エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 目覚めへの始まり
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『ここだよ』
ネフィレスが指示したのは大きな石碑だった。
「汝の血を流せ。さすれば扉は開かれる……」
リディアは石碑の文章を読み上げる。
「血ね。わかったわ」
ミスティアはそう言うと小刀を取り出す。
キャロラインはミスティアが何をしようとしているのか分かった気がした。
「ティア!」
クリスティナが駆け寄る。
ミスティアは手に小刀を当てて血を流したのだ。
そしてその血を石碑へと垂らす。
音がして石碑が沈んでいく。
すると人一人が通れそうなほどの穴が開いた。
「ここにアスティアとユーフェライトが……」
ふらふらとミスティアは穴に入っていく。
「ティア、ティアってば!」
後を追うようにクリスティナも後に入った。
「僕たちも行こう」
「ええ」
エドガーの言葉にうなずく。
「足元危ないから気を付けて」
エドガーはそう言ってリディアに手を差し伸べる。
「結構よ。あなたに手を貸してもらった方が危ない気がするわ」
「そういって転んだことあっただろう?」
リディアはうっと詰まる。
メロウの島のことでも思い出したのだろう。
渋々といった感じでエドガーに身を任せる。
「キャロラインさまもお気を付けください」
「ええ」
キャロラインは頷くとクロウの手を借りて階段を下りる。
階段を下りた先にはベッドがあって二人の子供が寝かされていた。
金色の髪の子供で一人は五歳くらい。もう一人は生まれて六か月くらいの子供だった。
あまりにも安らかに眠っているのでぱっと見では生きているとはわからないくらいだった。
「生きている、のよね?」
「馬鹿言わないで。生きているに決まってます」
ぴしゃりとミスティアが言った。
『さあ、起こしてあげるんだ』
ネフィリスの言葉にミスティアは頷くと彼女たちをゆすった。
「起きて、アスティア、ユーフェライト」
しばらくゆすっていたが、起きない。
「どうやったら起きるのかしら?」
クリスティナが首をかしげる。
「朝起きるときに言う言葉なのかしら……」
リディアがぽつりとつぶやく。
リディアの言葉にはっとするとミスティアはもう一度ゆすった。
「おはよう、アスティア、ユーフェライト」
その言葉がきっかけだったのかあたりが光り、小さな少女たちの目が開き始めたのだった。
「お母さま……?」
その少女の瞳はミスティアと同じく緑色だったのだった。
ネフィレスが指示したのは大きな石碑だった。
「汝の血を流せ。さすれば扉は開かれる……」
リディアは石碑の文章を読み上げる。
「血ね。わかったわ」
ミスティアはそう言うと小刀を取り出す。
キャロラインはミスティアが何をしようとしているのか分かった気がした。
「ティア!」
クリスティナが駆け寄る。
ミスティアは手に小刀を当てて血を流したのだ。
そしてその血を石碑へと垂らす。
音がして石碑が沈んでいく。
すると人一人が通れそうなほどの穴が開いた。
「ここにアスティアとユーフェライトが……」
ふらふらとミスティアは穴に入っていく。
「ティア、ティアってば!」
後を追うようにクリスティナも後に入った。
「僕たちも行こう」
「ええ」
エドガーの言葉にうなずく。
「足元危ないから気を付けて」
エドガーはそう言ってリディアに手を差し伸べる。
「結構よ。あなたに手を貸してもらった方が危ない気がするわ」
「そういって転んだことあっただろう?」
リディアはうっと詰まる。
メロウの島のことでも思い出したのだろう。
渋々といった感じでエドガーに身を任せる。
「キャロラインさまもお気を付けください」
「ええ」
キャロラインは頷くとクロウの手を借りて階段を下りる。
階段を下りた先にはベッドがあって二人の子供が寝かされていた。
金色の髪の子供で一人は五歳くらい。もう一人は生まれて六か月くらいの子供だった。
あまりにも安らかに眠っているのでぱっと見では生きているとはわからないくらいだった。
「生きている、のよね?」
「馬鹿言わないで。生きているに決まってます」
ぴしゃりとミスティアが言った。
『さあ、起こしてあげるんだ』
ネフィリスの言葉にミスティアは頷くと彼女たちをゆすった。
「起きて、アスティア、ユーフェライト」
しばらくゆすっていたが、起きない。
「どうやったら起きるのかしら?」
クリスティナが首をかしげる。
「朝起きるときに言う言葉なのかしら……」
リディアがぽつりとつぶやく。
リディアの言葉にはっとするとミスティアはもう一度ゆすった。
「おはよう、アスティア、ユーフェライト」
その言葉がきっかけだったのかあたりが光り、小さな少女たちの目が開き始めたのだった。
「お母さま……?」
その少女の瞳はミスティアと同じく緑色だったのだった。