エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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「僕たちの動きが、これまでも奴に筒抜けだったと?」
「アメリカで処刑されそうになったとき、実験材料を探していたゴッサムを利用することにしたのはあなたの考えでした。でも、ゴッサムのことをわたしに教えたのはプリンスです。あの方は、そうやってわたしたちを支配し続けている。わたしたちがあがき続けるのを楽しんでいるように思えます。
「……この宝剣のことも奴は知っているんだな?そうして高みの見物でもしているというわけか」
「知っています。宝剣など存在しないと考えているようでした。でもあなたは、リディアさんの力で確実に宝剣に近づいている。もし手に入れれば、プリンスと縁を切ることができるかもしれない。でもそれは、あなた方にわたしの裏切りがしれてしまうということ。だから、迷いました。宝剣をあきらめてくださるなら、もう少しだけおそばにいられる……。でも、何よりもわたしは、あなた方を危険にさらしたくない。エドガーさま、キャロラインさま、この先に進むのは青騎士卿と縁のないわたしたちには無謀なことです。裏切り者とののしってくださってもかまいません。もはやわたしにできることは……」
アーミンはリディアを後ろから抱きすくめた。
「リディアさん、恨むならわたしだけを……。そしてシエル、ごめんなさい」
「やめろ、アーミン!」
アーミンはエドガーが止める間もなく、シエルを突飛ばしリディアとともに手すりをこえた。
アーミンの突飛ばしで崖に落ちそうになったシエルをクロウがつかむ。
「レイヴン、こっちは大丈夫だ!」
エドガーはリディアとアーミンを掴んだレイヴンからリディアを引き取る。
キャロラインはエドガーを手伝う。そしてやっとの思いでリディアを引き上げる。クロウもシエルを引き上げたようだ。
「レイヴン、何をしている!」
エドガーが叫んだ。
なかなかアーミンを引き上げようとはしなかったのだ。それもそのはずアーミンがあばれてレイヴンの手を振りほどこうとしているのだ。
「お願い、レイヴン。わたしを自由にして」
「離すな、絶対に死なせるな!」
「レイヴン、死なせないで!」
エドガーとキャロラインはそう叫んで駆け寄ろうとした。
そのとき、アーミンの腕がするりと離れた。深い崖下に吸い込まれていく。
「アーミン!」
キャロラインは叫んだ。
エドガーはその場に力が抜けたように座り込んだ。
アーミンが死んでしまったのだ。
その衝撃で力の発動が消えてしまったのがわかる。
「アメリカで処刑されそうになったとき、実験材料を探していたゴッサムを利用することにしたのはあなたの考えでした。でも、ゴッサムのことをわたしに教えたのはプリンスです。あの方は、そうやってわたしたちを支配し続けている。わたしたちがあがき続けるのを楽しんでいるように思えます。
「……この宝剣のことも奴は知っているんだな?そうして高みの見物でもしているというわけか」
「知っています。宝剣など存在しないと考えているようでした。でもあなたは、リディアさんの力で確実に宝剣に近づいている。もし手に入れれば、プリンスと縁を切ることができるかもしれない。でもそれは、あなた方にわたしの裏切りがしれてしまうということ。だから、迷いました。宝剣をあきらめてくださるなら、もう少しだけおそばにいられる……。でも、何よりもわたしは、あなた方を危険にさらしたくない。エドガーさま、キャロラインさま、この先に進むのは青騎士卿と縁のないわたしたちには無謀なことです。裏切り者とののしってくださってもかまいません。もはやわたしにできることは……」
アーミンはリディアを後ろから抱きすくめた。
「リディアさん、恨むならわたしだけを……。そしてシエル、ごめんなさい」
「やめろ、アーミン!」
アーミンはエドガーが止める間もなく、シエルを突飛ばしリディアとともに手すりをこえた。
アーミンの突飛ばしで崖に落ちそうになったシエルをクロウがつかむ。
「レイヴン、こっちは大丈夫だ!」
エドガーはリディアとアーミンを掴んだレイヴンからリディアを引き取る。
キャロラインはエドガーを手伝う。そしてやっとの思いでリディアを引き上げる。クロウもシエルを引き上げたようだ。
「レイヴン、何をしている!」
エドガーが叫んだ。
なかなかアーミンを引き上げようとはしなかったのだ。それもそのはずアーミンがあばれてレイヴンの手を振りほどこうとしているのだ。
「お願い、レイヴン。わたしを自由にして」
「離すな、絶対に死なせるな!」
「レイヴン、死なせないで!」
エドガーとキャロラインはそう叫んで駆け寄ろうとした。
そのとき、アーミンの腕がするりと離れた。深い崖下に吸い込まれていく。
「アーミン!」
キャロラインは叫んだ。
エドガーはその場に力が抜けたように座り込んだ。
アーミンが死んでしまったのだ。
その衝撃で力の発動が消えてしまったのがわかる。