エドガーの妹です。たった一人の家族のことをとても大事に思ってます。
もう一つの物語 プロポーズはお手やわらかに
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7.朱い月との対決
朝、不安な気持ちで目を覚ましたキャロラインは無事なエドガーを見てほっとした。
リディアの言う通り、兄は助かったのだ。
「心配をかけたね、キャロライン」
兄はきっちりと着替えていて、彼女の髪をなでた。
「本当よ! 心配したんだから!」
少し怒ってみせると彼は苦笑した。
「ポールが毒の成分を調べられるようにしてくれたよ。昔の僕を覚えていてくれた」
彼は殺されかけたというのに少し嬉しそうだった。
「お兄さまはそう言ったところが甘いと思うわ……」
キャロラインはぼやいた。
「さて教授が来ているから、僕は行くね」
「カールトン教授が? 約束もなしに押しかけてくるなんて珍しいわね」
キャロラインは首を傾げた。
一体何かあったのだろうか。
「とりあえず僕だけで会うからあとで」
「分かったわ」
カールトン教授には好感を持てるし、兄を害さない人だ。そう言えるから頷いた。
「エドガー、無事に回復したのね」
ミスティアはほっとしているようだった。
「ええ。どうやったかは分からないけどリディアが治してくれたの」
それを聞くとミスティアの顔が曇った。
「どうしたの?」
キャロラインはミスティアの様子を不思議に思った。兄が回復して嬉しくないのだろうか。
「エドガーが回復したのはうれしいけど、そのためにリディアはとんでもない方法を使って治したのではないかしら……」
「自分を犠牲にしていないといいけれど……」
クリスティナも頷く。
その予感が当たっていたと知ったのは兄が自分たちを呼ぶ声を聞いてからだった。
朝、不安な気持ちで目を覚ましたキャロラインは無事なエドガーを見てほっとした。
リディアの言う通り、兄は助かったのだ。
「心配をかけたね、キャロライン」
兄はきっちりと着替えていて、彼女の髪をなでた。
「本当よ! 心配したんだから!」
少し怒ってみせると彼は苦笑した。
「ポールが毒の成分を調べられるようにしてくれたよ。昔の僕を覚えていてくれた」
彼は殺されかけたというのに少し嬉しそうだった。
「お兄さまはそう言ったところが甘いと思うわ……」
キャロラインはぼやいた。
「さて教授が来ているから、僕は行くね」
「カールトン教授が? 約束もなしに押しかけてくるなんて珍しいわね」
キャロラインは首を傾げた。
一体何かあったのだろうか。
「とりあえず僕だけで会うからあとで」
「分かったわ」
カールトン教授には好感を持てるし、兄を害さない人だ。そう言えるから頷いた。
「エドガー、無事に回復したのね」
ミスティアはほっとしているようだった。
「ええ。どうやったかは分からないけどリディアが治してくれたの」
それを聞くとミスティアの顔が曇った。
「どうしたの?」
キャロラインはミスティアの様子を不思議に思った。兄が回復して嬉しくないのだろうか。
「エドガーが回復したのはうれしいけど、そのためにリディアはとんでもない方法を使って治したのではないかしら……」
「自分を犠牲にしていないといいけれど……」
クリスティナも頷く。
その予感が当たっていたと知ったのは兄が自分たちを呼ぶ声を聞いてからだった。