主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第2章 7.青の双子
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「それじゃあこの子たちに名前を付けてあげなくてはいけませんね」
ファリアが提案する。
「名前か……」
「人の名前って付けるの難しいと思うのよね。どうする、兄さん」
リリナはジョミーを見た。
「う~ん……」
彼はしばらく宙を見つめていたが、決めたのか目線が定まった。
「ユナとユラはどうかな?」
「ユナとユラ?」
リリナは聞きなれない名前に首をかしげる。
「うん。姉がユナで妹がユラ。どうかな?」
「いいんじゃない? 素敵な名前」
リリナは嬉しそうに頷いた。
良い名前だと思ったのだ。
《本当にいい名前ですね》
リオも同意した。
「うん、いいんじゃないかな」
ブルーも頷いた。
「決まりですね。それではこの子たちを保育セクションに預けなくては」
ドクター・ノルディーが言った。
「私も行こう。その方が説明しやすい」
ヒルマンが申し出る。
ドクターは「お願いします」と頷く。
「そろそろブリッジの方へ行かなくては」
ハーレイは仕事に行かなくてはと言い出した。
「わしも機関部の方へ顔を出すぞ。あいつらだけじゃ不安じゃ」
ぶつくさと呟きながらもゼルが出ていく。
「あたしも行こうかねえ」
「私も」
ブラウとエラが退出する。
「リオ、ナイツ、シロエ。先に行っていてくれ。僕はまだ話す事があるから」
「イオ、ファリア、アロエも。まだ残るわね」
ジョミーとリリナが退出を促す。
《分かりました。終わったら教えてください》
《おいしいお茶を用意しますね》
リオとイオが頷く。
「そうですか。私はお菓子を用意しますね」
「早めに来てください。休憩も必要ですよ」
ファリアとナイツも頷く。
「午後からサイオン訓練ですよね。間に合うようにしてくださいよ」
「遅刻なんてしたら目も当てられないですしね!」
「しないわよ~!」
アロエの言葉にリリナが叫ぶ。
「僕もしないって! もう、二人とも僕たちをなんだと思っているんだ……」
ジョミーが膨れる。
「だって育英都市にいたころには遅刻寸前でよく先生に怒られていたって聞きましたよ」
シロエの指摘にジョミーはうっと詰まる。
「リリナに至っては門を超えて大目玉を食らったって!」
アロエがくすくす笑いながら言った。
「誰から聞いたの……」
リリナは肩を落とす。目覚めの日の前にそのことで怒られたのが数年前のようにも思える。その思い出からまだ一年とちょっとくらいしかたっていないわけだが。
「それは……」
シロエとアロエは顔を見合わせる。
二人の幼馴染らしいサム・ヒューストンとキャスリーン・マールスが話しているのを盗み聞ぎしたのだが、それは言えない。
二人が心を揺らすのは間違いないし、盗み聞きしたなんてお行儀の悪いことを言えないからだ。
「「内緒です!!」」
「なにそれ?」
「なんか隠している?」
ジョミーとリリナは首をかしげる。
「なんか隠しているだろ。吐け!」
「教えてよ~!」
ジョミーとリリナはじりじりとシロエとアロエに詰め寄る。
「それじゃあ僕たちはこれで!」
「私もこれで!」
二人はあっという間に逃げた。
「あ、こらっ!」
「待ちなさい!」
二人は追いかけようとしたが、ブルーとセレーネの笑い声に気を取られ、その場に戸惑った。
《ぼ、僕たちも行きますね》
《私も》
呆然とシロエとアロエとのやり取りを見守っていたイオとリオが言った。
「リオ、あとでシロエから聞き出すのを手伝って」
《はいはい。でも吐き出しますかね?》
《頑固ですから無理だと思いますよ》
やんわりとイオが指摘する。
「無理でも吐き出す」
リリナはきっぱりと言った。
「楽しそうでいいですね」
「シロエとソルジャー、アロエとプロテクターは似た者同士です」
「「どこが!?」」
ファリアの言葉にリリナとジョミーは突っ込んだ。
「そんなところですよ。それでは行きますね」
ファリアはそう言ってリオ、イオ、ナイツと共に出ていった。
「全く……」
リリナはため息をついた。
「シロエのやつ、恥ずかしい過去をばらさなくても……」
過去を暴露されたジョミーが憤慨する。
「うふふふふ」
「ふふふふふ」
セレーネとブルーはそんな二人をみてくすくすと笑った。
「シロエとアロエと仲良くやっているようで良かったわ」
セレーネはそこの部分に安心していた。
「ステーションから連れ出したときはどうなるかと思ったが、安心したよ。それに年相応の君の一面が見れた」
ブルーも最近では厳しい顔ばかりのジョミーを見ていたので、年相応な一面が見れてほっとしていた。
「でもそれで先生に怒られていたってことを指摘されても……。ずいぶん改善したんだし…。ブルーの前で言われて、恥ずかしかったですよ」
ジョミーはぶつくさと呟く。
「ふふふふふっ。僕の前で言われてって言うけどね。僕は君のことなら何でも知っているわけだ。なんせ見守っていたしね。元気が良すぎて何度も怒られていたよね?」
「うんうん。リリナが門を超えて怒られたのは目覚めの日の前だったわよね」
「「なっ……!」」
何でも知っているとばかりに恥ずかしい過去を言われて真っ赤になるジョミーとリリナだった。
ファリアが提案する。
「名前か……」
「人の名前って付けるの難しいと思うのよね。どうする、兄さん」
リリナはジョミーを見た。
「う~ん……」
彼はしばらく宙を見つめていたが、決めたのか目線が定まった。
「ユナとユラはどうかな?」
「ユナとユラ?」
リリナは聞きなれない名前に首をかしげる。
「うん。姉がユナで妹がユラ。どうかな?」
「いいんじゃない? 素敵な名前」
リリナは嬉しそうに頷いた。
良い名前だと思ったのだ。
《本当にいい名前ですね》
リオも同意した。
「うん、いいんじゃないかな」
ブルーも頷いた。
「決まりですね。それではこの子たちを保育セクションに預けなくては」
ドクター・ノルディーが言った。
「私も行こう。その方が説明しやすい」
ヒルマンが申し出る。
ドクターは「お願いします」と頷く。
「そろそろブリッジの方へ行かなくては」
ハーレイは仕事に行かなくてはと言い出した。
「わしも機関部の方へ顔を出すぞ。あいつらだけじゃ不安じゃ」
ぶつくさと呟きながらもゼルが出ていく。
「あたしも行こうかねえ」
「私も」
ブラウとエラが退出する。
「リオ、ナイツ、シロエ。先に行っていてくれ。僕はまだ話す事があるから」
「イオ、ファリア、アロエも。まだ残るわね」
ジョミーとリリナが退出を促す。
《分かりました。終わったら教えてください》
《おいしいお茶を用意しますね》
リオとイオが頷く。
「そうですか。私はお菓子を用意しますね」
「早めに来てください。休憩も必要ですよ」
ファリアとナイツも頷く。
「午後からサイオン訓練ですよね。間に合うようにしてくださいよ」
「遅刻なんてしたら目も当てられないですしね!」
「しないわよ~!」
アロエの言葉にリリナが叫ぶ。
「僕もしないって! もう、二人とも僕たちをなんだと思っているんだ……」
ジョミーが膨れる。
「だって育英都市にいたころには遅刻寸前でよく先生に怒られていたって聞きましたよ」
シロエの指摘にジョミーはうっと詰まる。
「リリナに至っては門を超えて大目玉を食らったって!」
アロエがくすくす笑いながら言った。
「誰から聞いたの……」
リリナは肩を落とす。目覚めの日の前にそのことで怒られたのが数年前のようにも思える。その思い出からまだ一年とちょっとくらいしかたっていないわけだが。
「それは……」
シロエとアロエは顔を見合わせる。
二人の幼馴染らしいサム・ヒューストンとキャスリーン・マールスが話しているのを盗み聞ぎしたのだが、それは言えない。
二人が心を揺らすのは間違いないし、盗み聞きしたなんてお行儀の悪いことを言えないからだ。
「「内緒です!!」」
「なにそれ?」
「なんか隠している?」
ジョミーとリリナは首をかしげる。
「なんか隠しているだろ。吐け!」
「教えてよ~!」
ジョミーとリリナはじりじりとシロエとアロエに詰め寄る。
「それじゃあ僕たちはこれで!」
「私もこれで!」
二人はあっという間に逃げた。
「あ、こらっ!」
「待ちなさい!」
二人は追いかけようとしたが、ブルーとセレーネの笑い声に気を取られ、その場に戸惑った。
《ぼ、僕たちも行きますね》
《私も》
呆然とシロエとアロエとのやり取りを見守っていたイオとリオが言った。
「リオ、あとでシロエから聞き出すのを手伝って」
《はいはい。でも吐き出しますかね?》
《頑固ですから無理だと思いますよ》
やんわりとイオが指摘する。
「無理でも吐き出す」
リリナはきっぱりと言った。
「楽しそうでいいですね」
「シロエとソルジャー、アロエとプロテクターは似た者同士です」
「「どこが!?」」
ファリアの言葉にリリナとジョミーは突っ込んだ。
「そんなところですよ。それでは行きますね」
ファリアはそう言ってリオ、イオ、ナイツと共に出ていった。
「全く……」
リリナはため息をついた。
「シロエのやつ、恥ずかしい過去をばらさなくても……」
過去を暴露されたジョミーが憤慨する。
「うふふふふ」
「ふふふふふ」
セレーネとブルーはそんな二人をみてくすくすと笑った。
「シロエとアロエと仲良くやっているようで良かったわ」
セレーネはそこの部分に安心していた。
「ステーションから連れ出したときはどうなるかと思ったが、安心したよ。それに年相応の君の一面が見れた」
ブルーも最近では厳しい顔ばかりのジョミーを見ていたので、年相応な一面が見れてほっとしていた。
「でもそれで先生に怒られていたってことを指摘されても……。ずいぶん改善したんだし…。ブルーの前で言われて、恥ずかしかったですよ」
ジョミーはぶつくさと呟く。
「ふふふふふっ。僕の前で言われてって言うけどね。僕は君のことなら何でも知っているわけだ。なんせ見守っていたしね。元気が良すぎて何度も怒られていたよね?」
「うんうん。リリナが門を超えて怒られたのは目覚めの日の前だったわよね」
「「なっ……!」」
何でも知っているとばかりに恥ずかしい過去を言われて真っ赤になるジョミーとリリナだった。