主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 6.最悪の再会
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イレーヌは椅子に腰かけていた。
そこへリリナがジョミーとともに入ってくる。
「では後で」
「ああ」
リリナはイレーヌの檻の前に向かう。
「尋問ね」
イレーヌは目ざとく気づいた。
「心を読むのはやめたようね」
「君の心は読めない。まるで機械仕掛けの人間のようだ」
静かにリリナは言った。
(氷の女、機械の申し子と言われていた私だもの……。それに生まれからすれば不思議ではない……)
そんなことをイレーヌは考えたが、表には出さない。
「逃げようとしても無駄よ。ここは私と兄さんは……「リリナ・アーリス・レイア」
名前を呼ばれて驚く。
「驚くことはないわ。そこにいるケイトの幼馴染でしょう? それにヴェルタ星系で一度会ってる」
「あの時の……!」
リリナは今更のように気づいた。あの時のパイロットだったのだと。
「リリナ……どうして……」
その向こうで瞳を揺らしてケイトが名前を呼んでくるも意図的に締め出す。
「それにしても不思議ね……。あれから何年もたっているのになぜおまえは子供のままなんだ?」
イレーヌの問いにリリナは自分の姿を見下ろした。
14歳。子供の時の姿のままだった。
「さあ? 望んでこの姿になったわけではないけれど……」
覚醒の衝撃が大きすぎて大人にはなれなかったのだ。
「まあそれより名前を知っているなら話は早い。イレーヌ・クロスフィールド大尉。私たちの間に話し合う余地はないの? ミュウに戦う意思はない。生きること、生存権を認めてほしい。それだけよ」
「…………」
イレーヌは答えない。
「ミリア」
「嫌……」
「怖い……」
「ユリア、アリア……プロテクターの御用なのよ」
アリアとユリアの姉妹は震える。
嫌なものを感じたのだ。
あっちでもトオニィが泣く声が聞こえる。
「大丈夫よ。すぐに終わるから。それに彼女は拘束されて動くことはできない」
「お姉ちゃん……!」
「怖いよぉおお!」
二人はなおも震える。
リリナはなだめて二人を受け取る。
「この子たちを見て」
リリナはまっすぐイレーヌを見た。
「この子たちは私やあなたとは違う。私のように偶然遺伝子上の兄がいたと知るのとは違う。ここにいるミリアの胎内から生まれた姉妹よ!」
「そんな……ありえない……!」
イレーヌは動揺した。
「本当よ。それにもっと驚くことがある」
「アロエ」
「ええ。イレーヌ? 元気?」
イレーヌの目が限界まで見開かれる。
「おまえ……アロエ……!? なぜ……!」
「生き残ってました。ここにいるリリナに救出されたんですよ。残念ですね。生き残っていて」
アロエの声を聞きながら水の中をイレーヌは落ちていった。
(子供が泣いている……)
イレーヌには子供の声が聞こえた。
『もうしません、もうしません! 先生』
『秩序を乱す悪い子は社会から排除される』
厳しい声で先生らしき女性が言った。
『助けてママ!』
銃に囲まれながら女の子が養母に助けを求める。
「待て! そんな子供を!」
銃が鳴り響き音が聞こえたと思ったらイレーヌは思わず声を上げた。
バチン!
頬を叩かれる。
「いい夢だった? イレーヌ・クロスフィールド?」
腕を組んでリリナが訊いた。
彼女はいつの間にか檻の中に入って頬を叩いたのだ。
「子供とアロエを利用して飛び込んでくるとはね……」
イレーヌはしみじみと言った。
「あれらは……本当に母親の胎内から生まれたのか?」
イレーヌは姉妹の異端さを感じ取っていた。
「そうだ。あの子たちだけじゃない。すでに何人もうぶ声を上げているのよ。私たちはこうやって増やしていく」
「愚かなことを。そうやって増やしている間に私たちが絶滅させる方が早いでしょうよ」
イレーヌは吐き捨てた。
「そうかしら? ミュウは生まれてくる。このSD体制の中で何人も。戦う気はもうない。だから過去のことを忘れてここで…ナスカで…暮らしていきたいの。あの子たちのためにも」
リリナは思いをぶつけた。
「ナスカと言ったわね……この星を」
イレーヌは静かに言った。
「ええ」
リリナは頷いた。
「この星はジルベスター7だ。過去を忘れる? 戦う気はない? 勝手なことを……」
イレーヌは身勝手さを感じていた。
「た、確かに戦ったこともあるけど……!」
「そこにいるケイトともお前は戦うんでしょう? 仲間に何かあれば」
「……!」
リリナは言葉に詰まった。
確かにそのつもりはあるからだ。
「でもそれはケイトだって同じでしょう? 私に銃を向けた。そのつもりがあるんじゃないの? ケイト、いえ、キャス」
「……本当にリリナなのね……」
今まで黙っていたケイトが口を開いた。
「まさかナスカで再会するとは思わなかったわ」
「ええ、私もよ……」
12年ぶりの再会はあっさりとしたものだった。
「ねえ、ミュウって何なの? どうしてあなたは姿が変わらないの?」
「ミュウはSD体制の中から生まれてくる。普通にあなたたちと変わらない人間よ」
「ふん。人間ね……。特殊な力を持つお前たちが?」
イレーヌはリリナの言葉を鼻で笑う。
「何が言いたい?」
「…………」
イレーヌは答えない。
「だんまりね」
リリナは檻から出て立ち去ろうとした。
「一つ聞きたい」
「何」
「星の自転を止めることはできる?」
「さあ? やってみなければわからないが」
感覚的にはできるが、そう答えた。
「残念だったな。その力がある限りミュウと人類は相容れない」
イレーヌが吐き捨てる。
「そうか、残念ね……」
今度こそリリナは部屋を去っていった。
そこへリリナがジョミーとともに入ってくる。
「では後で」
「ああ」
リリナはイレーヌの檻の前に向かう。
「尋問ね」
イレーヌは目ざとく気づいた。
「心を読むのはやめたようね」
「君の心は読めない。まるで機械仕掛けの人間のようだ」
静かにリリナは言った。
(氷の女、機械の申し子と言われていた私だもの……。それに生まれからすれば不思議ではない……)
そんなことをイレーヌは考えたが、表には出さない。
「逃げようとしても無駄よ。ここは私と兄さんは……「リリナ・アーリス・レイア」
名前を呼ばれて驚く。
「驚くことはないわ。そこにいるケイトの幼馴染でしょう? それにヴェルタ星系で一度会ってる」
「あの時の……!」
リリナは今更のように気づいた。あの時のパイロットだったのだと。
「リリナ……どうして……」
その向こうで瞳を揺らしてケイトが名前を呼んでくるも意図的に締め出す。
「それにしても不思議ね……。あれから何年もたっているのになぜおまえは子供のままなんだ?」
イレーヌの問いにリリナは自分の姿を見下ろした。
14歳。子供の時の姿のままだった。
「さあ? 望んでこの姿になったわけではないけれど……」
覚醒の衝撃が大きすぎて大人にはなれなかったのだ。
「まあそれより名前を知っているなら話は早い。イレーヌ・クロスフィールド大尉。私たちの間に話し合う余地はないの? ミュウに戦う意思はない。生きること、生存権を認めてほしい。それだけよ」
「…………」
イレーヌは答えない。
「ミリア」
「嫌……」
「怖い……」
「ユリア、アリア……プロテクターの御用なのよ」
アリアとユリアの姉妹は震える。
嫌なものを感じたのだ。
あっちでもトオニィが泣く声が聞こえる。
「大丈夫よ。すぐに終わるから。それに彼女は拘束されて動くことはできない」
「お姉ちゃん……!」
「怖いよぉおお!」
二人はなおも震える。
リリナはなだめて二人を受け取る。
「この子たちを見て」
リリナはまっすぐイレーヌを見た。
「この子たちは私やあなたとは違う。私のように偶然遺伝子上の兄がいたと知るのとは違う。ここにいるミリアの胎内から生まれた姉妹よ!」
「そんな……ありえない……!」
イレーヌは動揺した。
「本当よ。それにもっと驚くことがある」
「アロエ」
「ええ。イレーヌ? 元気?」
イレーヌの目が限界まで見開かれる。
「おまえ……アロエ……!? なぜ……!」
「生き残ってました。ここにいるリリナに救出されたんですよ。残念ですね。生き残っていて」
アロエの声を聞きながら水の中をイレーヌは落ちていった。
(子供が泣いている……)
イレーヌには子供の声が聞こえた。
『もうしません、もうしません! 先生』
『秩序を乱す悪い子は社会から排除される』
厳しい声で先生らしき女性が言った。
『助けてママ!』
銃に囲まれながら女の子が養母に助けを求める。
「待て! そんな子供を!」
銃が鳴り響き音が聞こえたと思ったらイレーヌは思わず声を上げた。
バチン!
頬を叩かれる。
「いい夢だった? イレーヌ・クロスフィールド?」
腕を組んでリリナが訊いた。
彼女はいつの間にか檻の中に入って頬を叩いたのだ。
「子供とアロエを利用して飛び込んでくるとはね……」
イレーヌはしみじみと言った。
「あれらは……本当に母親の胎内から生まれたのか?」
イレーヌは姉妹の異端さを感じ取っていた。
「そうだ。あの子たちだけじゃない。すでに何人もうぶ声を上げているのよ。私たちはこうやって増やしていく」
「愚かなことを。そうやって増やしている間に私たちが絶滅させる方が早いでしょうよ」
イレーヌは吐き捨てた。
「そうかしら? ミュウは生まれてくる。このSD体制の中で何人も。戦う気はもうない。だから過去のことを忘れてここで…ナスカで…暮らしていきたいの。あの子たちのためにも」
リリナは思いをぶつけた。
「ナスカと言ったわね……この星を」
イレーヌは静かに言った。
「ええ」
リリナは頷いた。
「この星はジルベスター7だ。過去を忘れる? 戦う気はない? 勝手なことを……」
イレーヌは身勝手さを感じていた。
「た、確かに戦ったこともあるけど……!」
「そこにいるケイトともお前は戦うんでしょう? 仲間に何かあれば」
「……!」
リリナは言葉に詰まった。
確かにそのつもりはあるからだ。
「でもそれはケイトだって同じでしょう? 私に銃を向けた。そのつもりがあるんじゃないの? ケイト、いえ、キャス」
「……本当にリリナなのね……」
今まで黙っていたケイトが口を開いた。
「まさかナスカで再会するとは思わなかったわ」
「ええ、私もよ……」
12年ぶりの再会はあっさりとしたものだった。
「ねえ、ミュウって何なの? どうしてあなたは姿が変わらないの?」
「ミュウはSD体制の中から生まれてくる。普通にあなたたちと変わらない人間よ」
「ふん。人間ね……。特殊な力を持つお前たちが?」
イレーヌはリリナの言葉を鼻で笑う。
「何が言いたい?」
「…………」
イレーヌは答えない。
「だんまりね」
リリナは檻から出て立ち去ろうとした。
「一つ聞きたい」
「何」
「星の自転を止めることはできる?」
「さあ? やってみなければわからないが」
感覚的にはできるが、そう答えた。
「残念だったな。その力がある限りミュウと人類は相容れない」
イレーヌが吐き捨てる。
「そうか、残念ね……」
今度こそリリナは部屋を去っていった。
