エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 甘い罠に気を付けて
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そのようすをじっと見ている存在がいた。
ネフィレスとフィリアスだ。
「やれやれ。彼女が覚醒するのはまだみたいだね」
ネフィレスがそう言ってため息をついた。
「しかたないよ。プリンスに連れ去られて力を覚醒させるために痛めつけられたんだから」
フィリアスが言った。
「……本当に悪魔のような存在だよ。プリンスっていうのは。邪悪なフェアリードクターはどうしてあんなものを生み出したんだ」
ネフィレスが吐き捨てるように言った。
「それは彼にしか分からない。それにプリンスを消滅させる手立てはある。予言者が手立てを残している」
「予言者か……。でもそれは諸刃の剣だぞ?」
「でも正しく使えばプリンスを消滅させることができる。僕は信じているよ。プリンスを消滅させる人間が現れることをね」
「そうだな……。信じようか」
信じていれば現れるかもしれないネフィレスはそう思った。
しばらく無言の状態が続いたがフィリアスが口を開いた。
「……それにしてもルナとセレネの記憶が一部かけているとは思わなかったな……」
フィリアスは呟いた。目覚めたミスティアとクリスティナと話して彼女たちの記憶の一部が欠けていることが判明したのだ。
「それは忘れたいからそうなったんだ。彼女たちは自分自身の身を守るためにそうした」
「幸せな記憶が含まれていても……?」
「それでも彼女たちが幸せならそれでいい」
「そうだな」
きっぱりと言ったネフィレスの言葉にフィリアスは頷いたが一人思った。
(でも彼女たちの記憶はいつか戻るような気がする。ただの勘だけど……当たるような気がする……)
このフィリアスの予感は数年後には実現することになる。
ネフィレスとフィリアスだ。
「やれやれ。彼女が覚醒するのはまだみたいだね」
ネフィレスがそう言ってため息をついた。
「しかたないよ。プリンスに連れ去られて力を覚醒させるために痛めつけられたんだから」
フィリアスが言った。
「……本当に悪魔のような存在だよ。プリンスっていうのは。邪悪なフェアリードクターはどうしてあんなものを生み出したんだ」
ネフィレスが吐き捨てるように言った。
「それは彼にしか分からない。それにプリンスを消滅させる手立てはある。予言者が手立てを残している」
「予言者か……。でもそれは諸刃の剣だぞ?」
「でも正しく使えばプリンスを消滅させることができる。僕は信じているよ。プリンスを消滅させる人間が現れることをね」
「そうだな……。信じようか」
信じていれば現れるかもしれないネフィレスはそう思った。
しばらく無言の状態が続いたがフィリアスが口を開いた。
「……それにしてもルナとセレネの記憶が一部かけているとは思わなかったな……」
フィリアスは呟いた。目覚めたミスティアとクリスティナと話して彼女たちの記憶の一部が欠けていることが判明したのだ。
「それは忘れたいからそうなったんだ。彼女たちは自分自身の身を守るためにそうした」
「幸せな記憶が含まれていても……?」
「それでも彼女たちが幸せならそれでいい」
「そうだな」
きっぱりと言ったネフィレスの言葉にフィリアスは頷いたが一人思った。
(でも彼女たちの記憶はいつか戻るような気がする。ただの勘だけど……当たるような気がする……)
このフィリアスの予感は数年後には実現することになる。