エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 目覚めへの始まり
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4.フェアリーリングの中へ
「へえ、ローデン家の酒蔵の扉にできる輪ねえ……。しかもテムズ川の近くにあるって?」
偶然にしてはできすぎだとばかりにエドガーは顔をしかめる。
「どう思う? お兄さま」
「できすぎだとは思うけどね。リディアはどう思う?」
エドガーはリディアに話を振る。
「オンディーヌは主に湖や泉にいる精霊だって言うけど水辺のことを指すんだったら川でもいいんじゃないかしら。ちょうどフェアリーリングもあるみたいだし」
「なるほど……。あなたたちもそう思うのかい?」
「ええ、そうね。試してみる価値はあるんじゃないかしら」
「やらないよりましってやつね」
ミスティアとクリスティナがうなずく。
「なるほど。調べてみる価値はありそうだね。レイヴン、クロウ。頼むよ」
「わかりました。エドガーさま」
「調べてきます」
レイヴンとクロウが部屋を出ていく。例の酒蔵を調べに行ったのだろう。
「ああ、早くあの子たちに会いたいわ……」
その様子を見ながらぽつりとミスティアがつぶやく。
その言葉が本当に子どもに会いたいという母親の想いが詰まっていてキャロラインの胸がギュッと締め付けられた。
リディアを見るとなんと声をかければいいのか困っている感じだった。口を開こうとしたリディアをキャロラインは首を振ることで押さえた。
何を言っても慰めにしかならないからだ。
「さて、出かけてくるよ」
黙ってその様子を見ていたエドガーだったが、おもむろに立ち上がった。
「どこへ?」
「紳士のたしなみ」
「はあ?」
まだそんな余裕があるのかと呆れたキャロラインだった。
「へえ、ローデン家の酒蔵の扉にできる輪ねえ……。しかもテムズ川の近くにあるって?」
偶然にしてはできすぎだとばかりにエドガーは顔をしかめる。
「どう思う? お兄さま」
「できすぎだとは思うけどね。リディアはどう思う?」
エドガーはリディアに話を振る。
「オンディーヌは主に湖や泉にいる精霊だって言うけど水辺のことを指すんだったら川でもいいんじゃないかしら。ちょうどフェアリーリングもあるみたいだし」
「なるほど……。あなたたちもそう思うのかい?」
「ええ、そうね。試してみる価値はあるんじゃないかしら」
「やらないよりましってやつね」
ミスティアとクリスティナがうなずく。
「なるほど。調べてみる価値はありそうだね。レイヴン、クロウ。頼むよ」
「わかりました。エドガーさま」
「調べてきます」
レイヴンとクロウが部屋を出ていく。例の酒蔵を調べに行ったのだろう。
「ああ、早くあの子たちに会いたいわ……」
その様子を見ながらぽつりとミスティアがつぶやく。
その言葉が本当に子どもに会いたいという母親の想いが詰まっていてキャロラインの胸がギュッと締め付けられた。
リディアを見るとなんと声をかければいいのか困っている感じだった。口を開こうとしたリディアをキャロラインは首を振ることで押さえた。
何を言っても慰めにしかならないからだ。
「さて、出かけてくるよ」
黙ってその様子を見ていたエドガーだったが、おもむろに立ち上がった。
「どこへ?」
「紳士のたしなみ」
「はあ?」
まだそんな余裕があるのかと呆れたキャロラインだった。