主人公の設定です。人類側とミュウ側のW主人公。
第2章 6.研究所跡
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シロエとアロエがミュウの船に保護されて一か月がたった。
彼らもシャングリラの中にだいぶ慣れてきたようだ。
「調子はどう? アロエ」
「大丈夫です。むしろ気分がいいくらいです」
アロエが微笑んだ。
「気分がいい?」
リリナは首をかしげた。
気分がいいとはどういうことだろう。彼らは死んでもおかしくないくらいの爆発の中から救出されたから、本調子ではないはずなのに。
「ここにはあの機械の監視がない。息苦しい思いもしなくてもいいんです」
アロエは笑顔で言った。
「息苦しいか……」
リリナは呟いた。
「気分がいいならよかった。ところでここの生活には慣れてきたかい?」
ジョミーが今度は訊いた。
「ええ。だいぶ慣れてきましたよ。ですが……」
「シロエ?」
「いえ、何でもありません」
シロエは首を横に振った。
シロエにはミュウたちが自分たちの弱さを言い訳にしてこの人に何もかも押し付けているように見えたのだ。
ここに保護されて一か月。見えてくるものがある。ミュウたちはソルジャーだから。プロテクターだから。そう言って彼らがそれをできるのを当たり前だと思っているのだ。
(弱いことを言い訳にせず、ちょっとは自分たちから動けよ)
シロエはミュウたちがそう思うたびにいらいらした。弱さを言い訳にせず、自分だからこそ動くべきだと思ったのだ。
だけどそんな内心はこの人には言えない。彼らは当たり前のようにミュウたちのように動くからだ。それに苦労を苦労として思っていないのだ。
「僕たちはもう行きますね……」
シロエとアロエはそう言って踵を返した。
「シロエたちなんか変じゃなかったか? まさか馴染めないとか……」
《いえ、それはないと思いますよ。彼らはこれまでの環境と違うところに来たのです。色々考えることがあるんですよ》
シロエたちがミュウに抱いているもどかしい思いを知っているリオはそう言うだけにとどまった。
「リオもだけどイオも何か隠していない?」
リリナは訊いた。
《さあどうでしょうね? ただあんまり心配なさらないでも大丈夫ですよ》
イオは笑顔で言った。
彼らもシャングリラの中にだいぶ慣れてきたようだ。
「調子はどう? アロエ」
「大丈夫です。むしろ気分がいいくらいです」
アロエが微笑んだ。
「気分がいい?」
リリナは首をかしげた。
気分がいいとはどういうことだろう。彼らは死んでもおかしくないくらいの爆発の中から救出されたから、本調子ではないはずなのに。
「ここにはあの機械の監視がない。息苦しい思いもしなくてもいいんです」
アロエは笑顔で言った。
「息苦しいか……」
リリナは呟いた。
「気分がいいならよかった。ところでここの生活には慣れてきたかい?」
ジョミーが今度は訊いた。
「ええ。だいぶ慣れてきましたよ。ですが……」
「シロエ?」
「いえ、何でもありません」
シロエは首を横に振った。
シロエにはミュウたちが自分たちの弱さを言い訳にしてこの人に何もかも押し付けているように見えたのだ。
ここに保護されて一か月。見えてくるものがある。ミュウたちはソルジャーだから。プロテクターだから。そう言って彼らがそれをできるのを当たり前だと思っているのだ。
(弱いことを言い訳にせず、ちょっとは自分たちから動けよ)
シロエはミュウたちがそう思うたびにいらいらした。弱さを言い訳にせず、自分だからこそ動くべきだと思ったのだ。
だけどそんな内心はこの人には言えない。彼らは当たり前のようにミュウたちのように動くからだ。それに苦労を苦労として思っていないのだ。
「僕たちはもう行きますね……」
シロエとアロエはそう言って踵を返した。
「シロエたちなんか変じゃなかったか? まさか馴染めないとか……」
《いえ、それはないと思いますよ。彼らはこれまでの環境と違うところに来たのです。色々考えることがあるんですよ》
シロエたちがミュウに抱いているもどかしい思いを知っているリオはそう言うだけにとどまった。
「リオもだけどイオも何か隠していない?」
リリナは訊いた。
《さあどうでしょうね? ただあんまり心配なさらないでも大丈夫ですよ》
イオは笑顔で言った。