エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 プロポーズはお手やわらかに
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「ふう……」
部屋を出てキャロラインはため息をついた。
「心配事が尽きないようね、キャロライン」
くすくす笑いながらミスティアが話しかけてくる。
こっそり話を聞いていたらしい。
「うん、まさか婚約を結ぶとは……。でもお兄さまって本気なのかな?」
「あなたはどう思うの? エドガーと話したんでしょう?」
逆にミスティアに訊かれてしまう。
「う~ん。この間よりは本気度が増したけどまだまだだと思う。本気じゃないかな……」
「なるほど……。このまま放っておいても本気になるかもしれないわね」
ミスティアが少し面白そうだった。
「ミスティアお姉さまには何か見えているの?」
「さあ、どうでしょうね?」
そんな彼女の脳裏には白い塔にある繁栄の木が頭をよぎっていた。
そして新しい青騎士伯爵は運命の相手と出会っているとの言葉。ミスティアはリディアがエドガーの運命の相手ではないかと思っている。
ただ人の心はどうにもならないので今のところは二人に何もせずにただただ見守っているのだった。
「二人に何かする気?」
ミスティアのそんな何かしかねない雰囲気を感じ取ったのかキャロラインが訊いてきた。
「しないわよ。人の心はだれにも動かせないもの。それにしてもキャロラインはリディアのことが気に入っているのね」
「ま、まあ…。お兄さまを救ってくれたし、類を見ないあのお人よしは私も気に入っているし……」
しどろもどろにキャロラインはミスティアに言った。
「ふ~ん? キャロラインもかわいらしいわね」
「ちょっと! ミスティアお姉さま!?」
キャロラインは真っ赤になる。
「まあからかいはここまでにして、クリスティナがお茶会をしないかって言ってくれたの。行かない?」
「行くわ!」
ここ最近は気を張っていたのでお茶会もいいだろうとキャロラインは思った。
「それじゃあ行きましょうか」
「ええ」
二人は歩きだす。
うららかな伯爵家に楽し気な笑い声が聞こえるようになるのはそれからしばらくのことだった。
【プロポーズはお手やわらかに編 END】
部屋を出てキャロラインはため息をついた。
「心配事が尽きないようね、キャロライン」
くすくす笑いながらミスティアが話しかけてくる。
こっそり話を聞いていたらしい。
「うん、まさか婚約を結ぶとは……。でもお兄さまって本気なのかな?」
「あなたはどう思うの? エドガーと話したんでしょう?」
逆にミスティアに訊かれてしまう。
「う~ん。この間よりは本気度が増したけどまだまだだと思う。本気じゃないかな……」
「なるほど……。このまま放っておいても本気になるかもしれないわね」
ミスティアが少し面白そうだった。
「ミスティアお姉さまには何か見えているの?」
「さあ、どうでしょうね?」
そんな彼女の脳裏には白い塔にある繁栄の木が頭をよぎっていた。
そして新しい青騎士伯爵は運命の相手と出会っているとの言葉。ミスティアはリディアがエドガーの運命の相手ではないかと思っている。
ただ人の心はどうにもならないので今のところは二人に何もせずにただただ見守っているのだった。
「二人に何かする気?」
ミスティアのそんな何かしかねない雰囲気を感じ取ったのかキャロラインが訊いてきた。
「しないわよ。人の心はだれにも動かせないもの。それにしてもキャロラインはリディアのことが気に入っているのね」
「ま、まあ…。お兄さまを救ってくれたし、類を見ないあのお人よしは私も気に入っているし……」
しどろもどろにキャロラインはミスティアに言った。
「ふ~ん? キャロラインもかわいらしいわね」
「ちょっと! ミスティアお姉さま!?」
キャロラインは真っ赤になる。
「まあからかいはここまでにして、クリスティナがお茶会をしないかって言ってくれたの。行かない?」
「行くわ!」
ここ最近は気を張っていたのでお茶会もいいだろうとキャロラインは思った。
「それじゃあ行きましょうか」
「ええ」
二人は歩きだす。
うららかな伯爵家に楽し気な笑い声が聞こえるようになるのはそれからしばらくのことだった。
【プロポーズはお手やわらかに編 END】