エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 目覚めへの始まり
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キャロラインがやって来たのはハイドパークだった。
木々がキャロラインの心を落ち着けてくれる。
歩いて行くと金髪の女性二人組が向こうからやって来た。
グレアムがかかわった事件の時に励ましてくれた女性たちだ。
二人とも金髪をシニヨンにしており、瞳と同色のドレスを着ている。
「久しぶりね。私たちのこと覚えている?」
緑の瞳の女性が言った。
「忘れるわけないわ。あなたたちの名前は何なの?」
キャロラインは訊いた。
「私はミスティア。ミスティア・シェーンブルン」
緑の瞳の女性が言った。
「私はクリスティナ。クリスティナ・サンスーシー」
青い瞳の女性が言った。
「シェーンブルンとサンスーシー……。もしかして……?」
キャロラインはその苗字に聞き覚えがあった。
「ええ。そうよ。あのシェーンブルンとサンスーシーよ」
クリスティナが言った。
「やっぱり……。シェーンブルン公爵とサンスーシー侯爵の血縁の人なのね……」
キャロラインは呟いた。
シェーンブルン公爵とサンスーシー侯爵。それは百年前程から社交界に姿を現さなくなった貴族の家柄。
だから途絶えたと噂されていた。その血縁者が現れるなんて驚きである。
「血縁というか……。嫁いだだけなのよ。それより、あなたの兄のエドガー・アシェンバートには会えるかしら? キャロライン・アシェンバートさん?」
そうミスティアが言った。
「兄は今、出かけてまして……」
「なるほど……。じゃあ戻ってくるまで待つわ。屋敷まで案内してくれる?」
そうクリスティナが言った。
「どうして兄に会いたいんですか?」
そこが不思議だった。
「私は兄とあなたの二人に話したいことがあるの。でもここでは言えない。あと、フェアリードクターのリディアさんにも聞いて貰いたいわ」
そうミスティアが言った。
「その話とはいったいなんなのです?」
キャロラインは二人を睨んだ。怪しい人だとは思えないけれど兄を害するつもりなら許さない。
「ここじゃ言えないって言ったでしょ。でもあなたたちにすごく関係する話なのよ。……あなたたちを害するつもりはないわ。それは約束する」
その言葉にキャロラインは戸惑った。
「いかがなさいます?」
シエルが訊いてきた。
「とりあえず話だけは聞くわ。……勘だけど聞く価値はあると思う……」
キャロラインはそう呟いた。
「……屋敷に案内するわ。でも、絶対に妙なまねはしないでくださいね」
「「約束するわ」」
キャロラインの言葉に二人は頷いたのだった。
木々がキャロラインの心を落ち着けてくれる。
歩いて行くと金髪の女性二人組が向こうからやって来た。
グレアムがかかわった事件の時に励ましてくれた女性たちだ。
二人とも金髪をシニヨンにしており、瞳と同色のドレスを着ている。
「久しぶりね。私たちのこと覚えている?」
緑の瞳の女性が言った。
「忘れるわけないわ。あなたたちの名前は何なの?」
キャロラインは訊いた。
「私はミスティア。ミスティア・シェーンブルン」
緑の瞳の女性が言った。
「私はクリスティナ。クリスティナ・サンスーシー」
青い瞳の女性が言った。
「シェーンブルンとサンスーシー……。もしかして……?」
キャロラインはその苗字に聞き覚えがあった。
「ええ。そうよ。あのシェーンブルンとサンスーシーよ」
クリスティナが言った。
「やっぱり……。シェーンブルン公爵とサンスーシー侯爵の血縁の人なのね……」
キャロラインは呟いた。
シェーンブルン公爵とサンスーシー侯爵。それは百年前程から社交界に姿を現さなくなった貴族の家柄。
だから途絶えたと噂されていた。その血縁者が現れるなんて驚きである。
「血縁というか……。嫁いだだけなのよ。それより、あなたの兄のエドガー・アシェンバートには会えるかしら? キャロライン・アシェンバートさん?」
そうミスティアが言った。
「兄は今、出かけてまして……」
「なるほど……。じゃあ戻ってくるまで待つわ。屋敷まで案内してくれる?」
そうクリスティナが言った。
「どうして兄に会いたいんですか?」
そこが不思議だった。
「私は兄とあなたの二人に話したいことがあるの。でもここでは言えない。あと、フェアリードクターのリディアさんにも聞いて貰いたいわ」
そうミスティアが言った。
「その話とはいったいなんなのです?」
キャロラインは二人を睨んだ。怪しい人だとは思えないけれど兄を害するつもりなら許さない。
「ここじゃ言えないって言ったでしょ。でもあなたたちにすごく関係する話なのよ。……あなたたちを害するつもりはないわ。それは約束する」
その言葉にキャロラインは戸惑った。
「いかがなさいます?」
シエルが訊いてきた。
「とりあえず話だけは聞くわ。……勘だけど聞く価値はあると思う……」
キャロラインはそう呟いた。
「……屋敷に案内するわ。でも、絶対に妙なまねはしないでくださいね」
「「約束するわ」」
キャロラインの言葉に二人は頷いたのだった。