エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 恋人は幽霊
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
6.現れたユリシス
夜の干潮を待ってレイヴンは出発した。
“朱い月”が情報を携えて町まで来るということでどうしてもいくと行ったのだ。
「明朝戻ります。エドガーさま、キャロラインさまお気をつけて。クロウ、シエルしっかりな」
「ええ、レイヴンも気を付けて」
「こちらは任せて。命に代えてもお守りするよ」
兄妹はレイヴンに頷いた。
「心配しなくても僕を苦しめたいのなら、敵はもっとじわじわやるだろうから大丈夫だよ」
そう言ってエドガーはレイヴンを送り出した。
「それにしても心配することはたくさんあるわ」
「ああ。青騎士伯爵家の何かだっけ? それが何かはあいまいなんだよね?」
ミスティアたちは魔除けの何かについて話をしていた。
「それも気になるけど、リディアにテリーサが憑依されていないということがばれてしまった可能性もあるからな……」
「色々悩みが尽きないわよね……」
ミスティアは深いため息をついた。
「それで? エドガーはまさかリディアにテリーサが死んだときのことを追体験させるきじゃないでしょうね?」
「……黒幕に近づける一番の近道だと思うんだけど」
「お兄さま。それ、よくない。確かに一番の近道だし、リディアのためにもいいかもしれないけど……。亡くなった時の恐怖を追体験させるのはよくないわ」
キャロラインは抗議した。
「命を守ることが一番だと思うのだけど……」
「命は守れても心は守れないわ。いい? 身体だけじゃだめ。心も守らなくちゃいけないわ」
「ミスティア姉上……。よく女の子に言われるよ」
「あなた命を守ることが大事と言ってどれだけの女の子をないがしろにしたのよ?」
クリスティナがエドガーを睨む。
「と・に・か・く! 本当にリディアのことを考えなさい」
そう言ってミスティアは自分の部屋に戻った。
後をクリスティナが追う。
「何がいけないんだろうな……」
そういうところよ、とキャロラインは言いたかったが、我慢した。
自分も最近まで命を助けることを第一を考えていたからだ。
「はあ……」
「どこ行くんだい?」
「部屋よ。部屋に戻ります」
そう言ってリディアの部屋を去っていった。
夜の干潮を待ってレイヴンは出発した。
“朱い月”が情報を携えて町まで来るということでどうしてもいくと行ったのだ。
「明朝戻ります。エドガーさま、キャロラインさまお気をつけて。クロウ、シエルしっかりな」
「ええ、レイヴンも気を付けて」
「こちらは任せて。命に代えてもお守りするよ」
兄妹はレイヴンに頷いた。
「心配しなくても僕を苦しめたいのなら、敵はもっとじわじわやるだろうから大丈夫だよ」
そう言ってエドガーはレイヴンを送り出した。
「それにしても心配することはたくさんあるわ」
「ああ。青騎士伯爵家の何かだっけ? それが何かはあいまいなんだよね?」
ミスティアたちは魔除けの何かについて話をしていた。
「それも気になるけど、リディアにテリーサが憑依されていないということがばれてしまった可能性もあるからな……」
「色々悩みが尽きないわよね……」
ミスティアは深いため息をついた。
「それで? エドガーはまさかリディアにテリーサが死んだときのことを追体験させるきじゃないでしょうね?」
「……黒幕に近づける一番の近道だと思うんだけど」
「お兄さま。それ、よくない。確かに一番の近道だし、リディアのためにもいいかもしれないけど……。亡くなった時の恐怖を追体験させるのはよくないわ」
キャロラインは抗議した。
「命を守ることが一番だと思うのだけど……」
「命は守れても心は守れないわ。いい? 身体だけじゃだめ。心も守らなくちゃいけないわ」
「ミスティア姉上……。よく女の子に言われるよ」
「あなた命を守ることが大事と言ってどれだけの女の子をないがしろにしたのよ?」
クリスティナがエドガーを睨む。
「と・に・か・く! 本当にリディアのことを考えなさい」
そう言ってミスティアは自分の部屋に戻った。
後をクリスティナが追う。
「何がいけないんだろうな……」
そういうところよ、とキャロラインは言いたかったが、我慢した。
自分も最近まで命を助けることを第一を考えていたからだ。
「はあ……」
「どこ行くんだい?」
「部屋よ。部屋に戻ります」
そう言ってリディアの部屋を去っていった。
