エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 あいつは優雅な大悪党
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ロバート・ダール
部屋に帰ってきてからキャロラインは思い出した。
彼は父と親しかったダール公爵のご令息だった。
あったことは2、3度しかない。それでも自分を覚えていてくれた。キャロライン・リーランドだった自分を。
キャロラインは十二になるかという年に両親を亡くし、プリンスと名乗る男にアメリカまで誘拐された。
キャロラインが持つ力に目を付けたプリンスはその力を引き出そうと虐待を繰り返した。たまに力が暴走してキャロラインは人をたくさん殺したりもした。それゆえキャロラインは自分の力が怖くて仕方がない。
(こんなところで昔の顔見知りに会うなんて・・・。彼が私のことを人違いだと思ってくれてよかった・・・)
キャロラインはそう思いながらベッドに入って眠りについた。
「ロバート・ダールに会った?」
朝、エドガーに昨日の夜あったことをキャロラインは話した。
「ロバート・ダールってあいつだろ?ダール公爵のご令息」
「ええ、そうよ。でもお兄さまよく覚えているわね。喘息もちだったお兄さまは彼に1回しか会ったことないのに・・・」
「人にあまり心を開かない妹が楽しそうに彼と話していたら誰だって覚えるよ」
「そうだったっけ?」
キャロラインは自覚なかったので首をかしげた。
「でもよくプリンスに彼の家族は殺されなかったね。僕たちを知っている人間は皆殺しにされたのに」
「そうね。でも2,3度しかあったことのない人間なんてどうでもいいと思ったんじゃない?」
不思議そうなエドガーにキャロラインはそう言った。
「それもそうか。さてリディアのところへ行ってこれからの計画を決めよう」
エドガーはそう言って立ち上がった。
「そうね」
キャロラインもあとに続く。
部屋に帰ってきてからキャロラインは思い出した。
彼は父と親しかったダール公爵のご令息だった。
あったことは2、3度しかない。それでも自分を覚えていてくれた。キャロライン・リーランドだった自分を。
キャロラインは十二になるかという年に両親を亡くし、プリンスと名乗る男にアメリカまで誘拐された。
キャロラインが持つ力に目を付けたプリンスはその力を引き出そうと虐待を繰り返した。たまに力が暴走してキャロラインは人をたくさん殺したりもした。それゆえキャロラインは自分の力が怖くて仕方がない。
(こんなところで昔の顔見知りに会うなんて・・・。彼が私のことを人違いだと思ってくれてよかった・・・)
キャロラインはそう思いながらベッドに入って眠りについた。
「ロバート・ダールに会った?」
朝、エドガーに昨日の夜あったことをキャロラインは話した。
「ロバート・ダールってあいつだろ?ダール公爵のご令息」
「ええ、そうよ。でもお兄さまよく覚えているわね。喘息もちだったお兄さまは彼に1回しか会ったことないのに・・・」
「人にあまり心を開かない妹が楽しそうに彼と話していたら誰だって覚えるよ」
「そうだったっけ?」
キャロラインは自覚なかったので首をかしげた。
「でもよくプリンスに彼の家族は殺されなかったね。僕たちを知っている人間は皆殺しにされたのに」
「そうね。でも2,3度しかあったことのない人間なんてどうでもいいと思ったんじゃない?」
不思議そうなエドガーにキャロラインはそう言った。
「それもそうか。さてリディアのところへ行ってこれからの計画を決めよう」
エドガーはそう言って立ち上がった。
「そうね」
キャロラインもあとに続く。