「ソルジャー・シンとプロテクター・レイアがフィシス様を救出し、ナスカに降りられました」
「さすがだ。ソルジャー、プロテクター……」
ハーレイが感心する。
「しかしあの男と女は……」
逃したことを惜しいと思う。
「仕方あるまい、フィシス様には代えがたいのだから」
ゼルがなだめる。
ゼルは珍しくジョミーとリリナのやり方を認めたのだ。
人命の救出のためには仕方ないと。
ブリッジのメンバーも同じ気持ちだったが、どことなくあのメンバーズたちを逃したのは良くないことだと感じ取っていた。
事実その通りでキースとイレーヌの連名であるメッセージが打たれていた。

発　人類統合軍付き国家騎士団、キース・アニアン上級少佐。認識番号ME07223とイレーヌ・クロスフィールド上級大尉。認識番号ME076221。宛て、地球最高評議会パルテノン。特Aクラス支給部、親展が付く。内容、ソレイド軍管区、ジルベスター星系、第7惑星に対する即時発。徹底的な攻撃を要請。当該惑星にミュウの存在を確認。直ちに殲滅の用ありと求む。尚、メンバーズ・エリートの権限に基づき、攻撃に際しては惑星破壊システム、メギドの使用を求む。繰り返す、惑星攻撃に際してはメギドシステムの使用を求む。

ナスカにミュウたちに業火が襲おうとしていた。