エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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“プーカは迷い道。ワームの足跡に沿って。ファージャルグの右側へ”
リディアは一つずつ、詩の謎を解いていく。
さすがだとキャロラインは舌を巻いた。考えても分からないものを彼女はあっさりと解いてしまう。
「エドガーさま、キャロラインさま、お待ちください」
急にレイヴンが口を開いた。
数歩先へ進み、周囲の気配に耳を澄ます。
「誰か近づいてきています。」
たしかに足音がする。近くに別の通路があるのか、下り階段のきしむ音た、やがて側にあるドアの方へ気配が動く。
レイヴンが音も立てずに動き、ドアの方に身を寄せる。エドガーはリディアを壁際へ引き寄せる。クロウとシエルがキャロラインたちを守るように立つ。
ドアノブが微かに動いたときにレイヴンがドアを蹴り上げ、隣室へ滑り込むようにして、人影に掴みかかる。ぐいと相手の首に腕をまわす。
「レイヴン、わたしよ」
ナイフを突き立てる寸前にアーミンだと気付いた彼は、ゆるりと腕をほどいた。
エドガーとキャロラインはほっと力を抜いた。
「アーミン、逃げ出せたのか」
「エドガーさま、もうしわけありませんでした。」
「いや、無事ならいい。」
「無事で良かった。」
「あの、父は……?」
リディアはカールトン教授が心配なのか訊いた。
「わたしだけ別室に連れ出されたんです。その隙にこうして。ですから、お父さまはまだとらわれの身だと思います。」
すまなそうにアーミンはリディアに言うとエドガーに歩み寄った。
「ゴッサムたちがじきに追ってきます。この狭い通路で見つかったら、動きがとれません。隠れやすい場所へ移動した方がいいと思います」
「しかしこれが、宝剣の隠し場所に通じる道だ。このまま先を急ごう」
「連中を宝剣の場所まで案内してしまうだけです」
「そうなる前に、手に入れる」
「あいつらには負けないわ」
エドガーとキャロラインはアーミンの不安を一蹴した。
「先に進みましょう」
キャロラインはそう言うと先へと進んだ。
リディアは一つずつ、詩の謎を解いていく。
さすがだとキャロラインは舌を巻いた。考えても分からないものを彼女はあっさりと解いてしまう。
「エドガーさま、キャロラインさま、お待ちください」
急にレイヴンが口を開いた。
数歩先へ進み、周囲の気配に耳を澄ます。
「誰か近づいてきています。」
たしかに足音がする。近くに別の通路があるのか、下り階段のきしむ音た、やがて側にあるドアの方へ気配が動く。
レイヴンが音も立てずに動き、ドアの方に身を寄せる。エドガーはリディアを壁際へ引き寄せる。クロウとシエルがキャロラインたちを守るように立つ。
ドアノブが微かに動いたときにレイヴンがドアを蹴り上げ、隣室へ滑り込むようにして、人影に掴みかかる。ぐいと相手の首に腕をまわす。
「レイヴン、わたしよ」
ナイフを突き立てる寸前にアーミンだと気付いた彼は、ゆるりと腕をほどいた。
エドガーとキャロラインはほっと力を抜いた。
「アーミン、逃げ出せたのか」
「エドガーさま、もうしわけありませんでした。」
「いや、無事ならいい。」
「無事で良かった。」
「あの、父は……?」
リディアはカールトン教授が心配なのか訊いた。
「わたしだけ別室に連れ出されたんです。その隙にこうして。ですから、お父さまはまだとらわれの身だと思います。」
すまなそうにアーミンはリディアに言うとエドガーに歩み寄った。
「ゴッサムたちがじきに追ってきます。この狭い通路で見つかったら、動きがとれません。隠れやすい場所へ移動した方がいいと思います」
「しかしこれが、宝剣の隠し場所に通じる道だ。このまま先を急ごう」
「連中を宝剣の場所まで案内してしまうだけです」
「そうなる前に、手に入れる」
「あいつらには負けないわ」
エドガーとキャロラインはアーミンの不安を一蹴した。
「先に進みましょう」
キャロラインはそう言うと先へと進んだ。