エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 恋人は幽霊
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3.怪しい秘術
キャロラインは兄やミスティアやクリスティナとともに汽車に乗っていた。
イングランド南岸にある町、ヘイスティングズにあるコリンズ家の別荘にいるはずだからだ。
その別荘はコリンズ夫妻が娘が産まれてまもなく建てたものだという。しかし娘が5歳で別荘の海で死んで以降は訪れていない。
その娘テリーサが亡くなった時、波打ち際で見つかったのは小さな靴だけだったという。だからこそ海のどこかに娘がいるかもしれないという希望を捨てきれず、別荘を売ることを夫妻ためらっているのだという。
この情報は“朱い月”が調べてきた情報だった。
「秘密結社も馬鹿にはできないわねえ……」
思わず呟いた。
「秘密結社だからこそこういう情報も手に入れられるのさ」
エドガーは言った。
「まあ、そうね……。それにしても婚約解消の手を考えるだなんて、ずいぶんと嫌がられているのね」
「……恥ずかしがっているだけさ」
強がりのように言った。
「まあいい薬だわ。たまには女の子に嫌がられる経験も必要よ」
「……キャロラインは僕に厳しいよね。何かした?」
「……何かした、ですって?」
キャロラインの声が低くなる。
「お兄さまのせいで散々な目にあっているのよ。冷たくされたって泣きついてくる子も致し、恋愛相談を持ち掛けてきた子もいたわ。まだここら辺はましよ。ひどいのはここから。恋人をとられたって怒鳴り込んでくる人もいたし、お兄さまはどこかって脅してきた子もいたわ。挙句の果てに私とお兄さまが恋人だと思ってナイフを突きつけてきた子もいたのよ! ここまでされてお兄さまの恋愛ごとに冷たくなるのはわかるでしょう!?」
「……それは……」
エドガーの目が泳いだ。
キャロラインに迷惑をかけてきた自覚はあるようだった。
「一番腹が立ったのが恋人だと思われたことね。髪と目の色が一緒なんだから兄妹だってわかるでしょうに!」
「それはそうだけど、僕とキャロラインは外見は似てないんだから……」
「それでも雰囲気とかでわかるでしょうに……!」
まだ怒っているようだった。
キャロラインとエドガーは兄妹だが、エドガーは父親似、キャロラインは母親似で外見は全く違っていた。一緒なのが髪と目の色で金髪に灰紫の目をどちらもしていた。
「まだまだあるけど、言っていたらヘイスティングズについちゃうからここまでにするわ」
ひたすら怒っていたキャロラインはついにそっぽを向いた。
その様子を見たミスティアとクリスティナは苦笑した。
兄に迷惑をかけられたというのも本心だろうが、実は外見や地位目当ての女性に兄をとられたくないという気持ちが入っていることを見抜いたからだった。
「あー。ところでミスティア姉上とクリスティナ姉上はどうしてヘイスティングズまでついてくることになったんです? 留守番を頼もうと思っていたのですが……」
これ以上この話題を話されてはたまらないとばかりにエドガーは話題を変えた。
「……ちょっと気になることがあってね……。場所が場所だし……」
「ええ。ヘイスティングズという地にプリンスの手先がいるかもしれないというのが気になってね……。もしものことがあったら良くないし……」
ミスティアとクリスティナはどうやら場所が気になるようだった。
言っていることは理解できないが、何かを心配してついてきたというのだけはわかった。
キャロラインは兄やミスティアやクリスティナとともに汽車に乗っていた。
イングランド南岸にある町、ヘイスティングズにあるコリンズ家の別荘にいるはずだからだ。
その別荘はコリンズ夫妻が娘が産まれてまもなく建てたものだという。しかし娘が5歳で別荘の海で死んで以降は訪れていない。
その娘テリーサが亡くなった時、波打ち際で見つかったのは小さな靴だけだったという。だからこそ海のどこかに娘がいるかもしれないという希望を捨てきれず、別荘を売ることを夫妻ためらっているのだという。
この情報は“朱い月”が調べてきた情報だった。
「秘密結社も馬鹿にはできないわねえ……」
思わず呟いた。
「秘密結社だからこそこういう情報も手に入れられるのさ」
エドガーは言った。
「まあ、そうね……。それにしても婚約解消の手を考えるだなんて、ずいぶんと嫌がられているのね」
「……恥ずかしがっているだけさ」
強がりのように言った。
「まあいい薬だわ。たまには女の子に嫌がられる経験も必要よ」
「……キャロラインは僕に厳しいよね。何かした?」
「……何かした、ですって?」
キャロラインの声が低くなる。
「お兄さまのせいで散々な目にあっているのよ。冷たくされたって泣きついてくる子も致し、恋愛相談を持ち掛けてきた子もいたわ。まだここら辺はましよ。ひどいのはここから。恋人をとられたって怒鳴り込んでくる人もいたし、お兄さまはどこかって脅してきた子もいたわ。挙句の果てに私とお兄さまが恋人だと思ってナイフを突きつけてきた子もいたのよ! ここまでされてお兄さまの恋愛ごとに冷たくなるのはわかるでしょう!?」
「……それは……」
エドガーの目が泳いだ。
キャロラインに迷惑をかけてきた自覚はあるようだった。
「一番腹が立ったのが恋人だと思われたことね。髪と目の色が一緒なんだから兄妹だってわかるでしょうに!」
「それはそうだけど、僕とキャロラインは外見は似てないんだから……」
「それでも雰囲気とかでわかるでしょうに……!」
まだ怒っているようだった。
キャロラインとエドガーは兄妹だが、エドガーは父親似、キャロラインは母親似で外見は全く違っていた。一緒なのが髪と目の色で金髪に灰紫の目をどちらもしていた。
「まだまだあるけど、言っていたらヘイスティングズについちゃうからここまでにするわ」
ひたすら怒っていたキャロラインはついにそっぽを向いた。
その様子を見たミスティアとクリスティナは苦笑した。
兄に迷惑をかけられたというのも本心だろうが、実は外見や地位目当ての女性に兄をとられたくないという気持ちが入っていることを見抜いたからだった。
「あー。ところでミスティア姉上とクリスティナ姉上はどうしてヘイスティングズまでついてくることになったんです? 留守番を頼もうと思っていたのですが……」
これ以上この話題を話されてはたまらないとばかりにエドガーは話題を変えた。
「……ちょっと気になることがあってね……。場所が場所だし……」
「ええ。ヘイスティングズという地にプリンスの手先がいるかもしれないというのが気になってね……。もしものことがあったら良くないし……」
ミスティアとクリスティナはどうやら場所が気になるようだった。
言っていることは理解できないが、何かを心配してついてきたというのだけはわかった。
