エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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1.動き出す運命
白い塔・・・。
それは妖精界と人間界のはざまにある塔。
その塔の頂上にふたつの球体があり、その中に女性がふたり眠っていた。
ふたりは鏡みたいにそっくりで穏やかな表情で眠っていた。
そんなふたりを見守っているふたつの影があった。
「セレネとルナはよく眠っている・・・・・・」
そう呟くのは白い塔の番人のひとり、ネフィレスだ。
「ああ・・・・・・」
もうひとりの番人、フィリアスもその言葉に頷いた。
「プリンスが生まれなければふたりはこんなことにならなかったのか・・・・・・?」
フィリアスはこぶしを握り締めて言った。
「プリンスだけの責任とは言えないだろうね。プリンスを生み出したのはカオスと邪悪なフェアリードクターだ。彼はふたりに利用されただけだ。戦に負けた王子の落胤というだけで利用された悲しい存在、それがプリンスだ」
フィリアスはきっぱりと言った。
そこでふたりは黙った。
しばらく女性たちを見ているとふたりの指が動いた。
「・・・・!フィリアス、今の見た?」
ネフィレスは興奮気味に言った。
「セレネとルナが百年の眠りから覚醒しようとしている・・・。いったい何が起きているんだ?」
「わからないけど、何かが動き始めているんだよ」
ネフィレスの言葉にフィリアスは頷いた。
ふたりを眠りから覚ますような出来事が人間界で起ころうとしているに違いない。
ふたりはそう確信した。
”出会うはずのなかったふたりが運命に導かれて出会うとき新しい青騎士伯爵が誕生する。そして偉大なる力 の少女が覚醒する。それが英国全体を巻き込むプリンスとの抗争の始まりだ”
フィリアスはかつてセレネの夫、クラレンスが言った言葉を思い出した。
「誕生するんだ・・・・・・」
「え?」
ネフィレスは不思議そうな顔をした。
そこでフィリアスはクラレンスの言葉を伝えた。
「クラレンスが言うなら間違いないね。彼には未来を見る力があったんだから」
「でも、俺たちには見守るしかできない。人間界のことは手出しできないからな」
「そうなんだよね・・・。まあ、人間に任せよう」
ネフィレスはそう言って塔の頂上を出て行った。
フィリアスはもう一度球体の中の女性たちを振り返ると塔の頂上を出て行った。
運命に導かれた出会いまでもう少し・・・。
白い塔・・・。
それは妖精界と人間界のはざまにある塔。
その塔の頂上にふたつの球体があり、その中に女性がふたり眠っていた。
ふたりは鏡みたいにそっくりで穏やかな表情で眠っていた。
そんなふたりを見守っているふたつの影があった。
「セレネとルナはよく眠っている・・・・・・」
そう呟くのは白い塔の番人のひとり、ネフィレスだ。
「ああ・・・・・・」
もうひとりの番人、フィリアスもその言葉に頷いた。
「プリンスが生まれなければふたりはこんなことにならなかったのか・・・・・・?」
フィリアスはこぶしを握り締めて言った。
「プリンスだけの責任とは言えないだろうね。プリンスを生み出したのはカオスと邪悪なフェアリードクターだ。彼はふたりに利用されただけだ。戦に負けた王子の落胤というだけで利用された悲しい存在、それがプリンスだ」
フィリアスはきっぱりと言った。
そこでふたりは黙った。
しばらく女性たちを見ているとふたりの指が動いた。
「・・・・!フィリアス、今の見た?」
ネフィレスは興奮気味に言った。
「セレネとルナが百年の眠りから覚醒しようとしている・・・。いったい何が起きているんだ?」
「わからないけど、何かが動き始めているんだよ」
ネフィレスの言葉にフィリアスは頷いた。
ふたりを眠りから覚ますような出来事が人間界で起ころうとしているに違いない。
ふたりはそう確信した。
”出会うはずのなかったふたりが運命に導かれて出会うとき新しい青騎士伯爵が誕生する。そして
フィリアスはかつてセレネの夫、クラレンスが言った言葉を思い出した。
「誕生するんだ・・・・・・」
「え?」
ネフィレスは不思議そうな顔をした。
そこでフィリアスはクラレンスの言葉を伝えた。
「クラレンスが言うなら間違いないね。彼には未来を見る力があったんだから」
「でも、俺たちには見守るしかできない。人間界のことは手出しできないからな」
「そうなんだよね・・・。まあ、人間に任せよう」
ネフィレスはそう言って塔の頂上を出て行った。
フィリアスはもう一度球体の中の女性たちを振り返ると塔の頂上を出て行った。
運命に導かれた出会いまでもう少し・・・。
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