エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 甘い罠に気を付けて
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「ちょっと!どういうことなの!?勝手に専属妖精博士 に任命するんじゃないわよ!」
リディアの怒鳴り声が伯爵家に響く。
キャロラインはそれでリディアが伯爵家に到着したのを知った。
「君以外僕はフェアリードクターを知らないし。それよりランチはどうだい?」
「そんなことでごまかされないわよ!!」
「厳しいな~。リディアは」
エドガーがそう言って苦笑する。
なんどかやり取りがあったがリディアはランチを一緒にすることになった。
(たしかお兄さまは歌姫とランチの約束があったはず……。それは良いのかしら?)
キャロラインはそう思ったがまあ何とか兄がするだろうと思ってほうっておくことにした。
ランチを食べ終えるとキャロラインはリディアの仕事部屋を訪ねた。聞きたいことがあったからだ。
部屋に行くとリディアは本を読んでいた。
「リディア、聞きたいことがあるの」
「私にこたえられることなら」
リディアはそう言って顔を上げた。
「偉大なる力 って何?」
リディアはしばらく考えていたが口を開いた。
「偉大なる力──グラン・フォルス。たしかシーリーコート――良い妖精の力とアンシーリーコート――悪い妖精の力両方の力を使える存在で身のうちに精霊を宿しその力を使えるだったわよね?ニコ」
リディアはそばにいるニコに訊いた。
「ああ。その精霊って言うのがただそこらへんにいるような奴じゃなくて強力で上位の存在なんだ。だから普通の人間には宿すことが出来ない。生まれたときから特別な存在じゃないと身のうちに精霊が宿らないからな」
「……そう。で、精霊とグラン・フォルスを持つ人は交流できるのかしら?」
「たしかできるんじゃなかったかしら……」
「できないと困るよ。交流を図るにはグラン・フォルスを持つ人間が己の精霊を認めればいいのさ」
「……ありがとう」
キャロラインはニコとリディアにお礼を言うと部屋を出て行った。
部屋に戻るとキャロラインはベッドに寝転がった。
(まだ怖い……。私の中に精霊がいたとしてもそれを認めるのはまだ怖い……。認めてしまったら大切な人を傷つけてしまいそうで……怖い……)
キャロラインが怖いのは自分の大切な人を自分が傷つけてしまうことだ。キャロラインは大切なもののために危害を加えるものに制裁をしてきた。そうすることでしか守れなかったからだ。
キャロラインはしばらくベッドでごろごろしていたのだった。
リディアの怒鳴り声が伯爵家に響く。
キャロラインはそれでリディアが伯爵家に到着したのを知った。
「君以外僕はフェアリードクターを知らないし。それよりランチはどうだい?」
「そんなことでごまかされないわよ!!」
「厳しいな~。リディアは」
エドガーがそう言って苦笑する。
なんどかやり取りがあったがリディアはランチを一緒にすることになった。
(たしかお兄さまは歌姫とランチの約束があったはず……。それは良いのかしら?)
キャロラインはそう思ったがまあ何とか兄がするだろうと思ってほうっておくことにした。
ランチを食べ終えるとキャロラインはリディアの仕事部屋を訪ねた。聞きたいことがあったからだ。
部屋に行くとリディアは本を読んでいた。
「リディア、聞きたいことがあるの」
「私にこたえられることなら」
リディアはそう言って顔を上げた。
「
リディアはしばらく考えていたが口を開いた。
「偉大なる力──グラン・フォルス。たしかシーリーコート――良い妖精の力とアンシーリーコート――悪い妖精の力両方の力を使える存在で身のうちに精霊を宿しその力を使えるだったわよね?ニコ」
リディアはそばにいるニコに訊いた。
「ああ。その精霊って言うのがただそこらへんにいるような奴じゃなくて強力で上位の存在なんだ。だから普通の人間には宿すことが出来ない。生まれたときから特別な存在じゃないと身のうちに精霊が宿らないからな」
「……そう。で、精霊とグラン・フォルスを持つ人は交流できるのかしら?」
「たしかできるんじゃなかったかしら……」
「できないと困るよ。交流を図るにはグラン・フォルスを持つ人間が己の精霊を認めればいいのさ」
「……ありがとう」
キャロラインはニコとリディアにお礼を言うと部屋を出て行った。
部屋に戻るとキャロラインはベッドに寝転がった。
(まだ怖い……。私の中に精霊がいたとしてもそれを認めるのはまだ怖い……。認めてしまったら大切な人を傷つけてしまいそうで……怖い……)
キャロラインが怖いのは自分の大切な人を自分が傷つけてしまうことだ。キャロラインは大切なもののために危害を加えるものに制裁をしてきた。そうすることでしか守れなかったからだ。
キャロラインはしばらくベッドでごろごろしていたのだった。