主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 7.逃げる者、目覚める者
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「はあはあはあ」
シャングリラの深部を息を吐きながら歩く者がいた。
(早く…リリナのもとへ……)
思うように動かない身体を呪いながらも進む。
プロテクター・セレーネだ。
十年の眠りから覚めた彼女はリリナの元へ行こうとしていた。
「う……」
途中でブルートともに倒れてしまう。
(身体がこんなに動かないとは……。せめてテレパシーが使えるレベルまで回復すれば……)
今のセレーネには最低限の生命維持のサイオンしかなかった。
(悔しい……!)
なんとか体を動かそうと力を入れるもなかなか起き上がれない。
そのことに悔しさを感じた。
(リリナ……! どこにいるの……!?)
心の中でセレーネはリリナを呼んだ。
セレーネが身体を動かそうと頑張っているころ、ある廊下ではばたばたと救護班が動いていた。
「負傷者の救出が最優先だ!」
ノルディーが指示を出す。
「被害はエリアインディゴに集中している!」
またもや指示がとんだ。
「船の面倒を見るので手一杯ね……」
あざ笑うようにイレーヌは言った。
そのすぐ前の柱にキースとフィシスと彼女が抱いたトオニィがいるのが見える。
「ついているわね。キースが行ったらいくわよ」
イレーヌはケイトに向かって言った。
「ええ。分かっている」
ケイトは逃げるためとはいえ、ずるいことをしている自覚はあった。
(でももうこうするしかない……)
ぎゅっと腕の中に抱いたアリアをケイトは握りしめた。
やがてキースが動き出した。
「いくわよ」
ケイトの腕を引っ張ってイレーヌは走り出した。
シャングリラの深部を息を吐きながら歩く者がいた。
(早く…リリナのもとへ……)
思うように動かない身体を呪いながらも進む。
プロテクター・セレーネだ。
十年の眠りから覚めた彼女はリリナの元へ行こうとしていた。
「う……」
途中でブルートともに倒れてしまう。
(身体がこんなに動かないとは……。せめてテレパシーが使えるレベルまで回復すれば……)
今のセレーネには最低限の生命維持のサイオンしかなかった。
(悔しい……!)
なんとか体を動かそうと力を入れるもなかなか起き上がれない。
そのことに悔しさを感じた。
(リリナ……! どこにいるの……!?)
心の中でセレーネはリリナを呼んだ。
セレーネが身体を動かそうと頑張っているころ、ある廊下ではばたばたと救護班が動いていた。
「負傷者の救出が最優先だ!」
ノルディーが指示を出す。
「被害はエリアインディゴに集中している!」
またもや指示がとんだ。
「船の面倒を見るので手一杯ね……」
あざ笑うようにイレーヌは言った。
そのすぐ前の柱にキースとフィシスと彼女が抱いたトオニィがいるのが見える。
「ついているわね。キースが行ったらいくわよ」
イレーヌはケイトに向かって言った。
「ええ。分かっている」
ケイトは逃げるためとはいえ、ずるいことをしている自覚はあった。
(でももうこうするしかない……)
ぎゅっと腕の中に抱いたアリアをケイトは握りしめた。
やがてキースが動き出した。
「いくわよ」
ケイトの腕を引っ張ってイレーヌは走り出した。
