エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 甘い罠に気を付けて
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やがてキャロラインたちはリディアを見つけた。
「きゃっ……」
リディアは驚いたようだ。
「静かに。僕だよ、リディア」
エドガーが言った。
足音が聞こえてくる。キャロラインは扉を閉めた。
やがて足音は行ってしまった。
「行っちゃったわよ」
リディアが言った。
「うん」
「だから、離してってば」
しかしエドガーはなかなかリディアを離そうとしなかった。
「こんな暗がりで手を離したら、きみがここにいると確信が持てなくなりそうだ」
「そこの扉を開ければいいじゃない」
「きみだったらよかった……」
「お兄さま?」
「何言ってるの?」
「夢うつつにみた妖精がきみだったら、あのとき、僕をこんな暗闇の中から連れ出してくれたかもしれないのに」
兄が本音を零している。
「……なら、あたしが連れ出してあげる」
なにか感じたのかリディアが言った。
「八年も前の話だよ」
「まだ、遅くはないはずよ。あたしが八年前の約束を果たすわ。あなたが見た妖精は、どうにもならない理由があって約束を守れなかっただけで、約束は果たされるものなの。だから、一緒に彼女たちを助けましょう。復讐なんてしなくていいの。誰かを恨む必要もないわ。あなたはもう、憎しみに頼らなくても生きていけるはずよ」
リディアはそう言って扉を少し開けた。光がまぶしい。
「どうしてきみは、ロザリーを恨まないんだ?それに、僕のことも」
「そうよ。私だったら恨むわ」
「だってあたしは、救われていたから。あなたがガラス瓶の中のあたしを、励まし続けてくれた。監禁されてる間もずっと孤独じゃなかったし、暗闇に怯えることもなかったから、誰も恨まずにすんでるの」
三人は通路に出た。
「こっちは調べた?」
「ううん、まだよ」
「行って見よう」
「そうね、行きましょう」
そして通路を進んでいく。
「ねえリディア、きみには本気で惚れてしまいそうだ」
「あなたのその手のせりふは、絶対に信用しません!」
やはり兄は信用ならないらしい。それがおかしくてキャロラインは笑ってしまった。
「きゃっ……」
リディアは驚いたようだ。
「静かに。僕だよ、リディア」
エドガーが言った。
足音が聞こえてくる。キャロラインは扉を閉めた。
やがて足音は行ってしまった。
「行っちゃったわよ」
リディアが言った。
「うん」
「だから、離してってば」
しかしエドガーはなかなかリディアを離そうとしなかった。
「こんな暗がりで手を離したら、きみがここにいると確信が持てなくなりそうだ」
「そこの扉を開ければいいじゃない」
「きみだったらよかった……」
「お兄さま?」
「何言ってるの?」
「夢うつつにみた妖精がきみだったら、あのとき、僕をこんな暗闇の中から連れ出してくれたかもしれないのに」
兄が本音を零している。
「……なら、あたしが連れ出してあげる」
なにか感じたのかリディアが言った。
「八年も前の話だよ」
「まだ、遅くはないはずよ。あたしが八年前の約束を果たすわ。あなたが見た妖精は、どうにもならない理由があって約束を守れなかっただけで、約束は果たされるものなの。だから、一緒に彼女たちを助けましょう。復讐なんてしなくていいの。誰かを恨む必要もないわ。あなたはもう、憎しみに頼らなくても生きていけるはずよ」
リディアはそう言って扉を少し開けた。光がまぶしい。
「どうしてきみは、ロザリーを恨まないんだ?それに、僕のことも」
「そうよ。私だったら恨むわ」
「だってあたしは、救われていたから。あなたがガラス瓶の中のあたしを、励まし続けてくれた。監禁されてる間もずっと孤独じゃなかったし、暗闇に怯えることもなかったから、誰も恨まずにすんでるの」
三人は通路に出た。
「こっちは調べた?」
「ううん、まだよ」
「行って見よう」
「そうね、行きましょう」
そして通路を進んでいく。
「ねえリディア、きみには本気で惚れてしまいそうだ」
「あなたのその手のせりふは、絶対に信用しません!」
やはり兄は信用ならないらしい。それがおかしくてキャロラインは笑ってしまった。