エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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ドアの向こうは酒蔵だった。
どこからともなく水音が聞こえる。
海へと流れ込む地下水が近くを通っているのかもしれない。
そして酒蔵の奥は、三方向に分かれていた。
「どちらへ行けばいいんだろう」
「どんな様子か見てきましょう。ここでお待ちください」
「私も見てきます」
レイヴンとシエルが壁のランタンに火を灯し様子を見に行った。
「気をつけるんだぞ」
「気をつけて」
エドガーとキャロラインはそれぞれ言った。
エドガーは手持ちぶさたに叩いてみたりしていた。
「樽はどれもからだね」
「そうみたいね」
キャロラインはエドガーに同意しながらリディアのことを考えていた。
彼女はもしかしたら知っているのかもしれない。キャロラインたちがリディアを生贄にしようとしていることを。
(彼女はどう抵抗してくれるかしらね……?)
そう思っていると声が聞こえた。女の泣き声だ。
「何か聞こえない?」
エドガーもそう思ったのか訊いた。
「え、何も……。水音じゃないの?ずっと聞こえてるもの」
「ほら、女の泣き声みたいなのが聞こえる」
「私にも聞こえるわ。お兄さま」
キャロラインは頷いた。
「泣き声……?そうだ、バンシーだわ」
「バンシーというと、次の詩の妖精だね」
「ええ、それがきっとヒントね」
リディアはそう言うと穴に耳を押し当て始めた。
“バンシーについていけ”
つまりバンシーの泣き声が聞こえる方にいけばいいのだろう。
そのときレイヴンが右端から、シエルが左端から戻ってきた。
「ここは行き止まりでした」
「こちらもそうでした」
レイヴンとシエルが報告する。
「こっちよ。これが正しい道だと思う」
再び進む。
どこからともなく水音が聞こえる。
海へと流れ込む地下水が近くを通っているのかもしれない。
そして酒蔵の奥は、三方向に分かれていた。
「どちらへ行けばいいんだろう」
「どんな様子か見てきましょう。ここでお待ちください」
「私も見てきます」
レイヴンとシエルが壁のランタンに火を灯し様子を見に行った。
「気をつけるんだぞ」
「気をつけて」
エドガーとキャロラインはそれぞれ言った。
エドガーは手持ちぶさたに叩いてみたりしていた。
「樽はどれもからだね」
「そうみたいね」
キャロラインはエドガーに同意しながらリディアのことを考えていた。
彼女はもしかしたら知っているのかもしれない。キャロラインたちがリディアを生贄にしようとしていることを。
(彼女はどう抵抗してくれるかしらね……?)
そう思っていると声が聞こえた。女の泣き声だ。
「何か聞こえない?」
エドガーもそう思ったのか訊いた。
「え、何も……。水音じゃないの?ずっと聞こえてるもの」
「ほら、女の泣き声みたいなのが聞こえる」
「私にも聞こえるわ。お兄さま」
キャロラインは頷いた。
「泣き声……?そうだ、バンシーだわ」
「バンシーというと、次の詩の妖精だね」
「ええ、それがきっとヒントね」
リディアはそう言うと穴に耳を押し当て始めた。
“バンシーについていけ”
つまりバンシーの泣き声が聞こえる方にいけばいいのだろう。
そのときレイヴンが右端から、シエルが左端から戻ってきた。
「ここは行き止まりでした」
「こちらもそうでした」
レイヴンとシエルが報告する。
「こっちよ。これが正しい道だと思う」
再び進む。