エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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城は断崖に面した高台にあった。
ゴシック風の尖塔を持つ青い城は淡い緑の島を見下ろしながら、風景に違和感なくとけ込んでいる。
別荘らしい優美な建物だと思った。
リディアの船酔いがおさまったところでキャロラインたちは城にきていた。
「メロウの島か。ここに目をつけたリディアは正しかったようだ。城に宝剣があるのは間違いないようだ。」
エドガーはリディアに向かって微笑んだ。
「そうね、この島が“緑のジャック”よ。木の葉で覆われた緑の精霊。船からみたこの島は、うずくまる木の葉男そのものだったわ。」
「なるほどコインの詩の最初の言葉か。」
「“緑のジャック”は場所を指していたのね。」
キャロラインとエドガーは関心した。
「では次のスパンキーは?」
「鬼火のこと」
エドガーの問いにリディアはあっさりと答えた。
「墓地を探せばいいの?」
キャロラインはそう思って訊いた。
「いいえ、スパンキーは洗礼前に死んだ子供の魂だというわ」
「それなら墓地ではなく、別の場所に埋葬されていますわね」
アーミンが門の方に近づきながら言った。
「それにしてもきれいね。300年も無人とは思えない。」
キャロラインは門へと歩きながら言った。
「きっと島の人たちが手入れしているのでしょう。」
シエルが言った。
「青騎士伯爵家はそれほど慕われていたのね。いつ帰ってくるか分からない伯爵のために島の人たちが手入れするほどだもの」
やがてキャロラインは門の中に入った。
「まずはその、“スパンキーのゆりかご”とやらを手分けして探そう。リディア、きみは僕と一緒においで」
「え!」
リディアはびっくりしたようだ。
「な、なんであたしが一緒に?」
「迷子になりそうだから」
「お兄さま。私たちは奥の方探すわね。」
「分かった」
エドガーが頷くのを確認するとキャロラインは庭園の奥へとシエルとクロウを連れて行った。
ゴシック風の尖塔を持つ青い城は淡い緑の島を見下ろしながら、風景に違和感なくとけ込んでいる。
別荘らしい優美な建物だと思った。
リディアの船酔いがおさまったところでキャロラインたちは城にきていた。
「メロウの島か。ここに目をつけたリディアは正しかったようだ。城に宝剣があるのは間違いないようだ。」
エドガーはリディアに向かって微笑んだ。
「そうね、この島が“緑のジャック”よ。木の葉で覆われた緑の精霊。船からみたこの島は、うずくまる木の葉男そのものだったわ。」
「なるほどコインの詩の最初の言葉か。」
「“緑のジャック”は場所を指していたのね。」
キャロラインとエドガーは関心した。
「では次のスパンキーは?」
「鬼火のこと」
エドガーの問いにリディアはあっさりと答えた。
「墓地を探せばいいの?」
キャロラインはそう思って訊いた。
「いいえ、スパンキーは洗礼前に死んだ子供の魂だというわ」
「それなら墓地ではなく、別の場所に埋葬されていますわね」
アーミンが門の方に近づきながら言った。
「それにしてもきれいね。300年も無人とは思えない。」
キャロラインは門へと歩きながら言った。
「きっと島の人たちが手入れしているのでしょう。」
シエルが言った。
「青騎士伯爵家はそれほど慕われていたのね。いつ帰ってくるか分からない伯爵のために島の人たちが手入れするほどだもの」
やがてキャロラインは門の中に入った。
「まずはその、“スパンキーのゆりかご”とやらを手分けして探そう。リディア、きみは僕と一緒においで」
「え!」
リディアはびっくりしたようだ。
「な、なんであたしが一緒に?」
「迷子になりそうだから」
「お兄さま。私たちは奥の方探すわね。」
「分かった」
エドガーが頷くのを確認するとキャロラインは庭園の奥へとシエルとクロウを連れて行った。