主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 5.巡り始める運命
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「ねえ……。フィシス」
ハロルドの子供に名前をフィシスがつけ終わった後、リリナはナスカの外れに来ていた。
人類の石碑がある場所。
リリナにとって大事な土地だ。
「なんですか、リリナ」
「ナスカに来たことは正解だったのかな……?」
「……それを決めるのは私ではありません。あなたやミュウたちがよかったと決めることです」
フィシスはそう言った。
「うん、それはわかっている。でも……兄さんが…ジョミーが倒れて……、ミュウたちの世代間の亀裂は深まってしまって……。それにこの間の……頭に浮かんだ映像が消えない……」
今でも頭をよぎる。ナスカを襲う業火。
「何か怖いものを見たのですか? リリナ」
優しくフィシスは訊いた。
「うん。黒い十字架のなにかとそれから発射される業火。ナスカを焼き尽くそうとしていた……。あれが発射されたら私たちは今度こそ終わりよ……」
思い出して肩が震える。
「……!」
リリナの言葉にフィシスははっと息をのむ。
占いの結果が頭をよぎったのだ。
先ほどの彼女が引いたのは「死神」のカード。
(ナスカにいったい何が起こるというの……)
フィシスもだが、リリナも予知の力を持つ。彼女の「嫌な予感」はたいてい当たるのだ。
「たとえ何かが起こるとしても防ぐことはできます。今から行動しても遅くはないのでは?」
「……うん。そうだね……。ありがとう、フィシス」
リリナはやっと微笑んだ。
しばらく沈黙が二人の間に落ちる。
「フィシス。見せたいものがあるの」
リリナはフィシスをある場所へ案内した。
「これは……?」
フィシスは何かがあるのが分かったらしい。
「百年前にこの星に根を下ろそうとした家族の肖像画よ。人類は望みながら入植をあきらめた。だけど私たちは違う……。子供が生まれ、作物が根付いた……。いつか、いつか……。地球と対等な交渉ができたらいいねって兄さんと……ジョミーと話をしていたの……」
「リリナ……」
「不吉な風を感じる……。だけど未来を……未来を夢見るのは誰にも奪わせない! 私はそう思うわ」
(あなたは不吉な予感を感じながらも未来を夢見ている……。それは何とまぶしいことでしょう。だけど私にはすぐそばに迫ってくるものがあるのだと思えてならないのです……)
リリナを励ましつつも少しの不安を感じているフィシスだった。
ハロルドの子供に名前をフィシスがつけ終わった後、リリナはナスカの外れに来ていた。
人類の石碑がある場所。
リリナにとって大事な土地だ。
「なんですか、リリナ」
「ナスカに来たことは正解だったのかな……?」
「……それを決めるのは私ではありません。あなたやミュウたちがよかったと決めることです」
フィシスはそう言った。
「うん、それはわかっている。でも……兄さんが…ジョミーが倒れて……、ミュウたちの世代間の亀裂は深まってしまって……。それにこの間の……頭に浮かんだ映像が消えない……」
今でも頭をよぎる。ナスカを襲う業火。
「何か怖いものを見たのですか? リリナ」
優しくフィシスは訊いた。
「うん。黒い十字架のなにかとそれから発射される業火。ナスカを焼き尽くそうとしていた……。あれが発射されたら私たちは今度こそ終わりよ……」
思い出して肩が震える。
「……!」
リリナの言葉にフィシスははっと息をのむ。
占いの結果が頭をよぎったのだ。
先ほどの彼女が引いたのは「死神」のカード。
(ナスカにいったい何が起こるというの……)
フィシスもだが、リリナも予知の力を持つ。彼女の「嫌な予感」はたいてい当たるのだ。
「たとえ何かが起こるとしても防ぐことはできます。今から行動しても遅くはないのでは?」
「……うん。そうだね……。ありがとう、フィシス」
リリナはやっと微笑んだ。
しばらく沈黙が二人の間に落ちる。
「フィシス。見せたいものがあるの」
リリナはフィシスをある場所へ案内した。
「これは……?」
フィシスは何かがあるのが分かったらしい。
「百年前にこの星に根を下ろそうとした家族の肖像画よ。人類は望みながら入植をあきらめた。だけど私たちは違う……。子供が生まれ、作物が根付いた……。いつか、いつか……。地球と対等な交渉ができたらいいねって兄さんと……ジョミーと話をしていたの……」
「リリナ……」
「不吉な風を感じる……。だけど未来を……未来を夢見るのは誰にも奪わせない! 私はそう思うわ」
(あなたは不吉な予感を感じながらも未来を夢見ている……。それは何とまぶしいことでしょう。だけど私にはすぐそばに迫ってくるものがあるのだと思えてならないのです……)
リリナを励ましつつも少しの不安を感じているフィシスだった。
