主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第3章 3.運命の子
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連絡艇が降り立つをハッチを開けた。
中から長老たちがシールドを貼りつつ降りてくる。
そのあとにシールドなしでジョミーとリリナはタラップを降りた。
「ナスカは空気が薄いな……」
ハーレイは呟きながら喉に手をやった。
「ソルジャー、プロテクター……」
ハーレイはふとジョミーとリリナの方を見るとシールドもなしにタラップからジャンプをしていた。
「いつもながら驚きますね。シールドも貼らずこの希薄な空気で呼吸困難にならないとは……」
エラが隣に立って話しかける。
「ソルジャーとプロテクターだからな」
ハーレイはそれだけを言った。
(ソルジャーとプロテクターだから……。我々はどのくらいこの言葉を思念のばに乗せるのだろう……)
ふとジョミーとリリナを見つめながらハーレイはそんなことを考える。
(そしてどのくらいあの小さな肩にのしかかるのだろう……)
14歳のままの姿のジョミーやリリナは華奢で小さい。
ソルジャーだから。プロテクターだから。それがどれだけあの小さな肩に負担をかけているのだろうか。
そうハーレイは考えてしまう。
やがてドームの中に入っていった。
ジョミーとリリナの肩にいたナキネズミのレインとネージュが飛び降りて先頭を走る。
黙々と施設の中を歩く。
やがて若いミュウたちが集まっているのが見えた。
ジョミーとリリナを出迎えているのだ。
「ソルジャー、プロテクター。おかえりなさい。宇宙はどうです? 相変わらず退屈でしょう?」
ハロルドの言葉にゼルが俯く。
言葉に引っかかったのだ。
「ああ、ハロルド。見えるのは星ばかりさ。風もない、雨もない、土もないよ」
「本物が一番よ。それに君たちがいないしね」
リリナは微笑んだ。
「でしょうね。それに比べてここはいいですよ」
そう言って水色のスプーンを見せてくれる。
「これ。古い工作機械でナスカの石を削ったんです」
そう言って渡してくれる。
「トルコ石見たいでしょう?」
「「へえ~」」
ジョミーが持っているスプーンをリリナはまじまじと見る。
ハロルドの言った通り、トルコ石みたいで綺麗な石だ。
「きれいな青だね。ありがとう」
「どういたしまして。機械はシロエとアロエが直してくれたんですよ。彼らがいなかったら渡せませんでした」
アーラという名の若いミュウが言った。
「分かった。あとでお礼を言っておく」
リリナはシロエやアロエが若いミュウたちになじめているようでほっとしていた。自分たちといるばかりで若いミュウとあまりかかわっていないのではないかと思っていたからだ。
「ソルジャー、プロテクター。受け取ってください。ナスカで初めての収穫です」
ルリが野菜の入ったかごを渡してくる。
「ありがとう、ルリ。ついに採れたんだね」
「ありがとう、うれしいわ」
みんなで頑張ったかいがあった。
ジョミーはトマトをリリナはキュウリを手に取って食べた。
「どうですか?」
「美味しいですか?」
ルリや茶色の髪のミーナという名のミュウが訊く。
「おいしい、太陽の味がする!」
「この太陽の味が本物なのね! おいしいわ」
みんな笑顔で拍手する。
自分たちの指導者に美味しいと言ってもらえてうれしかったのだ。
「これも食べてください」
など他にも食べてもらおうと詰め寄る。
その様子をハーレイは羨ましいような不安なような微妙な顔で見つめていた。
しかし若者たちの笑顔の瞬間は破られる。
「なんじゃこれはこの臭い味は。これがトマトなものか」
ゼルがトマトを投げ捨てて吐き捨てる。
周りが静かになる。
「これが本当のトマトの味なんですよ!」
ハロルドがかみつく。
「本物だろうと合成だろうとどちらでも構わん! お前たちのままごと遊びには付き合ってられん。ソルジャー、プロテクター! すぐにでも地球 へ」
「地球 がなんだっていうんです」
ハロルドが吐き捨てる。
「ん? お前何と言った」
ゼルの顔が険しくなる。
「ハロルド!」
「ハロルドってば!」
名前を呼ぶも彼は聞かない。
「地球 に行くことがそんなに大事なんですか! 僕たちはこのナスカで自分たちの手で歴史を作りたいんです!」
「な……なんと……」
ゼルが言葉に詰まる。
「あなたがつぶしたトマト……。これが僕たちの新しい歴史なんだ」
ゼルが投げたトマトを見せながらハロルドが言った。
「…………」
「なぜ人類と戦い続けるんです! ここは辺境の星だ。ここにささやかな家を作ったっていいじゃないですか!」
「お前たちはアルタミラの大虐殺を知らんからそんなことが言えるんじゃ!」
「二言目にはアルタミラ、アルタミラってそれが……」
「やめなさい! それ以上はだめよ!」
「やめろハロルド。君たちにとっては歴史の一ページにしか過ぎないが、老師たち上の世代にとってはついこの間のような現実なんだ」
「……あなた方は…あの地獄を見ていないから好きなことが言えるのよ!」
エラが言った。
「あそこで流されたのはわしの弟の血だ。わしは…ハンスを……仲間を救えなんだ。そして今もこの宇宙のいたるところで…多くのミュウが殺されておる。ソルジャー、プロテクター。あの惨劇を繰り返してはならん。一刻も早く地球 へ」
「ソルジャー、プロテクター! せっかく大地に根差した作物を枯らすんですか⁉」
「僕は……」
「私は……」
どうすればいいのか迷いつつも口を開いた。
「よさないか。ゼル」
ハーレイがゼルをなだめる。
「ソルジャー! プロテクター! カリナがカリナが……」
そこへニナが駆け寄ってくる。
「カリナがどうした! ニナ!」
「何かあったの⁉ カリナに」
二人は駆け寄ってきたニナを問い詰める。
「もうすぐ産まれそうです」
「なんだって⁉」
「なんですって⁉」
二人はハーレイを見た。
「行きなさい」
ハーレイは頷いた。
「「ありがとう」」
二人は駆け出して行った。
中から長老たちがシールドを貼りつつ降りてくる。
そのあとにシールドなしでジョミーとリリナはタラップを降りた。
「ナスカは空気が薄いな……」
ハーレイは呟きながら喉に手をやった。
「ソルジャー、プロテクター……」
ハーレイはふとジョミーとリリナの方を見るとシールドもなしにタラップからジャンプをしていた。
「いつもながら驚きますね。シールドも貼らずこの希薄な空気で呼吸困難にならないとは……」
エラが隣に立って話しかける。
「ソルジャーとプロテクターだからな」
ハーレイはそれだけを言った。
(ソルジャーとプロテクターだから……。我々はどのくらいこの言葉を思念のばに乗せるのだろう……)
ふとジョミーとリリナを見つめながらハーレイはそんなことを考える。
(そしてどのくらいあの小さな肩にのしかかるのだろう……)
14歳のままの姿のジョミーやリリナは華奢で小さい。
ソルジャーだから。プロテクターだから。それがどれだけあの小さな肩に負担をかけているのだろうか。
そうハーレイは考えてしまう。
やがてドームの中に入っていった。
ジョミーとリリナの肩にいたナキネズミのレインとネージュが飛び降りて先頭を走る。
黙々と施設の中を歩く。
やがて若いミュウたちが集まっているのが見えた。
ジョミーとリリナを出迎えているのだ。
「ソルジャー、プロテクター。おかえりなさい。宇宙はどうです? 相変わらず退屈でしょう?」
ハロルドの言葉にゼルが俯く。
言葉に引っかかったのだ。
「ああ、ハロルド。見えるのは星ばかりさ。風もない、雨もない、土もないよ」
「本物が一番よ。それに君たちがいないしね」
リリナは微笑んだ。
「でしょうね。それに比べてここはいいですよ」
そう言って水色のスプーンを見せてくれる。
「これ。古い工作機械でナスカの石を削ったんです」
そう言って渡してくれる。
「トルコ石見たいでしょう?」
「「へえ~」」
ジョミーが持っているスプーンをリリナはまじまじと見る。
ハロルドの言った通り、トルコ石みたいで綺麗な石だ。
「きれいな青だね。ありがとう」
「どういたしまして。機械はシロエとアロエが直してくれたんですよ。彼らがいなかったら渡せませんでした」
アーラという名の若いミュウが言った。
「分かった。あとでお礼を言っておく」
リリナはシロエやアロエが若いミュウたちになじめているようでほっとしていた。自分たちといるばかりで若いミュウとあまりかかわっていないのではないかと思っていたからだ。
「ソルジャー、プロテクター。受け取ってください。ナスカで初めての収穫です」
ルリが野菜の入ったかごを渡してくる。
「ありがとう、ルリ。ついに採れたんだね」
「ありがとう、うれしいわ」
みんなで頑張ったかいがあった。
ジョミーはトマトをリリナはキュウリを手に取って食べた。
「どうですか?」
「美味しいですか?」
ルリや茶色の髪のミーナという名のミュウが訊く。
「おいしい、太陽の味がする!」
「この太陽の味が本物なのね! おいしいわ」
みんな笑顔で拍手する。
自分たちの指導者に美味しいと言ってもらえてうれしかったのだ。
「これも食べてください」
など他にも食べてもらおうと詰め寄る。
その様子をハーレイは羨ましいような不安なような微妙な顔で見つめていた。
しかし若者たちの笑顔の瞬間は破られる。
「なんじゃこれはこの臭い味は。これがトマトなものか」
ゼルがトマトを投げ捨てて吐き捨てる。
周りが静かになる。
「これが本当のトマトの味なんですよ!」
ハロルドがかみつく。
「本物だろうと合成だろうとどちらでも構わん! お前たちのままごと遊びには付き合ってられん。ソルジャー、プロテクター! すぐにでも
「
ハロルドが吐き捨てる。
「ん? お前何と言った」
ゼルの顔が険しくなる。
「ハロルド!」
「ハロルドってば!」
名前を呼ぶも彼は聞かない。
「
「な……なんと……」
ゼルが言葉に詰まる。
「あなたがつぶしたトマト……。これが僕たちの新しい歴史なんだ」
ゼルが投げたトマトを見せながらハロルドが言った。
「…………」
「なぜ人類と戦い続けるんです! ここは辺境の星だ。ここにささやかな家を作ったっていいじゃないですか!」
「お前たちはアルタミラの大虐殺を知らんからそんなことが言えるんじゃ!」
「二言目にはアルタミラ、アルタミラってそれが……」
「やめなさい! それ以上はだめよ!」
「やめろハロルド。君たちにとっては歴史の一ページにしか過ぎないが、老師たち上の世代にとってはついこの間のような現実なんだ」
「……あなた方は…あの地獄を見ていないから好きなことが言えるのよ!」
エラが言った。
「あそこで流されたのはわしの弟の血だ。わしは…ハンスを……仲間を救えなんだ。そして今もこの宇宙のいたるところで…多くのミュウが殺されておる。ソルジャー、プロテクター。あの惨劇を繰り返してはならん。一刻も早く
「ソルジャー、プロテクター! せっかく大地に根差した作物を枯らすんですか⁉」
「僕は……」
「私は……」
どうすればいいのか迷いつつも口を開いた。
「よさないか。ゼル」
ハーレイがゼルをなだめる。
「ソルジャー! プロテクター! カリナがカリナが……」
そこへニナが駆け寄ってくる。
「カリナがどうした! ニナ!」
「何かあったの⁉ カリナに」
二人は駆け寄ってきたニナを問い詰める。
「もうすぐ産まれそうです」
「なんだって⁉」
「なんですって⁉」
二人はハーレイを見た。
「行きなさい」
ハーレイは頷いた。
「「ありがとう」」
二人は駆け出して行った。
