エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 甘い罠に気を付けて
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「ねえエドガー、妖精卵の遊びで、霧男が罰を下すなんて本当?」
「さあ、僕が加わったときは、霧男なんて言葉は出てこなかった。ただの『妖精さん』。女の子たちが心配する罰も、そんなたいしたことじゃなかった気がする」
「……そうよね。でなきゃ遊びにならないもの。となると、妖精卵の遊びと霧男が、ドーリス嬢の言葉でだけでどうして結びついているのかが気になるわ」
「でもリディア、もっと別の、いたずら好きな妖精が連れ去る可能性はあるわけだ」
「それは、今の時点では何とも」
「じゃあどうする?これはきみの仕事の範囲かい?」
「この仕事を受ける?」
「もちろん、調べてみます。少しでもお役に立てるなら」
リディアは頷いた。
「あのう……」
マール夫人は怪訝そうに口を開いた。
「今ここで、妖精を呼びだしてお嬢さまの行方を訊ねるとか、水晶玉に問いかけるとか、していただけないのですか?」
「ええと、あたしには、魔法のように謎を解いて見せるなんてできません。妖精に関して少し詳しいというだけで、妖精が残しているかもしれない手がかりを探すことが出来るだけなんです」
マール夫人は落胆したようだった。
「それでは意味がありませんか?マール夫人。あなたが人に訊ねてまわるように、リディアは妖精に訊ねることができます。ドーリス嬢の身起こったことが、人気のない場所でのできごとなら、妖精だけが見ていたかもしれない」
「どうやってドーリス嬢がさらわれたか分かるかもしれませんよ」
エドガーとキャロラインがそっと言った。
「ええ、そうですね。どうか、ミス・カールトン、よろしくお願いします」
マール夫人は少し安心したようだ。
「伯爵、伯爵令嬢、ありがとうございました。妖精だなんて笑われそうな話を、親身に聞いてくださったのはあなた方だけです」
マール夫人は落ち着きを取り戻したようだ。
「そのうえ、フェアリードクターなら何とかしてくれると励ましてくださって。妖精のことなんて、わたしなどにはどうすることもできませんもの」
「とんでもない。ドーリス嬢とは面識がありますし、僕としても心配ですからね」
「ええ。同じ女性としてドーリス嬢のことを心配しているだけですわ。都会は物騒ですからね」
エドガーとキャロラインはにっこり笑って言った。
リディアの視線を感じながら……。
(お兄さまのことを疑っているわね……。でもこれでリディアをこの件に引き込むことができたわ……)
このまま彼女をおとりにして自分たちを地獄に叩き落とした奴らに復讐してやる。
そうキャロラインは決意したのだった。
「さあ、僕が加わったときは、霧男なんて言葉は出てこなかった。ただの『妖精さん』。女の子たちが心配する罰も、そんなたいしたことじゃなかった気がする」
「……そうよね。でなきゃ遊びにならないもの。となると、妖精卵の遊びと霧男が、ドーリス嬢の言葉でだけでどうして結びついているのかが気になるわ」
「でもリディア、もっと別の、いたずら好きな妖精が連れ去る可能性はあるわけだ」
「それは、今の時点では何とも」
「じゃあどうする?これはきみの仕事の範囲かい?」
「この仕事を受ける?」
「もちろん、調べてみます。少しでもお役に立てるなら」
リディアは頷いた。
「あのう……」
マール夫人は怪訝そうに口を開いた。
「今ここで、妖精を呼びだしてお嬢さまの行方を訊ねるとか、水晶玉に問いかけるとか、していただけないのですか?」
「ええと、あたしには、魔法のように謎を解いて見せるなんてできません。妖精に関して少し詳しいというだけで、妖精が残しているかもしれない手がかりを探すことが出来るだけなんです」
マール夫人は落胆したようだった。
「それでは意味がありませんか?マール夫人。あなたが人に訊ねてまわるように、リディアは妖精に訊ねることができます。ドーリス嬢の身起こったことが、人気のない場所でのできごとなら、妖精だけが見ていたかもしれない」
「どうやってドーリス嬢がさらわれたか分かるかもしれませんよ」
エドガーとキャロラインがそっと言った。
「ええ、そうですね。どうか、ミス・カールトン、よろしくお願いします」
マール夫人は少し安心したようだ。
「伯爵、伯爵令嬢、ありがとうございました。妖精だなんて笑われそうな話を、親身に聞いてくださったのはあなた方だけです」
マール夫人は落ち着きを取り戻したようだ。
「そのうえ、フェアリードクターなら何とかしてくれると励ましてくださって。妖精のことなんて、わたしなどにはどうすることもできませんもの」
「とんでもない。ドーリス嬢とは面識がありますし、僕としても心配ですからね」
「ええ。同じ女性としてドーリス嬢のことを心配しているだけですわ。都会は物騒ですからね」
エドガーとキャロラインはにっこり笑って言った。
リディアの視線を感じながら……。
(お兄さまのことを疑っているわね……。でもこれでリディアをこの件に引き込むことができたわ……)
このまま彼女をおとりにして自分たちを地獄に叩き落とした奴らに復讐してやる。
そうキャロラインは決意したのだった。