エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 恋人は幽霊
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夜になると兄が出かける音が聞こえてくる。
「お兄さまの馬鹿……。馬鹿兄……」
トムキンスに出かけることを伝えているのをそっと眺めながらキャロラインは呟いた。
あれから連れて行ってほしいと何度も兄に言ったが、頑として首を横に振らなかったのだ。
しかもショックだったのはミスティアもクリスティナも理由があるんだからと兄をかばって、キャロラインの味方をしてくれなかったことだった。
「なんでダメなんだろう……」
キャロラインはそう言いながら胸を抑えた。
最近胸がざわざわするような気がしているのだ。
(この感覚……私の力が暴走している時のような……。まさかまた……? いやそんなことないよね……。命の危険なんてないもの……)
まさか暴走かと疑ったものの、そうではないとすぐさま否定する。力の暴走なんて起きてほしくないキャロラインにとってそんなことは考えたくなかったのだ。
「プリンスの手先か……」
部屋にたどり着くと椅子に座って考え込む。
「誰が……。誰が来ているんだろう……?」
本当は自分で行きたかったが、却下されたので仕方がない。
(お兄さま、きっと話してくれるよね……?)
話してくれなくてもクロウやシエルに頼んで情報をつかもうとキャロラインは決心する。
(しかし……降霊会か……)
馬鹿馬鹿しいと思う。
死んだ人間は何も語らない。
父も母も逃げる途中で亡くなった仲間たちも……アーミンも。
(アーミン……)
彼女のことを考えると胸が痛くなる。
キャロラインは彼女の苦しみに気づくことができなかった。そのため彼女は自ら死んだのだ……。
(早く……気づけばよかった……)
クロウもシエルもキャロラインのせいではないと言ってくれる。だけど仲間として過ごしてきたのに苦しみを思いやれなかったのはショックだった。
(今日は感傷的になっちゃうな……。ふふっ。色々かこのことを考えちゃうのも今が平和だからかしら……)
ふと時計を見ると10時を回ったところだった。
(少し早いけど寝ようかしら……)
キャロラインは立ち上がって着替えるためにベルを鳴らした。
メイドたちがこちらに来る足音を聞いていた彼女は気づかなかった。
身の内にある何かがかすかにもぞりと動いたことを。
「お兄さまの馬鹿……。馬鹿兄……」
トムキンスに出かけることを伝えているのをそっと眺めながらキャロラインは呟いた。
あれから連れて行ってほしいと何度も兄に言ったが、頑として首を横に振らなかったのだ。
しかもショックだったのはミスティアもクリスティナも理由があるんだからと兄をかばって、キャロラインの味方をしてくれなかったことだった。
「なんでダメなんだろう……」
キャロラインはそう言いながら胸を抑えた。
最近胸がざわざわするような気がしているのだ。
(この感覚……私の力が暴走している時のような……。まさかまた……? いやそんなことないよね……。命の危険なんてないもの……)
まさか暴走かと疑ったものの、そうではないとすぐさま否定する。力の暴走なんて起きてほしくないキャロラインにとってそんなことは考えたくなかったのだ。
「プリンスの手先か……」
部屋にたどり着くと椅子に座って考え込む。
「誰が……。誰が来ているんだろう……?」
本当は自分で行きたかったが、却下されたので仕方がない。
(お兄さま、きっと話してくれるよね……?)
話してくれなくてもクロウやシエルに頼んで情報をつかもうとキャロラインは決心する。
(しかし……降霊会か……)
馬鹿馬鹿しいと思う。
死んだ人間は何も語らない。
父も母も逃げる途中で亡くなった仲間たちも……アーミンも。
(アーミン……)
彼女のことを考えると胸が痛くなる。
キャロラインは彼女の苦しみに気づくことができなかった。そのため彼女は自ら死んだのだ……。
(早く……気づけばよかった……)
クロウもシエルもキャロラインのせいではないと言ってくれる。だけど仲間として過ごしてきたのに苦しみを思いやれなかったのはショックだった。
(今日は感傷的になっちゃうな……。ふふっ。色々かこのことを考えちゃうのも今が平和だからかしら……)
ふと時計を見ると10時を回ったところだった。
(少し早いけど寝ようかしら……)
キャロラインは立ち上がって着替えるためにベルを鳴らした。
メイドたちがこちらに来る足音を聞いていた彼女は気づかなかった。
身の内にある何かがかすかにもぞりと動いたことを。
