主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第2章 7.青の双子
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双子がシャングリラにきて二週間がたった。
子供たちは自分たちより小さな存在に興味津々でかわるがわるに見に来ているらしい。
もちろんジョミーとリリナも彼女たちに事あるごとに会いに行っている。
今日もサイオン訓練が終わった後、彼女たちに会おうと廊下を歩いていた。
「集中力が足りないってさ、言われても途中で切れちゃうんだから仕方なくない?」
長老たちに言われたことを思い出してリリナは文句を言う。
集中力のことを指摘され、爆発してきたのだ。
「あ~。僕もましになってきたとはいえ言われたな~」
ジョミーはそっと目をそらす。シャングリラに来て最初の数年はよく言われた。リリナがシャングリラにきてまだ一年たっていないのだ。彼女はよくやっているほうだ。
《確かに言われていましたよね。その時にはふてくされて爆発して……》
リオは苦笑した。
「昔のことなのに……」
ジョミーは膨れた。
リオはますます苦笑を深めた。確かに良くなってきたが、たまに感情を爆発させるのは来た頃と変わらない。
(でもそこがあなたのいいところですよね)
感情豊かでその分情も深い。彼のいいところだ。
「早く兄さんみたいにコントロールできるようになりたい……」
「まあ僕の方が歳が上だし、ミュウになったのも早いから……。その分の経験だと思うよ」
ジョミーがなだめるように言った。
「ううっ……」
《まあ焦らないでください。いきなりうまくならないですよ。練習あるのみです》
「まあそうだけど……」
イオの言うことはもっともだ。
だけど焦ってしまうのも仕方がないだろう。この間の戦闘もリリナの集中力が切れたから髪が切られることになったわけだし。
もっと強くなりたい。この一件からなおさらそう思った。
(もっとみんなを守れるようになりたい……)
心の中でそっと決意をする。
やがて保育セクションへとやってきた。
「あ、ソルジャー・シン、プロテクター・レイア。いらっしゃったんですね」
「やあ、ユナとユラに会いに来たよ」
ジョミーが保育士に挨拶をする。
「ぜひそうしてください。あの子たち、あなたたちが来ると機嫌がいいので」
そう言って保育士はほほ笑んだ。
「来たよ。ユナ、ユラ」
リリナがそっと双子をのぞき込む。
双子はジョミーとリリナを翡翠の瞳で見つめるとにっこりと笑った。
どこか機嫌がよさそうだった。
「機嫌がよさそうだね」
「ええ、そうなんです。今日はご機嫌みたいで……。ただずっと起きているから、ちょっと心配で……」
そこが不安だと保育士は言った。
「そうか……。リリナ」
「うん、歌おう。兄さん」
ユナとユラがよく眠れるように二人は幼いころに母親に歌ってもらった子守唄を歌った。アタラクシアではこれが定番でよくせがんで歌ってもらったものだ。
『いいこね、リリナ。よく眠りなさい……』
母の温かな腕でぽんぽんと毛布ごと優しくたたかれるとすんなり眠ってしまったことを思い出す。
(ママ……)
もう会えない母親を思ってリリナは歌った。
そんな温かい母親の思い出は周りのミュウたちに伝わった。
自分たちにはない母との思い出。そんな温かな思い出にジョミーとリリナが歌う子守唄を聞きながらミュウたちはひたったのだった。
子供たちは自分たちより小さな存在に興味津々でかわるがわるに見に来ているらしい。
もちろんジョミーとリリナも彼女たちに事あるごとに会いに行っている。
今日もサイオン訓練が終わった後、彼女たちに会おうと廊下を歩いていた。
「集中力が足りないってさ、言われても途中で切れちゃうんだから仕方なくない?」
長老たちに言われたことを思い出してリリナは文句を言う。
集中力のことを指摘され、爆発してきたのだ。
「あ~。僕もましになってきたとはいえ言われたな~」
ジョミーはそっと目をそらす。シャングリラに来て最初の数年はよく言われた。リリナがシャングリラにきてまだ一年たっていないのだ。彼女はよくやっているほうだ。
《確かに言われていましたよね。その時にはふてくされて爆発して……》
リオは苦笑した。
「昔のことなのに……」
ジョミーは膨れた。
リオはますます苦笑を深めた。確かに良くなってきたが、たまに感情を爆発させるのは来た頃と変わらない。
(でもそこがあなたのいいところですよね)
感情豊かでその分情も深い。彼のいいところだ。
「早く兄さんみたいにコントロールできるようになりたい……」
「まあ僕の方が歳が上だし、ミュウになったのも早いから……。その分の経験だと思うよ」
ジョミーがなだめるように言った。
「ううっ……」
《まあ焦らないでください。いきなりうまくならないですよ。練習あるのみです》
「まあそうだけど……」
イオの言うことはもっともだ。
だけど焦ってしまうのも仕方がないだろう。この間の戦闘もリリナの集中力が切れたから髪が切られることになったわけだし。
もっと強くなりたい。この一件からなおさらそう思った。
(もっとみんなを守れるようになりたい……)
心の中でそっと決意をする。
やがて保育セクションへとやってきた。
「あ、ソルジャー・シン、プロテクター・レイア。いらっしゃったんですね」
「やあ、ユナとユラに会いに来たよ」
ジョミーが保育士に挨拶をする。
「ぜひそうしてください。あの子たち、あなたたちが来ると機嫌がいいので」
そう言って保育士はほほ笑んだ。
「来たよ。ユナ、ユラ」
リリナがそっと双子をのぞき込む。
双子はジョミーとリリナを翡翠の瞳で見つめるとにっこりと笑った。
どこか機嫌がよさそうだった。
「機嫌がよさそうだね」
「ええ、そうなんです。今日はご機嫌みたいで……。ただずっと起きているから、ちょっと心配で……」
そこが不安だと保育士は言った。
「そうか……。リリナ」
「うん、歌おう。兄さん」
ユナとユラがよく眠れるように二人は幼いころに母親に歌ってもらった子守唄を歌った。アタラクシアではこれが定番でよくせがんで歌ってもらったものだ。
『いいこね、リリナ。よく眠りなさい……』
母の温かな腕でぽんぽんと毛布ごと優しくたたかれるとすんなり眠ってしまったことを思い出す。
(ママ……)
もう会えない母親を思ってリリナは歌った。
そんな温かい母親の思い出は周りのミュウたちに伝わった。
自分たちにはない母との思い出。そんな温かな思い出にジョミーとリリナが歌う子守唄を聞きながらミュウたちはひたったのだった。
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