主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第2章 6.研究所跡
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ここはずいぶん昔に破棄されたんだな」
基地の中にある機械をみてジョミーは呟く。
電子書籍の中でしか見たことのない旧型の機械を利用していたからだ。
《ええ。SD200年あたりに破棄された基地のようですね。ソルジャー・ブルーでさえ見たことのない機械だと思いますよ》
「SD200年……。それはずいぶん昔ですね。空気が薄すぎるうえに寒すぎる気候のせいで基地が破棄されたのか?」
《ええ。その通りです。薄い空気に寒い気候。さらに得るものは水だけということから破棄されたようですね》
シロエの言葉にリオは頷く。
「管制室みたいなものはどこにある?」
《ここからまっすぐ行けばいいみたいですね》
「分かった。行ってみよう」
ジョミーは頷くと管制室に向かった。
「ここが管制室見たいだな……」
管制室には多くの機械があった。
《パスワード方式みたいですね……》
「パスワードか……。そういえばシロエは機械が得意だったよな。解けたりする?」
「僕を誰だと思っているんですか。こんなの朝飯前ですよ」
E-1077の進入禁止区域に忍び込んだことのあるシロエにとってこのくらいの機械は朝飯前だった。
彼が管制室のコントロールパネルをいじり始めると多くの情報が出てくる。
《これはすごいです!》
リオが感動する。
「これがこの基地の地図です。あれ? 何かの研究をやっていたみたいですね」
「研究か……。なんの研究か分かるか?」
「今の段階ではちょっと……。だけどここまでして隠すってことは絶対にろくでもない研究ですよ」
シロエが吐き捨てる。
《ここまでして隠すってことは人を使った実験の可能性があるってことですよね……》
「その可能性が高いです。ほらSD200年に破棄されているのに記録はSD585年が最新のものです」
《ちょ、ちょっと待ってください! SD585年って言いました!? つい最近までここ秘密裡に使われていたってことですか!?》
「そうみたいです。3か月前まで稼働していますよ」
《そんな……》
リオがうろたえる。
(3か月前まで稼働か……。一体何のために……?)
ジョミーはそこが気になった。
《助けて……》
考え込んでいると声が聞こえた。
「リオ。何か言ったか?」
《いえ、今は何も》
「そうか……」
気のせいだったかと思った瞬間。
《たすけて》
《たすけて》
2つの幼い声が聞こえた。
「助けてって声が聞こえるんだが……」
「僕には聞こえませんでしたが」
《僕にもです》
2人には聞こえず、自分だけに聞こえる助けを求める声。
ふらふらと惹かれるようにジョミーは壁をこつんと叩いた。
すると壁からパネルが現れた。
「パネルが!?」
シロエが驚く。
ジョミーはパネルに「typeblue」と打ち込んだ。なんとなくそうしなければいけないと思ったのだ。
やがて床の一部が動き出し、秘密の通路が現れた。
「リオ、シロエ。君たちはここで情報収集をしてくれ」
《一人だなんて危険です!》
「そうだよ! 罠かもしれないのに!」
リオとシロエが猛反対する。
「直感だが僕一人じゃなきゃいけない気がするんだ」
「でも……!」
「これは命令だ。いいな」
そう言って地下通路を降り始めた。
「そんな……! ジョミー!」
シロエも続こうとしたが、リオに止められる。
《僕たちはここで情報収集をしてソルジャー・シンの助けになるようにしましょう。一体ここで何が起こっていたのか知ってから後を追うのは遅くないと思うんです》
このまま追っても足手まといになるだけだとリオはさらに言った。
ジョミーの能力はミュウを束にしてもかなわないほど強い。このまま行っても足を引っ張るだけだというのはシロエにも分かった。
情報を収集して助けになるのも一つの手だとリオは言っているのだ。
「分かった。なるべく早く追うからね。手伝って、リオ」
《はい》
リオは頷くとシロエの手伝いをし始めた。
そして20分後に彼らは驚愕の事実を知る。
《これは……!》
「ジョミー!」
基地の中にある機械をみてジョミーは呟く。
電子書籍の中でしか見たことのない旧型の機械を利用していたからだ。
《ええ。SD200年あたりに破棄された基地のようですね。ソルジャー・ブルーでさえ見たことのない機械だと思いますよ》
「SD200年……。それはずいぶん昔ですね。空気が薄すぎるうえに寒すぎる気候のせいで基地が破棄されたのか?」
《ええ。その通りです。薄い空気に寒い気候。さらに得るものは水だけということから破棄されたようですね》
シロエの言葉にリオは頷く。
「管制室みたいなものはどこにある?」
《ここからまっすぐ行けばいいみたいですね》
「分かった。行ってみよう」
ジョミーは頷くと管制室に向かった。
「ここが管制室見たいだな……」
管制室には多くの機械があった。
《パスワード方式みたいですね……》
「パスワードか……。そういえばシロエは機械が得意だったよな。解けたりする?」
「僕を誰だと思っているんですか。こんなの朝飯前ですよ」
E-1077の進入禁止区域に忍び込んだことのあるシロエにとってこのくらいの機械は朝飯前だった。
彼が管制室のコントロールパネルをいじり始めると多くの情報が出てくる。
《これはすごいです!》
リオが感動する。
「これがこの基地の地図です。あれ? 何かの研究をやっていたみたいですね」
「研究か……。なんの研究か分かるか?」
「今の段階ではちょっと……。だけどここまでして隠すってことは絶対にろくでもない研究ですよ」
シロエが吐き捨てる。
《ここまでして隠すってことは人を使った実験の可能性があるってことですよね……》
「その可能性が高いです。ほらSD200年に破棄されているのに記録はSD585年が最新のものです」
《ちょ、ちょっと待ってください! SD585年って言いました!? つい最近までここ秘密裡に使われていたってことですか!?》
「そうみたいです。3か月前まで稼働していますよ」
《そんな……》
リオがうろたえる。
(3か月前まで稼働か……。一体何のために……?)
ジョミーはそこが気になった。
《助けて……》
考え込んでいると声が聞こえた。
「リオ。何か言ったか?」
《いえ、今は何も》
「そうか……」
気のせいだったかと思った瞬間。
《たすけて》
《たすけて》
2つの幼い声が聞こえた。
「助けてって声が聞こえるんだが……」
「僕には聞こえませんでしたが」
《僕にもです》
2人には聞こえず、自分だけに聞こえる助けを求める声。
ふらふらと惹かれるようにジョミーは壁をこつんと叩いた。
すると壁からパネルが現れた。
「パネルが!?」
シロエが驚く。
ジョミーはパネルに「typeblue」と打ち込んだ。なんとなくそうしなければいけないと思ったのだ。
やがて床の一部が動き出し、秘密の通路が現れた。
「リオ、シロエ。君たちはここで情報収集をしてくれ」
《一人だなんて危険です!》
「そうだよ! 罠かもしれないのに!」
リオとシロエが猛反対する。
「直感だが僕一人じゃなきゃいけない気がするんだ」
「でも……!」
「これは命令だ。いいな」
そう言って地下通路を降り始めた。
「そんな……! ジョミー!」
シロエも続こうとしたが、リオに止められる。
《僕たちはここで情報収集をしてソルジャー・シンの助けになるようにしましょう。一体ここで何が起こっていたのか知ってから後を追うのは遅くないと思うんです》
このまま追っても足手まといになるだけだとリオはさらに言った。
ジョミーの能力はミュウを束にしてもかなわないほど強い。このまま行っても足を引っ張るだけだというのはシロエにも分かった。
情報を収集して助けになるのも一つの手だとリオは言っているのだ。
「分かった。なるべく早く追うからね。手伝って、リオ」
《はい》
リオは頷くとシロエの手伝いをし始めた。
そして20分後に彼らは驚愕の事実を知る。
《これは……!》
「ジョミー!」