エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 恋人は幽霊
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「お兄さま、呼んでいるって聞いたけど」
キャロラインはドアをノックすると使用人に案内されて兄の部屋に入った。
「ああ……」
エドガーは頷くと何か考えているようだった。
その様子がらしくなくてキャロラインは首を傾げた。
ミスティアとクリスティナもおかしな様子のエドガーに戸惑いを隠せない。
「どうしたの? 降霊会で何かあったの?」
黙っていても埒が明かないと原因となる出来事を訊いた。
「……アーミンに似た女性にあったよ」
「……なんですって?」
キャロラインは思わず訊き返した。
それぐらい信じられない言葉だったからだ。
「アーミンは死んだはずよ。あの海で」
助けようとしたレイヴンの手を振り払って死んだのだ。
そのことを思うと心のどこかがじくじくと痛む。だからアーミンに似た女性にあったといわれて心穏やかにはいられなかった。
「ああ。分かっている。だが霊媒師の女性はベール越しだが似ていた。声も顔かたちも似ていた」
「……プリンスの罠だわ。お兄さまに揺さぶりをかけようとしているのよ」
「分かっている。降霊会で最後の四人に選ばれた。また呼び出されるかもしれない」
「罠よ。私もつれて行って」
「駄目だ」
きっぱりとエドガーは言った。
「なんで。アーミンに似た女性を使っているのよ? 思いっきり揺さぶりをかけてきているじゃない。一人だと危険よ」
「危険度だとお前の方が上だ」
「どうして? 私が女だから? 妹だから?」
エドガーを睨みつけるキャロラインに彼は深いため息をついた。
案外頑固な妹にわかってもらうには骨が折れると思ったのだ。
「はい。兄妹喧嘩はそこまで」
「ミスティア姉上……」
「ミスティアお姉さま」
手を鳴らされて兄妹は鳴らした人物を振り向いた。
そこにはミスティアが呆れたように立っていた。
「それで話は戻すけど……。そのアーミンって人に霊媒師の女性が似ていたのよね?」
「ああ。でも死者は蘇らないはずだ……」
「ええ。そうね……」
ミスティアは頷いた。
死者は蘇らない。どんなに望んでも失ったものは二度と帰ってこないのだ。
「ただそのアーミンっていう人が実は生きていただと話は違ってくるわ。あなたもそう思っているんじゃない?」
クリスティナが核心をつく。
「ああ。ただそうだとすると疑問がある」
「プリンスとの繋がりが切れたのにどうして帰ってこないのかよね?」
彼女は人魚の海で死に遺体も上がっていない。
そのためそう言った希望もなくはなかった。
「確かにそこが疑問だよ……。さて出ようかな」
「どこに行くの?」
昨日遅かったのに驚いた。
「リディアを迎えに行こうかと」
「はあ……」
リディアは父親のカールトン教授を見送るためにヴィクトリア駅に行っている。そのため午前中は休みのはずだ。
そこで戻ってきた彼女をどこかで捕まえて出迎えようというのだからリディアにとっては迷惑だろう。
(いくら妖精を誤魔化すための偽の婚約とはいえ……。お兄さまも本気か分からないし、リディアはもっと乗り気じゃないし……。うまくいくのかしら……)
今度はキャロラインが深々とため息をついた。
キャロラインはドアをノックすると使用人に案内されて兄の部屋に入った。
「ああ……」
エドガーは頷くと何か考えているようだった。
その様子がらしくなくてキャロラインは首を傾げた。
ミスティアとクリスティナもおかしな様子のエドガーに戸惑いを隠せない。
「どうしたの? 降霊会で何かあったの?」
黙っていても埒が明かないと原因となる出来事を訊いた。
「……アーミンに似た女性にあったよ」
「……なんですって?」
キャロラインは思わず訊き返した。
それぐらい信じられない言葉だったからだ。
「アーミンは死んだはずよ。あの海で」
助けようとしたレイヴンの手を振り払って死んだのだ。
そのことを思うと心のどこかがじくじくと痛む。だからアーミンに似た女性にあったといわれて心穏やかにはいられなかった。
「ああ。分かっている。だが霊媒師の女性はベール越しだが似ていた。声も顔かたちも似ていた」
「……プリンスの罠だわ。お兄さまに揺さぶりをかけようとしているのよ」
「分かっている。降霊会で最後の四人に選ばれた。また呼び出されるかもしれない」
「罠よ。私もつれて行って」
「駄目だ」
きっぱりとエドガーは言った。
「なんで。アーミンに似た女性を使っているのよ? 思いっきり揺さぶりをかけてきているじゃない。一人だと危険よ」
「危険度だとお前の方が上だ」
「どうして? 私が女だから? 妹だから?」
エドガーを睨みつけるキャロラインに彼は深いため息をついた。
案外頑固な妹にわかってもらうには骨が折れると思ったのだ。
「はい。兄妹喧嘩はそこまで」
「ミスティア姉上……」
「ミスティアお姉さま」
手を鳴らされて兄妹は鳴らした人物を振り向いた。
そこにはミスティアが呆れたように立っていた。
「それで話は戻すけど……。そのアーミンって人に霊媒師の女性が似ていたのよね?」
「ああ。でも死者は蘇らないはずだ……」
「ええ。そうね……」
ミスティアは頷いた。
死者は蘇らない。どんなに望んでも失ったものは二度と帰ってこないのだ。
「ただそのアーミンっていう人が実は生きていただと話は違ってくるわ。あなたもそう思っているんじゃない?」
クリスティナが核心をつく。
「ああ。ただそうだとすると疑問がある」
「プリンスとの繋がりが切れたのにどうして帰ってこないのかよね?」
彼女は人魚の海で死に遺体も上がっていない。
そのためそう言った希望もなくはなかった。
「確かにそこが疑問だよ……。さて出ようかな」
「どこに行くの?」
昨日遅かったのに驚いた。
「リディアを迎えに行こうかと」
「はあ……」
リディアは父親のカールトン教授を見送るためにヴィクトリア駅に行っている。そのため午前中は休みのはずだ。
そこで戻ってきた彼女をどこかで捕まえて出迎えようというのだからリディアにとっては迷惑だろう。
(いくら妖精を誤魔化すための偽の婚約とはいえ……。お兄さまも本気か分からないし、リディアはもっと乗り気じゃないし……。うまくいくのかしら……)
今度はキャロラインが深々とため息をついた。
