エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 恋人は幽霊
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光の方向へ進むと無数のろうそくに囲まれた場所に出た。
「お兄さま!」
キャロラインは兄を見つけた。
「キャロライン、無事だったんだね」
兄はほっとしたように近づいてきた。
「あそこにいるのはセルキーたち?」
中央に集められている人たちがいた。
そのうちの老婆が鞭うたれてボロボロだった。
リディアが心配そうに話しかけているのが見える。
「ああ。ユリシスに捕まってしまったみたいだね」
エドガーが言った。
彼らを囲むように円を描いたロープがはってあった。
「待っていて、すぐに結界を解くから」
リディアがロープを解こうとする。
「切ったらダメなのか?」
「でもハサミなんてここに……」
リディアが戸惑っている間に、ナイフでエドガーがロープを切った。
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
エドガーが少し微笑む。
そういう抜けているところもリディアらしいと思った。
「毛皮はここにあるわ。自分のをとって」
リディアが化粧箱を開けて示す。
セルキーたちは喜んで自分の毛皮を大事そうにとっていった。
やがて箱の中が空になる。
「アーミンがいないわ」
リディアの言葉に不安になった。
(アーミンのはどこなのだろう?)
「彼女のはユリシスが自分で持っていました」
老婆が教えてくれる。
「え、じゃあ生きているのね。よかった」
リディアはほっとするが、手放しにはキャロラインは喜べなかった。
アーミンはまだユリシスの手の打ちということだ。
(それに……この状況、まずいわよね……)
状況が見えてくると普通の女性には見せられない光景があるのがわかる。
「リディア、振り返らない方がいい」
エドガーが隠してくれるが、彼女は見てしまったようだ。
「な……何?」
「たぶんスタンレー卿とクラーク卿」
そうスタンレー卿とクラーク卿が柱に縛り付けられて死んでいたのだ。行方不明になった死体はここにあったのだ。
「し、死んでる?」
「これ以上ないくらいに」
冷静にエドガーが言った。
「どうせみんな死んでもらいますけどね」
冷淡な声がしたと思ったら、奥の階段からユリシスがセルキーとアーミンを連れて降りてきた。
「ユリシス……」
キャロラインはユリシスを睨んだ。
彼はアーミンの背中にピストルを突きつけていた。
「その二人は生贄ですよ。この場所をとことん穢してやりたくて」
「この外道が……!」
「卑怯者……!」
ミスティアとクリスティナもユリシスを睨む。
「まったく誰がここに案内しろと言った?」
ユリシスがセルキーたちを睨む。
彼らが最後の抵抗としてリディアをここに案内したのだ。
「ロード、この女が怪我をしていなきゃもう一度あなたと戦わせてみたかったけど、無理みたいだ」
アーミンは確かに立っているのがやっとという様子だった。
「だったら彼女を離せ。僕と直接勝負すればいいだろう」
「それともお兄さまと勝負するのが怖いの?」
キャロラインは挑発した。
「怖い? 個人的にはそうしたい気もしますが、肝心の使命を果たさなければならないのでね。私的感情に走ってはいられないのですよ」
「へえ?」
「そう?」
ミスティアとクリスティナは眉を上げた。
少し私的感情が入っている気がするのは気のせいなのだろうか。
「もうあなたたちの目の前で殺すしか使い道がない」
そう言ってピストルをアーミンの手に握らせた。
「さあ自分を撃つことぐらいはできるだろう?」
アーミンは黙々と従い、自分に向けようとした。
「何するのよ卑怯者!」
リディアが非難する。
「アーミンやめて……」
キャロラインはうめいた。
ここでアーミンが死ねば二度彼女を失うことになる。助けられなかった無力感に兄も自分もまた苛まれることになる。
その声が聞こえたのかアーミンはユリシスに抱き着いてうなじにピストルを当てた。
「おまえ、逆らえるはずは……」
「ご命令通り引き金を引きましょう。あなたののどを突き抜け私にも」
アーミンはユリシスごと死ぬつもりなのだ。
「レイヴン止めろ!」
「クロウ、シエル! あなたたちも!」
だからアーミンのやることを止めようとした。
地下に銃声が響き渡る。
階段に座り込むようにアーミンが倒れる。
ユリシスはナイフを手にピストルを防ぎ、クロウとシエルの攻撃をさばいた。
彼が無事ならアーミンも無事なはずだ。
そのことに少しホッとするが、油断はできない。
「耳の宝石を奪うんだ!」
レイヴンが耳を切り裂き、宝石が落ちる。
リディアがとろうとするが、それより早くユリシスが拾い上げ、彼女の腕をとって地下の奥へと向かっていった。
「リディア!」
「お兄さま、追いかけるわよ!」
兄を先頭にキャロラインたちは後を追いかけた。
「お兄さま!」
キャロラインは兄を見つけた。
「キャロライン、無事だったんだね」
兄はほっとしたように近づいてきた。
「あそこにいるのはセルキーたち?」
中央に集められている人たちがいた。
そのうちの老婆が鞭うたれてボロボロだった。
リディアが心配そうに話しかけているのが見える。
「ああ。ユリシスに捕まってしまったみたいだね」
エドガーが言った。
彼らを囲むように円を描いたロープがはってあった。
「待っていて、すぐに結界を解くから」
リディアがロープを解こうとする。
「切ったらダメなのか?」
「でもハサミなんてここに……」
リディアが戸惑っている間に、ナイフでエドガーがロープを切った。
「あ、ありがとう」
「どういたしまして」
エドガーが少し微笑む。
そういう抜けているところもリディアらしいと思った。
「毛皮はここにあるわ。自分のをとって」
リディアが化粧箱を開けて示す。
セルキーたちは喜んで自分の毛皮を大事そうにとっていった。
やがて箱の中が空になる。
「アーミンがいないわ」
リディアの言葉に不安になった。
(アーミンのはどこなのだろう?)
「彼女のはユリシスが自分で持っていました」
老婆が教えてくれる。
「え、じゃあ生きているのね。よかった」
リディアはほっとするが、手放しにはキャロラインは喜べなかった。
アーミンはまだユリシスの手の打ちということだ。
(それに……この状況、まずいわよね……)
状況が見えてくると普通の女性には見せられない光景があるのがわかる。
「リディア、振り返らない方がいい」
エドガーが隠してくれるが、彼女は見てしまったようだ。
「な……何?」
「たぶんスタンレー卿とクラーク卿」
そうスタンレー卿とクラーク卿が柱に縛り付けられて死んでいたのだ。行方不明になった死体はここにあったのだ。
「し、死んでる?」
「これ以上ないくらいに」
冷静にエドガーが言った。
「どうせみんな死んでもらいますけどね」
冷淡な声がしたと思ったら、奥の階段からユリシスがセルキーとアーミンを連れて降りてきた。
「ユリシス……」
キャロラインはユリシスを睨んだ。
彼はアーミンの背中にピストルを突きつけていた。
「その二人は生贄ですよ。この場所をとことん穢してやりたくて」
「この外道が……!」
「卑怯者……!」
ミスティアとクリスティナもユリシスを睨む。
「まったく誰がここに案内しろと言った?」
ユリシスがセルキーたちを睨む。
彼らが最後の抵抗としてリディアをここに案内したのだ。
「ロード、この女が怪我をしていなきゃもう一度あなたと戦わせてみたかったけど、無理みたいだ」
アーミンは確かに立っているのがやっとという様子だった。
「だったら彼女を離せ。僕と直接勝負すればいいだろう」
「それともお兄さまと勝負するのが怖いの?」
キャロラインは挑発した。
「怖い? 個人的にはそうしたい気もしますが、肝心の使命を果たさなければならないのでね。私的感情に走ってはいられないのですよ」
「へえ?」
「そう?」
ミスティアとクリスティナは眉を上げた。
少し私的感情が入っている気がするのは気のせいなのだろうか。
「もうあなたたちの目の前で殺すしか使い道がない」
そう言ってピストルをアーミンの手に握らせた。
「さあ自分を撃つことぐらいはできるだろう?」
アーミンは黙々と従い、自分に向けようとした。
「何するのよ卑怯者!」
リディアが非難する。
「アーミンやめて……」
キャロラインはうめいた。
ここでアーミンが死ねば二度彼女を失うことになる。助けられなかった無力感に兄も自分もまた苛まれることになる。
その声が聞こえたのかアーミンはユリシスに抱き着いてうなじにピストルを当てた。
「おまえ、逆らえるはずは……」
「ご命令通り引き金を引きましょう。あなたののどを突き抜け私にも」
アーミンはユリシスごと死ぬつもりなのだ。
「レイヴン止めろ!」
「クロウ、シエル! あなたたちも!」
だからアーミンのやることを止めようとした。
地下に銃声が響き渡る。
階段に座り込むようにアーミンが倒れる。
ユリシスはナイフを手にピストルを防ぎ、クロウとシエルの攻撃をさばいた。
彼が無事ならアーミンも無事なはずだ。
そのことに少しホッとするが、油断はできない。
「耳の宝石を奪うんだ!」
レイヴンが耳を切り裂き、宝石が落ちる。
リディアがとろうとするが、それより早くユリシスが拾い上げ、彼女の腕をとって地下の奥へと向かっていった。
「リディア!」
「お兄さま、追いかけるわよ!」
兄を先頭にキャロラインたちは後を追いかけた。
