エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 恋人は幽霊
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キャロラインはブラウン伯爵邸で午後のお茶を楽しんでいた。
今回の参加者はジェニーの姉妹とキャロライン、エミリー・ダール子爵令嬢だ。
ただ雲行きが怪しくなったのはコリンズ夫人の話題が出てからだった。
「コリンズ夫人が死んだ娘の花嫁を探しているんですって。そのために降霊会を開いたところ、アシェンバート伯爵が参加したようよ。そこで幽霊のご令嬢と恋人になったって噂になっているわ。それって本当? キャロライン」
ジェーン・マクドナルド子爵夫人が興味津々とばかりに訊いてきた。
「嘘よ。確かに降霊会に参加したのは事実だけど、幽霊と恋人になったって話は知らないわ」
いくら兄でも幽霊娘は口説かないだろう。
キャロラインはそう思った。それに何となくだが、この話は兄ではない気がする。
「そうなの……。そういえば知ってます? 会場にいた子爵が霊媒師の方を口説いていたそうよ。ミドルワース子爵っていう方ですわ」
今度はジェーンの姉のジェニファー・アルフォード侯爵夫人が話始めた。
「……その話、どこで訊いたの?」
「うちの夫よ。知り合いが降霊会に参加していてね。彼が話してくれたそうよ。子爵も金髪だったとか……」
「へえ……」
キャロラインはこの話の子爵が兄ではないかと疑っていた。
いくら何でもアシェンバート伯爵としてプリンスの罠である降霊会に参加するとは思えないからだ。
それにしても霊媒師の女性がアーミンに似ているという話は聞いたが、まさか口説いているとは思わないではないか。
(本当に女の人に見さかいがないんだから……)
兄にとっては情報を引き出すためにやっていることだろうが、妹としては面白くない。
だから兄への罵倒を口にしないようにぎゅっと口を堅く嚙み締めた。子爵が兄だとばれてはよくないからだ。
「ジェーン、ジェニファー。憶測だけで話をしないの」
主催者のジェニー・ブラウン伯爵夫人が妹たちをたしなめる。
「でもお姉さま、気になるじゃない」
「そうですよ。ジェニーお姉さま。特に伯爵みたいな方の噂は注目の的ですわ」
「気持ちはわかるけどね……」
ジェニーは深いため息をついた。
「ところで前から気になったのですけれども……」
エミリー・ダール子爵令嬢の顔にキャロラインはまずいと思った。
彼女の顔が輝いていたからだ。何かまずいことを聞かれるに違いないと身構えた。
「アシェンバート伯爵に本命っているのでしょうか?」
その言葉にキャロラインは動揺を表に出さないようにした。
「それはその……」
なんて言おうと考える。
「まあ、いい話題を出してくれましたわ。エミリー! 気になってましたの」
「確かに様々な方と噂になりますけど、本命の話は聞きたことありませんわね」
「……確かに気になるわね」
口々に三姉妹がしゃべってキャロラインを見た。
「「「「どうなの? キャロライン」」」」
興味津々な瞳が向けられる。
(あとで覚えていなさいよ! この馬鹿兄!)
心の中で兄を罵った。
なんで兄の恋愛事情を話さなければいけないのだろうか。
「今はいないんじゃないかしら。ほら色々と噂になっているし……」
そう言葉を濁す。
「やっぱりそうなんですね~!」
「婚約したって話も聞いたから気になっていたんですのよ」
友人たちはこの話で盛り上がった。
盛り上がっている友人たちをよそにキャロラインは一人物思いにふける。
(リディアと婚約というのはお兄さまが本気になっていないし、リディア自身も嫌がっているし、言わないでおこう……。下手に話してリディアに迷惑かけてもいけないしね。はあ……私ってリディアのことを好ましいと思っているのかも……)
キャロラインはリディアに迷惑をかけたくないという自分の気持ちに少し驚いた。
ここまで他人を思いやることができるのかと驚いたのもあった。
「キャロラインはどう思う?」
「え? ああ、これは……」
別の話で盛り上がっている友人たちに意見を求められてキャロラインは我に返ると自分の意見を言った。
物思いにふけっていてもきちんと話を聞く。生き残るために身に着けたスキルが役に立つ瞬間だった。
今回の参加者はジェニーの姉妹とキャロライン、エミリー・ダール子爵令嬢だ。
ただ雲行きが怪しくなったのはコリンズ夫人の話題が出てからだった。
「コリンズ夫人が死んだ娘の花嫁を探しているんですって。そのために降霊会を開いたところ、アシェンバート伯爵が参加したようよ。そこで幽霊のご令嬢と恋人になったって噂になっているわ。それって本当? キャロライン」
ジェーン・マクドナルド子爵夫人が興味津々とばかりに訊いてきた。
「嘘よ。確かに降霊会に参加したのは事実だけど、幽霊と恋人になったって話は知らないわ」
いくら兄でも幽霊娘は口説かないだろう。
キャロラインはそう思った。それに何となくだが、この話は兄ではない気がする。
「そうなの……。そういえば知ってます? 会場にいた子爵が霊媒師の方を口説いていたそうよ。ミドルワース子爵っていう方ですわ」
今度はジェーンの姉のジェニファー・アルフォード侯爵夫人が話始めた。
「……その話、どこで訊いたの?」
「うちの夫よ。知り合いが降霊会に参加していてね。彼が話してくれたそうよ。子爵も金髪だったとか……」
「へえ……」
キャロラインはこの話の子爵が兄ではないかと疑っていた。
いくら何でもアシェンバート伯爵としてプリンスの罠である降霊会に参加するとは思えないからだ。
それにしても霊媒師の女性がアーミンに似ているという話は聞いたが、まさか口説いているとは思わないではないか。
(本当に女の人に見さかいがないんだから……)
兄にとっては情報を引き出すためにやっていることだろうが、妹としては面白くない。
だから兄への罵倒を口にしないようにぎゅっと口を堅く嚙み締めた。子爵が兄だとばれてはよくないからだ。
「ジェーン、ジェニファー。憶測だけで話をしないの」
主催者のジェニー・ブラウン伯爵夫人が妹たちをたしなめる。
「でもお姉さま、気になるじゃない」
「そうですよ。ジェニーお姉さま。特に伯爵みたいな方の噂は注目の的ですわ」
「気持ちはわかるけどね……」
ジェニーは深いため息をついた。
「ところで前から気になったのですけれども……」
エミリー・ダール子爵令嬢の顔にキャロラインはまずいと思った。
彼女の顔が輝いていたからだ。何かまずいことを聞かれるに違いないと身構えた。
「アシェンバート伯爵に本命っているのでしょうか?」
その言葉にキャロラインは動揺を表に出さないようにした。
「それはその……」
なんて言おうと考える。
「まあ、いい話題を出してくれましたわ。エミリー! 気になってましたの」
「確かに様々な方と噂になりますけど、本命の話は聞きたことありませんわね」
「……確かに気になるわね」
口々に三姉妹がしゃべってキャロラインを見た。
「「「「どうなの? キャロライン」」」」
興味津々な瞳が向けられる。
(あとで覚えていなさいよ! この馬鹿兄!)
心の中で兄を罵った。
なんで兄の恋愛事情を話さなければいけないのだろうか。
「今はいないんじゃないかしら。ほら色々と噂になっているし……」
そう言葉を濁す。
「やっぱりそうなんですね~!」
「婚約したって話も聞いたから気になっていたんですのよ」
友人たちはこの話で盛り上がった。
盛り上がっている友人たちをよそにキャロラインは一人物思いにふける。
(リディアと婚約というのはお兄さまが本気になっていないし、リディア自身も嫌がっているし、言わないでおこう……。下手に話してリディアに迷惑かけてもいけないしね。はあ……私ってリディアのことを好ましいと思っているのかも……)
キャロラインはリディアに迷惑をかけたくないという自分の気持ちに少し驚いた。
ここまで他人を思いやることができるのかと驚いたのもあった。
「キャロラインはどう思う?」
「え? ああ、これは……」
別の話で盛り上がっている友人たちに意見を求められてキャロラインは我に返ると自分の意見を言った。
物思いにふけっていてもきちんと話を聞く。生き残るために身に着けたスキルが役に立つ瞬間だった。
