エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 甘い罠に気を付けて
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男たちは倉庫へ入ってくると、キャロラインたちを取り込んだ。
立ちはだかる男たちの間からグレアムがこちらへ進み出た。
「伯爵、立場が逆転したようだな」
意識を取り戻したグレアムが自信を取り戻したのか言った。
「私を罠にはめようと、随分と画策した割には最後の詰めがあまかったわけだ」
「それはどうかな」
「たったふたりで何ができる。お前たちの従者たちは船底に閉じこめたぞ」
「彼らを見くびらないでもらいたい」
「ええ。彼らはお前ごときにやられたりしないわ」
そう言った途端船が揺れた。
いや、揺れたのは船ではなく、倉庫に積み上げられた荷だ。それが傾いたかと思うとグレアムたちの頭上へ一気に崩れ落ちる。
その上へ三つの影が舞い降りる。
かろうじて木箱や樽の直撃を免れたグレアムをレイヴンが押さえつけ、ナイフを突きつける。
クロウとシエルが残りの男たちを伸して行った。
しかしほっとする間もなかったようだ。
「リディア、やつらが来た!」
ニコが崩れた荷によじ登って叫ぶ。
息を切らせてロザリーが駆け込んでくる。
「ロザリーさん、やめて、あなたはそれに操られているのよ!」
リディアが叫ぶ。
(あれ、なんだろう……)
キャロラインはロザリーの肩の上に乗っかっている黒い塊が気になった。それにロザリーがもっている瑪瑙がまがまがしい気を放っている。
嫌な予感がした。
(伯爵はそこだぞ、やっちまえ!)
「え……?」
なんか声が聞こえた。
しかし、それを不思議に思う間もなくロザリーはためらいもなく大切にしていたはずの水入り瑪瑙を床に叩きつけた。
それと同時に船がゆれ、黒い霧が外に出た。
嫌な感じの霧だ。
「リディア、伯爵から離れろ!」
ニコが叫ぶ。
「エドガーさま、どこですか!」
レイヴンが叫ぶ。
「レイヴン、来るな!」
「お兄さま!」
キャロラインは叫んだ。
次の瞬間、エドガーとリディアは黒い霧に飲み込まれていった。
「お兄さまああああ!リディアアアアアア!」
キャロラインはへたり込んだ。
二人はフォグマンに飲み込まれたのだ。
立ちはだかる男たちの間からグレアムがこちらへ進み出た。
「伯爵、立場が逆転したようだな」
意識を取り戻したグレアムが自信を取り戻したのか言った。
「私を罠にはめようと、随分と画策した割には最後の詰めがあまかったわけだ」
「それはどうかな」
「たったふたりで何ができる。お前たちの従者たちは船底に閉じこめたぞ」
「彼らを見くびらないでもらいたい」
「ええ。彼らはお前ごときにやられたりしないわ」
そう言った途端船が揺れた。
いや、揺れたのは船ではなく、倉庫に積み上げられた荷だ。それが傾いたかと思うとグレアムたちの頭上へ一気に崩れ落ちる。
その上へ三つの影が舞い降りる。
かろうじて木箱や樽の直撃を免れたグレアムをレイヴンが押さえつけ、ナイフを突きつける。
クロウとシエルが残りの男たちを伸して行った。
しかしほっとする間もなかったようだ。
「リディア、やつらが来た!」
ニコが崩れた荷によじ登って叫ぶ。
息を切らせてロザリーが駆け込んでくる。
「ロザリーさん、やめて、あなたはそれに操られているのよ!」
リディアが叫ぶ。
(あれ、なんだろう……)
キャロラインはロザリーの肩の上に乗っかっている黒い塊が気になった。それにロザリーがもっている瑪瑙がまがまがしい気を放っている。
嫌な予感がした。
(伯爵はそこだぞ、やっちまえ!)
「え……?」
なんか声が聞こえた。
しかし、それを不思議に思う間もなくロザリーはためらいもなく大切にしていたはずの水入り瑪瑙を床に叩きつけた。
それと同時に船がゆれ、黒い霧が外に出た。
嫌な感じの霧だ。
「リディア、伯爵から離れろ!」
ニコが叫ぶ。
「エドガーさま、どこですか!」
レイヴンが叫ぶ。
「レイヴン、来るな!」
「お兄さま!」
キャロラインは叫んだ。
次の瞬間、エドガーとリディアは黒い霧に飲み込まれていった。
「お兄さまああああ!リディアアアアアア!」
キャロラインはへたり込んだ。
二人はフォグマンに飲み込まれたのだ。