主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 7.逃げる者、目覚める者
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「……!」
リリナは顔を上げた。
「いかがなさいました?」
ハーレイが訊く。
「いや、なんでもない。気のせいだと思う」
リリナは首を横に振った。
(誰かが私を呼んだ気がするなんて……。この忙しい時に……)
気のせいだと片づけることにした。
そんなことはなかったのに。実際にナキネズミたちが呼んだ声が微弱だが届いていたのだ。
あまりにも弱かったため、聞き逃してしまっただけだった。
そのことを後悔するのはずっと後だった。
「それで状況は?」
「今確認します。ダメージコントロール。状況は?」
『火災は鎮火しましたが、部屋は完全に破壊されております。負傷者は見当たりません』
「捕虜はどうした!?」
ハーレイが訊く。
一番気になるところだった。
『現在確認中ですが、今のところ……』
報告者は言葉を濁した。
その後ろでカリナとミリアが身体を光らせて不穏な雰囲気を漂わせていた。
(なんだ? あの部屋からなんか不穏な雰囲気が……)
リリナが怪訝そうな顔で報告を聞いていた。
事実その部屋ではカリナとミリアが息子と娘が落としたものから捕虜に二人の視点では殺されたのを読み取ってしまった。
実際は仮死状態だったのだが、子供たちが心配だった二人はそこまでは読み取れなかった。
「いやあああああ!」
「あああああああ!」
二人のサイオンが部屋にあふれ、爆発した。
「どうした!? 何が起こった!?」
「何、なんなの!?」
ハーレイとリリナがそれぞれ戸惑う。
(今の思念派は強力なものだった。いったい何なの……)
リリナは思念派を感じたが、誰のものかまではわからなかった。
「エリアインディゴ。サイドブロックCデッキで再度爆発発生。被害拡大中」
ヤエが状況を報告する。
「いったいどうなっておるんじゃ。ハーレイ」
ゼルが訊く。
「ハーレイ。医療チームの派遣を」
「ええ。ドクター・ノルディー。緊急医療チームの派遣を急げ」
ゼルの疑問を無視して二人は会話した。
「爆心地に強力なサイオン反応を二つ確認」
「何!? 捕虜の仕業ではなかったのか……」
「やっぱり……」
そういうことをする人たちではないと思っていたので疑問はなかった。
「ダメージコントロール。心理探査室で何が起こった!?」
ハーレイが再度問いかける。
しかし反応はなかった。
「応答せよ。応答せよ!」
『カ、カリナとミリアです……。ふ、二人が……』
そこでダメージコントロールのミュウは気絶した。
「カリナとミリア? 二人がどうした? 答えろ!」
反応はなかった。
「カリナとミリアに何か起こったんじゃ……」
リリナは心配になってきた。
「次から次へと……」
ゼルが呟く。
(状況が動いている……。いったいどうすれば……)
動き出す状況にリリナは戸惑いを隠せなかった。
リリナは顔を上げた。
「いかがなさいました?」
ハーレイが訊く。
「いや、なんでもない。気のせいだと思う」
リリナは首を横に振った。
(誰かが私を呼んだ気がするなんて……。この忙しい時に……)
気のせいだと片づけることにした。
そんなことはなかったのに。実際にナキネズミたちが呼んだ声が微弱だが届いていたのだ。
あまりにも弱かったため、聞き逃してしまっただけだった。
そのことを後悔するのはずっと後だった。
「それで状況は?」
「今確認します。ダメージコントロール。状況は?」
『火災は鎮火しましたが、部屋は完全に破壊されております。負傷者は見当たりません』
「捕虜はどうした!?」
ハーレイが訊く。
一番気になるところだった。
『現在確認中ですが、今のところ……』
報告者は言葉を濁した。
その後ろでカリナとミリアが身体を光らせて不穏な雰囲気を漂わせていた。
(なんだ? あの部屋からなんか不穏な雰囲気が……)
リリナが怪訝そうな顔で報告を聞いていた。
事実その部屋ではカリナとミリアが息子と娘が落としたものから捕虜に二人の視点では殺されたのを読み取ってしまった。
実際は仮死状態だったのだが、子供たちが心配だった二人はそこまでは読み取れなかった。
「いやあああああ!」
「あああああああ!」
二人のサイオンが部屋にあふれ、爆発した。
「どうした!? 何が起こった!?」
「何、なんなの!?」
ハーレイとリリナがそれぞれ戸惑う。
(今の思念派は強力なものだった。いったい何なの……)
リリナは思念派を感じたが、誰のものかまではわからなかった。
「エリアインディゴ。サイドブロックCデッキで再度爆発発生。被害拡大中」
ヤエが状況を報告する。
「いったいどうなっておるんじゃ。ハーレイ」
ゼルが訊く。
「ハーレイ。医療チームの派遣を」
「ええ。ドクター・ノルディー。緊急医療チームの派遣を急げ」
ゼルの疑問を無視して二人は会話した。
「爆心地に強力なサイオン反応を二つ確認」
「何!? 捕虜の仕業ではなかったのか……」
「やっぱり……」
そういうことをする人たちではないと思っていたので疑問はなかった。
「ダメージコントロール。心理探査室で何が起こった!?」
ハーレイが再度問いかける。
しかし反応はなかった。
「応答せよ。応答せよ!」
『カ、カリナとミリアです……。ふ、二人が……』
そこでダメージコントロールのミュウは気絶した。
「カリナとミリア? 二人がどうした? 答えろ!」
反応はなかった。
「カリナとミリアに何か起こったんじゃ……」
リリナは心配になってきた。
「次から次へと……」
ゼルが呟く。
(状況が動いている……。いったいどうすれば……)
動き出す状況にリリナは戸惑いを隠せなかった。
