エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 目覚めへの始まり
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オール公爵夫人のお茶会ではいろいろなことが話される。
夫のことや領地での特産品、貴族のゴシップなどだ。
貴族の婦人、令嬢のお茶会はただのお茶会ではない。様々なつながりを持つことで自分の旦那や父親、兄弟などに有利になるようにするのが主な目的だ。
「光る輪ですか?」
「ええ。テムズ川の近くに夫が懇意にしている商家が酒蔵を持っているのだけれども、そこの扉に円状に削ったような跡ができるそうよ。消しても消しても出てくるから気味悪がって最近では近づかないようにしているみたい」
そう教えてくれたのはジェニファー・アルフォード侯爵夫人だ。
「まあ、それは不思議ね。その酒蔵ってローデン家の?」
マリア・オール公爵夫人がにこやかに聞いてくる。
「ええ、あのローデン家ですわ。最近ではお酒をあまり販売していないようで……」
ジェニファーがうなずく。
「それは残念ですわ、ジェニファーお姉さま。うちの夫がそこで売っているワインが好物ですのに……」
ジェーン・マクドナルド子爵夫人が残念そうに言う。
「ええ、本当ですわ」
「残念ですわね」
ジェニー・ブラウン伯爵夫人とマリアが頷く。
「ジェニファー、そのリングって消しても出てくるってなんだか不思議ね。キャロラインはどう思う?」
エミリーが訊いてくる。
「そうねえ……。一週間たっても消えなかったらうちに相談にくればいいわ」
「伯爵家に?」
ジェニファーが身を乗り出す。
「ええ、だって我が家にはとっても優秀なフェアリードクターがいるんですもの!」
そういってにっこり笑った。
キャロラインの言葉にしばらくジェニファーは考え込んでいたが、一週間たっても解決しなかったら伯爵家に行くと言ってくれた。
(これで売り込みはできたかしら。でもテムズ川付近の酒蔵にできる輪ねえ…。これはお兄さまに報告ね)
キャロラインは兄への報告事項を心にとどめておいたのだった。
夫のことや領地での特産品、貴族のゴシップなどだ。
貴族の婦人、令嬢のお茶会はただのお茶会ではない。様々なつながりを持つことで自分の旦那や父親、兄弟などに有利になるようにするのが主な目的だ。
「光る輪ですか?」
「ええ。テムズ川の近くに夫が懇意にしている商家が酒蔵を持っているのだけれども、そこの扉に円状に削ったような跡ができるそうよ。消しても消しても出てくるから気味悪がって最近では近づかないようにしているみたい」
そう教えてくれたのはジェニファー・アルフォード侯爵夫人だ。
「まあ、それは不思議ね。その酒蔵ってローデン家の?」
マリア・オール公爵夫人がにこやかに聞いてくる。
「ええ、あのローデン家ですわ。最近ではお酒をあまり販売していないようで……」
ジェニファーがうなずく。
「それは残念ですわ、ジェニファーお姉さま。うちの夫がそこで売っているワインが好物ですのに……」
ジェーン・マクドナルド子爵夫人が残念そうに言う。
「ええ、本当ですわ」
「残念ですわね」
ジェニー・ブラウン伯爵夫人とマリアが頷く。
「ジェニファー、そのリングって消しても出てくるってなんだか不思議ね。キャロラインはどう思う?」
エミリーが訊いてくる。
「そうねえ……。一週間たっても消えなかったらうちに相談にくればいいわ」
「伯爵家に?」
ジェニファーが身を乗り出す。
「ええ、だって我が家にはとっても優秀なフェアリードクターがいるんですもの!」
そういってにっこり笑った。
キャロラインの言葉にしばらくジェニファーは考え込んでいたが、一週間たっても解決しなかったら伯爵家に行くと言ってくれた。
(これで売り込みはできたかしら。でもテムズ川付近の酒蔵にできる輪ねえ…。これはお兄さまに報告ね)
キャロラインは兄への報告事項を心にとどめておいたのだった。