主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第2章 6.研究所跡
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「あ……」
セレーネを訪れていたリリナはふと顔を上げた。
「何か感じたの? リリナ」
セレーネが訊いてくる。
「何か嫌な予感がする…。兄さんに何かあったのかも……」
リリナは自分の中の嫌な感じを懸命に言葉にする。
とてつもない嫌なことがジョミーを襲っている気がするのだ。
「ただの感覚ですけど…」
ただこれは感覚であって実際にはわからないが。
「感覚は大事よ。勘を頼りにすれば嫌なことを避けられる場合もあるわ。何かオレステスで起こっているのね?」
「はい……。あの建物の中で嫌なことが起こっている気がするんです……」
助けに行かなければとリリナは思ったが、自分はミュウの福長。勝手にここを離れるわけにはいかない。
どうすればいいのかもうわからなかった。
「リリナ。助けに行きなさい」
「え、でも……」
セレーネの言葉に戸惑った。ここを離れてもいいのか。あとで叱られないかといろいろ思った。
「大丈夫。私が責任を持つ。それにジョミーはシャングリラ、いえ。ミュウにとって大事なかけることのできない人。だから行きなさい」
その言葉にリリナは頷くと姿を消した。
《いったようだね》
ブルーからのテレパシーが届く。
《ええ。行ったわ。無事に帰ってくると良いのだけれども……》
《大丈夫だよ。ただ不安なのはジョミーが対峙しているのは彼の輝きに惹かれたものかもしれないと言う事だ》
ブルーは少し不安を感じたようだ。
《あの二人は太陽だ。その太陽に惹かれたのがいい人ばかりとは限らないから……》
《それは……不安ね……。でも大丈夫よ。あの子たちは太陽だから自分たちで何とかするわ》
セレーネはきっぱりと言い切った。
《だと良いのだが……。余計な執着をされないかが不安だ》
一抹の不安を残しつつも無事に帰ってくることをブルーは祈った。
セレーネを訪れていたリリナはふと顔を上げた。
「何か感じたの? リリナ」
セレーネが訊いてくる。
「何か嫌な予感がする…。兄さんに何かあったのかも……」
リリナは自分の中の嫌な感じを懸命に言葉にする。
とてつもない嫌なことがジョミーを襲っている気がするのだ。
「ただの感覚ですけど…」
ただこれは感覚であって実際にはわからないが。
「感覚は大事よ。勘を頼りにすれば嫌なことを避けられる場合もあるわ。何かオレステスで起こっているのね?」
「はい……。あの建物の中で嫌なことが起こっている気がするんです……」
助けに行かなければとリリナは思ったが、自分はミュウの福長。勝手にここを離れるわけにはいかない。
どうすればいいのかもうわからなかった。
「リリナ。助けに行きなさい」
「え、でも……」
セレーネの言葉に戸惑った。ここを離れてもいいのか。あとで叱られないかといろいろ思った。
「大丈夫。私が責任を持つ。それにジョミーはシャングリラ、いえ。ミュウにとって大事なかけることのできない人。だから行きなさい」
その言葉にリリナは頷くと姿を消した。
《いったようだね》
ブルーからのテレパシーが届く。
《ええ。行ったわ。無事に帰ってくると良いのだけれども……》
《大丈夫だよ。ただ不安なのはジョミーが対峙しているのは彼の輝きに惹かれたものかもしれないと言う事だ》
ブルーは少し不安を感じたようだ。
《あの二人は太陽だ。その太陽に惹かれたのがいい人ばかりとは限らないから……》
《それは……不安ね……。でも大丈夫よ。あの子たちは太陽だから自分たちで何とかするわ》
セレーネはきっぱりと言い切った。
《だと良いのだが……。余計な執着をされないかが不安だ》
一抹の不安を残しつつも無事に帰ってくることをブルーは祈った。