いかい?」
「ええ。さっきも教室に向かうために門を飛び越えたの。とっても元気がいいわ」
「それはいいことだね。元気がいいのはいいことだ」
ブルーと呼ばれた青年は微笑む。彼が誰のことを考えているのか丸わかりである。
「またジョミーのこと? 昨日も訓練の機械を壊したみたいね。ゼルがカンカンに怒っていた」
「ジョミーは頑張っているよ」
「でしょうね。でもこの間みたいに訓練をのぞき見しないでよね。ジョミーが心配するわよ」
セレーネは二週間前のことを思い出しながら言った。
「僕は元気なんだけどね」
ブルーは肩をすくめた。
「きっと心配なのよ」
「心配されるのも嬉しいものだね……」
「あの子はあなたにとって太陽だから?」
「そう。僕にとってジョミーはまさに太陽だった。君にとっての朝焼けが例の彼女みたいにね」
「なるほどね……。それはいつまでも見ていたくなるわね」
成長を見守るのがこんなに楽しいとは思わなかった。惜しむらくはここ四年の成長を見守ることができなかったことだろうか。
そう思っていると思念が響く。
《ブルー、セレーネ。入りますよ?》
《いいよ、入りなさい。ジョミー》
《あなたの部屋じゃないでしょう、ブルー。でもいいわ。入っていいわよ》
ブルーとセレーネが入室を許可する。
許可を得てすぐに一人の少年がテレポートで入ってくる。
「セレーネ、また意識をどこかに飛ばしてました?」
入室してすぎにジョミーはセレーネが先程していたことを見破った。
「この間倒れたばかりでしょう? 無茶をしないでください」
「大丈夫よ。私はまだ大丈夫」
セレーネは微笑んだ。
「ですが……」
ジョミーは心配そうだ。
「それより何か用があるんじゃないのかい?」
ブルーが口を挟む。
「ああ、そうでした。ハーレイから『イオの準備ができ次第、いつでも行けます』と言付かりました」
「そう……」
セレーネは微笑んだ。
ようやく迎えに行けるのだ。
「懐かしいかい? アタラクシアは?」
ブルーは後継者の金色の髪を見つめて言った。
「そうですね……。懐かしいかもしれません……。ですがそのことであなたが気に病むことはないんですよ? ブルー」
ブルーは驚いた顔をした。それは彼にしては珍しい顔だった。
「僕はあのまま成人検査をパスしたとしてもミュウとして覚醒していたでしょう。だからあなたが気にすることはないのです。それに僕の帰る場所はこのシャングリラで守るべきものはミュウたちなのですから。ね?」
ジョミーはそう微笑んだ。
《ソルジャー。ソルジャー・シン。こちらにおられますか?》
思念派が聞こえてくる。声を響かせているのはこのシャングリラの船長・ハーレイだ。
《ハーレイ。僕はここだ》
ジョミーは声を返した。
《やはり。こちらにおられましたか。人類側の船が近づいてきています。大丈夫だと思いますが……。至急ブリッジにおあがりください》
《分かった。すぐ行く。僕が行くまで何もするな》
《
ジョミーは思念派での会話を終えるとブルーに向き直った。
「それでは僕は行きますね」
「ああ、行っておいで」
ブルーは微笑んでブリッジにテレポートをするジョミーを見送った。
「いつの間にか成長したものだな……」
ブルーは呟いた。
身体こそシャングリラに来たばかりの少年の姿のまま成長していないが、精神はいつのまにか大きく成長していたのだと実感させられた。
「誰だって成長するものよ。特にジョミーは背負うものが大きすぎた。だからこそ成長しなければならなかったの」
「ああ。そうだな……」
ブルーはその責務を負わせたのは自分だということが分かっていた。だからこそ悩み、苦しむ彼を見守ることしかできない。
(私ももうすぐ……)
セレーネももうすぐその責務を一人の少女に負わせる。苦しい道になることは分かっているのにそうするしかないのだ。
(ごめんね……。リリナ)
セレーネは一滴の涙をこぼした。
