エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 甘い罠に気を付けて
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朝になった。
キャロラインはリディアが気になって様子を見に行った。
カールトン教授にはニコが上手いことを言ってくれた。
「それはまずいぞ」
部屋に入るとニコの声が聞こえた。
「何がまずいって?」
一緒に部屋に入ってきたエドガーが訊いた。
瓶を見るとリディアがぐったりしている。
「大丈夫?ぐったりしているわ」
「どうしたんだ、リディア」
「人間ってのは、魂だけで生きていけないからな。長いこと身体を離れていたら、妖精の魔力で瓶に閉じこめられたとはいえ、少しずつ生気を失ってくんだ」
「なんだって?なら急がなきゃならない」
エドガーは慌てているからニコと話しているという自覚がないようだった。
「で、グレアムの奴がリディアをどこに監禁しているのか分かったのかよ?」
「リディアが乗せられたところを見たわけじゃないが、船の目処はついている。ただ面倒なことに、奴の船会社はウォルポール男爵家が半分出資しているものだから、差し押さえるわけにもいかず……」
「あー、悪いが人間社会の仕組みを学んでる時間はないんだ。かいつまんで言ってくれ」
「つまり、勝手に船を止めるもの、中を調べるのも難しい」
「はあ?あんたもと強盗だろ。武器持って襲いかかって強奪しろよ」
「きみは誤解しているようだが、僕はそんな下品なやり方をしたことはない」
「そうね。私たちそんな下品なことしたことないわね」
「ドロボーに下品も上品もあるのか!」
「あの……、警察にグレアム卿の悪事を話したら……」
「時間がかかりすぎるわ」
キャロラインはリディアの意見を却下した。
「なら伯爵、時間のかからない方法を考えてくれよ」
「わかった、奥の手を使おう」
エドガーが考えたのはごくわずかだった。
「そんな手があるならもったいぶるなっての」
「使えるかどうか、考えながらやるしかないけどね」
そう言って執事を呼ぶ。
「それからトムキンス、ここへ来るようにとレイヴンに使いをやってくれ」
そして馬車に乗りこんだ。
キャロラインも乗り込む。
これからグレアムに会うのだ。エドガーがリディアを励ますのを聞きながらそう思った。
キャロラインはリディアが気になって様子を見に行った。
カールトン教授にはニコが上手いことを言ってくれた。
「それはまずいぞ」
部屋に入るとニコの声が聞こえた。
「何がまずいって?」
一緒に部屋に入ってきたエドガーが訊いた。
瓶を見るとリディアがぐったりしている。
「大丈夫?ぐったりしているわ」
「どうしたんだ、リディア」
「人間ってのは、魂だけで生きていけないからな。長いこと身体を離れていたら、妖精の魔力で瓶に閉じこめられたとはいえ、少しずつ生気を失ってくんだ」
「なんだって?なら急がなきゃならない」
エドガーは慌てているからニコと話しているという自覚がないようだった。
「で、グレアムの奴がリディアをどこに監禁しているのか分かったのかよ?」
「リディアが乗せられたところを見たわけじゃないが、船の目処はついている。ただ面倒なことに、奴の船会社はウォルポール男爵家が半分出資しているものだから、差し押さえるわけにもいかず……」
「あー、悪いが人間社会の仕組みを学んでる時間はないんだ。かいつまんで言ってくれ」
「つまり、勝手に船を止めるもの、中を調べるのも難しい」
「はあ?あんたもと強盗だろ。武器持って襲いかかって強奪しろよ」
「きみは誤解しているようだが、僕はそんな下品なやり方をしたことはない」
「そうね。私たちそんな下品なことしたことないわね」
「ドロボーに下品も上品もあるのか!」
「あの……、警察にグレアム卿の悪事を話したら……」
「時間がかかりすぎるわ」
キャロラインはリディアの意見を却下した。
「なら伯爵、時間のかからない方法を考えてくれよ」
「わかった、奥の手を使おう」
エドガーが考えたのはごくわずかだった。
「そんな手があるならもったいぶるなっての」
「使えるかどうか、考えながらやるしかないけどね」
そう言って執事を呼ぶ。
「それからトムキンス、ここへ来るようにとレイヴンに使いをやってくれ」
そして馬車に乗りこんだ。
キャロラインも乗り込む。
これからグレアムに会うのだ。エドガーがリディアを励ますのを聞きながらそう思った。